
一緒に学ぼう♪インド占星術⑤~人生の4つの目的
インド占星術を学び始めました。
ここには整理ノートとして私が学んだことを記録していきますので、全てが正しい情報ではないかもしれませんが、どんなプロセスで学ぶのか、一緒に学んでいるつもりで楽しんでいただけたらと思います。
インド占星術の根底にあるヴェーダ思想の中には人間には達成すべき4つの人生の目的がある、という考え方があります。
輪廻転生を繰り返す人生には毎回、達成すべき目的が設定されている、という考え方です。
そして最終目的である「解脱」の道へ向かうことで輪廻転生のループから抜けることが自己実現である、と言われています。
これら4つの目標とはどのようなものか、見ていきます。
目的1:ダルマ(法則)
一つ目の目的「ダルマ」は宗教的には難しい解釈もあるかもしれませんが、わかりやすく言うと世のため、人のために道徳的、倫理的に生きることを目的とする、といった意味になります。
そこからさらに宇宙全体を含めて自分の人生、生き方を通して人や社会、宇宙の法則に対してエネルギーを使っていくようなイメージかなと思いました。
基本的には調和、正義、倫理を追求し、個人や社会が繁栄するための道を歩むイメージでしょうか。
ダルマに従うことはカルマ(行為)の質にも影響を与え、来世や現在の人生にも影響を及ぼすということです。
目的2:アルタ(富)
アルタは富や物質的な豊かさを追求することを表します。経済的な安定や成功を求めることでもあり、仕事などを通じて経済的に豊かになったり、地位を得たりすることも含まれるかもしれません。
物質的に豊かになることは家族を含めたコミュニティを守ることに繋がり、幸福感や満足感にも繋がります。
また立場を得ることでさらに影響力を発揮することにも繋がり、そういった豊かさを追求することが人生の目的の1つとして挙げられています。
目的3:カーマ(欲望)
カーマは個人の欲求や欲望の充足を表します。
具体的に言えば、肉体的な楽しみ、感情的な満足、または精神的な喜びを求めることを含みます。
美味しいものを食べる、好きなものを買う、旅行に行くなど、個人の楽しみや享楽がカーマの範囲に含まれます。
恋愛、友情、家族関係など、他人との交流やつながりを大切にすることも含まれます。
欲望、というと悪いことにも思えますが、この欲は見返りを求めない純粋なものとも言われており、自分を喜ばせること、他人とのつながりの中で得る喜び、楽しみ、満足感を得ることも含まれ、人生の目的の中でもベクトルが自分に向いている、純粋な欲求ではないでしょうか。
目的4:モクシャ(解脱)
人生の最終的な目的とされ、他の三つの目的(ダルマ、アルタ、カーマ)を達成しながらも、最終的に精神的な自由を求めるものです。
モクシャは物質的な世界やエゴへの執着を超越し、心や体の束縛から解き放たれる状態を指します。
純粋な自己(アートマン)として存在し、宇宙の真理(ブラフマン)と一体化することを目指すといわれ、宗教的なイメージだとインドの高僧の修行みたいな、悟りの境地、みたいなものだと思います。
この目的を達成すると輪廻転生のサイクルから脱すると言われています。
現世で生きる私たちにはとてもレベルが高い印象ですね。
ここに至るのは簡単ではないとしても、目指すべき最終ゴール、かもしれませんね。
私たちができるレベルでいうと精神的な学びを通じて執着やエゴを手放し、穏やかで安定した心を保つことを目指す、ということかなと思いました。
ホロスコープから読めること
これらの4つの目的はどれか1つということではなく、その人によってその人独自のバランスで設定されているということがホロスコープ(出生図)から読み取れる、ということです。
以下は私の出生図です。
ラーシチャート(D1チャート)といいます。

四角が12個、並んでいますがそれぞれに数字が書かれています。
これがハウス(室)になります。
該当のハウスにいくつ惑星が入っているかを数えることでそのバランスを見ることができます。

私の場合は
ダルマ2
アルタ1
カーマ3
モクシャ4
ということで、モクシャが多いんですね。

こちらはD9チャート、ナヴァムシャチャートといって、晩年のチャートになります。
晩年というのは何歳、と決まってなくてだいたい35歳以降とのことですが、今の日本で35歳は晩年とは言い難いですよね(笑)
なので自分の中でこっちに移ったかな、と思った時がタイミングということでした。
私はもうこっちに移っていて良い年代だと思います( ´艸`)
そしてこちらになると1室、ASCがさきほどの双子座から蠍座へ移っています。

こちらでは
ダルマ2→4
アルタ1→3
カーマ3→3
モクシャ4→0
ということで、モクシャが0になるんですよ。
悟りの道から道徳的、富の道へ(笑)
なんとなく晩年の方が現実的に世のため人のために生きていくのでしょうか
( ´艸`)
まとめ
今回はインド占星術における人生の4つの目的についてまとめてみました。
西洋占星術と違って、前半、後半でチャートがかわるんですよね。
4ハウスにたくさんあった星が後半では0になっています。
西洋占星術でも4ハウスに星が多いのですが、後半は5ハウス、6ハウスに2つづつ惑星が入っています。
趣味とライスワークのハウスです。
後半はどうなっていくのか、まだまだチャートは読めませんが、こちらでホロスコープは出せるので、気になる方はぜご自身のチャートを出して数えてみて下さいね。