バス遅延で飛行機の締切時間に間に合わなかった話
※大前提、遅刻するやつが悪い、というのは百も承知で書いています。
16kgのスーツケースと9kgの息子を抱っこしてPCとカメラを担いでの旅
25日の夜、8時10分の飛行機で実家に帰ることにしていました。
そもそも飛行機って20分前に検査場を通っておかないと乗れないんです。これは、新幹線に乗り遅れた、くらいの感じで乗れないんです。
だから19時着のバスに乗る予定で行ったんです。50分あるから余裕かなーって。
そしたら、
バスが遅れたことが全ての始まりでした
6時20分発の空港へのリムジンバスに乗ろうと思い、18分頃に最寄りの駅に着きバスが来ないか見ていました。が、バス停に着いてもバスは来てない様子。
掲示板を見ると、次の6時50分のバスの案内が出ていました。あ
あれ?20分のバス、来てないと思うんだけどなぁ…
と思いながら、最悪50分発のバスに乗っても7時20分頃には空港着なので間に合う予定で待っていました。
すると35分頃にバスが到着。「こんな時間に?」と思っていると、運転手さんがバスから降りてきて一言。
運転手さん「20分発のバスです。渋滞で空港着くのが8時頃になりますが大丈夫ですか?」
私「8時10分の飛行機に乗りたいんです」
運転手さん「厳しいと思います…」
私「電車だと何時に着きますか?」
運転手さん「わかりません」
「この人に私たちの未来は託せない」と思い、急遽駅に向かってダッシュ
電車の場合の到着時間はわからないけど、だいたい1時間ほどあれば着くだろうと想定して、ひとまず電車に乗って着の時間を調べる→7時45分着。
そりゃ、今6時40分だもんな、と思うも、駅から検査場まで5分しかない。でももう電車に乗ってしまったので、どうしようもできない。
Goolgeは28kgを抱えた私に徒歩6分ルートを提案
ルートをGoogleで調べる→乗り換えで6分かけて移動が含まれるルートが提案される→スーツケース16kgと1歳児(9kg)とPCやらカメラやらを抱えて、合計28kgほど。徒歩6分ルートを6分でこなせる気がしない。
オットくん(出張常連)に「無理だ。死んだ。飛行機乗れない」と連絡すると、別ルートを提案され、そっちの方が乗り換えがラクそう。
しかも、乗り換えがうまくうまく行けば1本早い37分着に乗れる可能性も。
以下、飛行機が遅れることを願いながらの一部始終。
努力むなしく電車を見送った、悲劇の乗り換え
いよいよ乗り換え、走る!合計約28kgを走る走る走る走る
階段しかない…「諦め」という言葉が一瞬頭をよぎるも、ここまできたのに諦めてなるものかと思い、16kgを持ち上げて1段ずつ駆け上がる
ついにそこに救世主!後ろから大きめの男性が「手伝いましょうか?」と声をかけてくださり、迷うこと無く「はい!ぜひ!」とお願いし、スーツケースを持ってもらう
だが、丁度ホームに着いたところで37分着の電車が出てしまい、泣きそうになる…
念のため駅員さんに聞いてみる。
私「羽田空港に行きたい。何両目に乗ったらいいですか?」
駅員さん「んー。反対側のホームだね」(ホームが分かれてるパターン)
えっ?!と驚き、反対側のホームを見る。本当の37分着の電車が入ってきたとこ…を、見送る(乗り場があってたら乗れた…辛い)
つらいつらいつらい…でもせめて45分着に乗らなければ完全にアウトなので走ってホームを移動。
羽田空港行きのホームに移動し、駅員さんに「羽田空港で降りたい。どこの車両が一番近いですか?」と聞いて、なんとか目標の電車に乗る。
45分着の電車が遅れ始める
電車は「前の車両が詰まっている」とかなにかで少しずつ遅れ始め、「ただいま2分遅れで…」「ただいま3分遅れで…」途中、4分になった時にはもうダメかと思いました(本人談)
電車に乗る時間が30分ほどあり、休憩できたおかげで今後の策を考える時間があったものの、ここまで頑張ってきたのに乗れなかった場合のきつさを考えるとどんどん辛くなっていきました。
1人の時に乗れないのは仕方がないけれど、1歳2ヶ月児を抱えているだけに、移動だけでも大変だし、泣かさないように準備をしっかりしての移動なので子連れの移動は本当に大変なんです…
と思っているのもつかの間、途中、電車ががんばり巻き返し、羽田空港国内線着は2分遅れでフィニッシュ。電車の中で何度飛行機の遅延を祈り確認するも遅れはない。
検査場締切まで残り3分
駅着47分。検査場締切まで残り3分。
私この時点で地下鉄、B1。出発ロビーは2F。駆け上がりたいが合計28kgほどを抱えては走れないのでエスカレーターでソワソワしながら待つ。
オット君からのサポートを受けながら、エスカレーターから見えた時計が52分を示す。泣きそう。
2Fに着くと同時に、電車の中で調べていた優先カウンターに駆け込む。(妊婦さんや小さい子連れの人を対応してくれるカウンター)
※もしここで先客がいた場合には、もう1つの優先カウンターに駆け込む算段。
先客が誰もいないことを確認してカウンターに近寄りながら「8時10分に乗りたいんですーーーーー!!涙」と叫ぶ。ほんとに叫んだと思う。
中にいたスタッフの方が「もう検査締切はすぎてるから厳しいと思うけど、まだ乗ってない人がいてドアが開いていたら案内できる」と言われて待つ
が、「あれ?電話がない…」とスタッフさんそわそわ。私もそわそわ。お願いだから1秒でも早く連絡して欲しい…
電話を探しに行ったスタッフさんが戻ってきて「大丈夫です!」と
案内してもらえることになり、
スーツケースの中に危険物はありませんよね?もしあったらこの便には乗れませんので、予めご了承ください
と言われ、1分1秒を急いでいることを自覚するも、ここで想定外の事件が起こる。
息子の搭乗券の名前が私の名前?!
急いで検査を済ませたいのに、スタッフさんが搭乗券(私と息子くんの2枚)を見ながら名前を読み上げる。
スタッフさん「カヤハラヨウコさんと…カヤハラヨウコさんですね」
私「えっ???」
スタッフさん「えっ????」
私「○○です(息子の名前)!」
スタッフさん「えっ?!」
私「えーーーーー!!!(´;Д;`)」
急いで作り直してもらえたけど、本当に申し訳なかったです(国内線でも名前違うと乗れないんだね。ちなみに今まで親子で飛行機に乗るのは13回目くらいですが、初めてでした)
スーツケースも問題なく、やっと乗れると思ったら、オットくんが「おまえの搭乗口(68番)は…一番端やな」と言っていた言葉を思い出す。(空港詳しい人はわかると思うけど68番、本当に端っこ)
グランドスタッフさんがスーツケースを持って走る。私が息子と手荷物抱えて走る。私、この時点でもう死にそう。足がガクガクブルブル。こんなに走ったのは久しぶりです。
スタッフさん「走らなくても大丈夫ですから転ばないように」
と声をかけてくれるけれど…
途中で男性スタッフが来て
「手荷物、お持ちします!!!」
と言われて手荷物を奪われてしまい
「こんなにしてもらって、走らんわけにはいかんやろー」
と思いながら3人で並走。
無事、間に合いました。息子くんの水筒落としました。
機内のアナウンスで
今日はみなさまのご協力により、予定時間よりも早くにドアを閉めることができました
と聞いた時にはほっとして泣きそうでした。
無事、実家に帰り、ふかふかの布団で息子くんが眠っている様子を見てほっとしました。
この出来事で私が学んだこと
最後まで諦めないことの大切さと、日本の電車の正確さを学びました。本当に、日本の電車はすごいと思います。
19時着予定のバスなのに「20時は厳しいかも」と言ったバスが結局何時に着いたのかはわかりませんが、45分着が4分遅れただけで「この度は電車が遅れ、申し訳ございません」と謝罪をする日本の電車は本当にすごいと思います!
ちなみにバスの運転手さんは「遅くなってすみません」の一言も無かったです…
これからの季節、バスは危険です、みなさん!!!!(ディスってます。でも、全て事実です!)
※ANAのスタッフの皆様には本当にお世話になりました。遅刻はダメです(自分に言ってます)