薬の品薄問題 が浮き彫りにする地域医療の課題と解決への提言

#薬の品薄問題 が浮き彫りにする地域医療の課題と解決への提言

12月6日、私自身も家族とともに同様の経験をしました。家族と上京したタイミングで息子が高熱とひどい咳に見舞われたため、近隣のクリニックを受診しました。しかし、処方された薬が都内では品薄で、ほとんどの調剤薬局に在庫がない状況だと判明しました。このままでは薬を手に入れることができず、息子の症状が悪化するのではないかと強い不安に駆られました。

本日、千葉にある調剤薬局に相談したところ、薬剤師さんが受診したクリニックに直接連絡を取り、代替可能な類似薬での対応について医師に確認してくれました。そのおかげで、必要な薬をようやく手に入れることができました。この経験を通じて、患者が治療を受けるために直面する課題、特に薬の供給問題について深く考えさせられました。

現状の問題点

この記事でも指摘されているように、特定の薬が品薄になる問題は、現在の医療体制が抱える深刻な課題です。特に以下のような点が浮き彫りになります。

1. 供給の偏在

- 大都市圏でさえも、特定の薬が供給不足になることがある一方で、他の地域では在庫が残っている場合もあります。このような供給の偏在が、患者の治療に直接影響を与えています。

2. 医療機関と薬局間の連携不足

- 処方段階で薬の供給状況を十分に把握しないまま薬が処方されることがあり、患者が複数の薬局を回る負担を強いられる場合があります。(受診したのが診療時間ギリギリだったので先に調剤薬局に少し待ってて欲しいとお願いをしてからクリニックを受診、その際調剤薬局の方に薬の在庫があるか?心配と言われましたがその時はドクダーが処方する薬が近隣の調剤薬局で手に入らないとは思ってもみませんでした。)

3. 代替薬への切り替えの煩雑さ

- 代替薬が可能であっても、薬剤師が医師に確認を取るなどの手間がかかり、その間に患者が必要な薬を入手できない時間が生じることがあります。

問題解決に向けた提言

1. リアルタイムの在庫情報共有システムの導入

- 医療機関と薬局間で薬の在庫状況をリアルタイムで共有するシステムを整備することが重要です。これにより、処方段階で代替薬を提案できる可能性が高まります。

2. 薬剤師の権限強化

- 薬剤師が医師の許可を得ることなく、適切な範囲で代替薬を処方できる権限を強化することで、患者が迅速に治療を受けられる体制を構築できます。

3. 薬の供給網の改善

- 製薬会社と卸業者が協力し、供給が偏らない仕組みを作ることが必要です。また、国が医薬品供給の安定化を支援する政策を打ち出すことも有効です。

4. 患者支援の強化

- 調剤薬局や医療機関で、品薄薬に関する情報を迅速に提供し、代替手段を患者に案内する仕組みを強化するべきです。

結び

私自身の体験を通じて、この薬の品薄問題は患者の命に関わる重大な課題であると実感しました。この問題は患者一人ひとりの生活に直接的な影響を与えるだけでなく、日本全体の医療体制の信頼性を問うものでもあります。医療従事者、製薬業界、政策立案者が一丸となってこの課題に取り組むことで、すべての患者が必要な薬を適切なタイミングで入手できる社会を実現する必要があります。

#一谷勇一郎

https://www3.nhk.or.jp/.../20240618/k10014483281000.html 令和6年12月7月現在の記事を引用


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