ケアマネジャーの業務について

ケアマネジャーの業務について

https://www.joint-kaigo.com/articles/32843/

ケアマネジャーの業務について、今回の改定は利用者や家族のニーズに応えるために広がった業務を4つに分類し、「保険外サービスとして対応し得る」「他機関につなぐべき」などと位置付けを初めて明確化しました。しかし、これまで政府が言い続けてきた「ケアプランにフォーマルとインフォーマルを組み合わせる」という方針との違いは、どこにあるのか疑問が残ります。

インフォーマルサービスは家族や友人、地域コミュニティなどによる非公的な支援を指し、フォーマルサービスは専門的な介護や医療など公的保険を用いたサービスです。それぞれの特性を理解し、最適な組み合わせを行うことがケアの質向上の鍵となります。しかし、現状ではケアマネ自身が自費サービスをケアプランに位置付けることに消極的で、自らの業務を「自費」とする発想は難しい状況だと思います。

さらに、厚労省は今回の対応について「検討していく」とするにとどまり、中間報告のまとめで議論が終わる可能性も否定できません。この姿勢では、議論の視点が本質から外れているように感じられます。また、ケアプランの策定だけでなく、そのプランに基づいた支援が利用者にどのような効果をもたらしたのかを評価し、必要に応じてプランを修正するプロセスを取り入れるべきです。この評価・修正を行う際には、テクノロジーの力を活用し、データの分析を基に科学的かつ効率的な改善を図ることが求められます。

例えば、各サービス提供事業所が日々蓄積する介護実績データをAIやデジタルツールで分析し、効果の高いケアプランを自動的に提示する仕組みを導入すれば、ケアプランの質と効率を向上させることが可能です。これにより、フォーマル・インフォーマルの適切なバランスや保険外サービスの具体的な位置付けを見直し、現場の実態に即した柔軟で効果的な介護支援体制を構築できると考えます。

#ケアプランは介護サービスの要

#一谷勇一郎

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