岩手に引っ越して1年が経った
2023年9月末に仙台から地元の岩手県北上市に引っ越して1年が経ちました。
筆者について
社会人になって以来ソフトウェアエンジニアをずっとやってきました。東京に長くいたのですが、退職に伴いフリーランスになったこともあって2019年8月に東京から仙台に移住。
仙台には丸4年いたのですが、私の地元の岩手県北上市に2023年9月末に引っ越しました。
岩手でリモートワークしています。
岩手に引っ越して1年が経った
岩手に来た当初は半年くらいで岩手を出るか、岩手の家をベースにした2拠点生活になるだろうと思っていたのですが、1年経った今も岩手にいます。
岩手でも生活に困らない
半年くらいで出ていくだろうと思われた岩手で1年を通していたのは、結局のところ岩手でも生活に困らなかったというのが大きかったと思います。
スーパーやドラッグストアなどへのアクセスが格段に楽
大きなスーパーやドラッグストアが身近で買い物には困らないことや、自家用車があるのでホームセンターや家具店が簡単にアクセスできる上に自分で持ち帰りが可能なことなど、日常生活での苦労が少ないです。
今までの暮らした場所の中でも一番楽なくらいかもしれません。
ホームセンターへのアクセスが楽になったことは大きいと感じています。
東京や仙台に住んでいた頃はホームセンターが近くになくて行くのも大変で、かつ少し大きいものになるともっても帰れないために、ホームセンターへの用事は半日〜1日がかりでした。
それが岩手の生活ではホームセンターへの移動を含めても30〜45分ぐらいで済むので楽です。
産直や無人販売所が良い
岩手でもスーパーで買えるようなものの物価は他の地域とあまり変わらないのですが、産直や無人販売所をうまく使うことで新鮮でいい野菜がお手頃な値段で買えます。
野菜が手頃になることで自炊も捗るし、節約にもなります。
奥州市にある産直来夢くんはよく行きますね。
来夢くんの食堂には大谷翔平のサイン入りのユニフォームが飾ってあります。大谷翔平は奥州市出身なんですよ。
光ファイバーが引ける
戸建てなので誰憚ることなく光ファイバーが導入できました。
マンションだといまだにVDSLしか引けなかったり、引っ越した後で遅い回線を使わざるを得ないことが判明したり(不動産屋もマンションに導入できるインターネット回線の種類を把握していないのでこういうことがよくある。これは個人的な不動産業界への不満の1つ。)と、賃貸のマンションやアパートに住んでいた頃はインターネット回線については悩みの大きい部分ではありました。
岩手の生活でインターネット回線への懸念がなくなったのは大きいです。
回線が十分に安定しているので、宅内ネットワークへのアクセスのためにVPNサーバを建てたりしています。
あとは速度10Gbpsのフレッツ光クロスが導入できる地域になればなお嬉しいのですが。
岩手の生活で困ること
岩手の生活でももちろん困ることはあるのですが、当初想定していたよりも困っていないというか、思っていたよりも対処可能なことが多いです。
冬、雪
冬と雪は岩手の生活における「しんどみの大きいところ」ですが、個人的には慣れました。
雪国の生まれなので、私が雪のある生活を知っているのも大きいかと思います。
書店がない
大きな書店が盛岡のジュンク堂か仙台の丸善くらいしかなく、だいぶ遠いので日常的にアクセスできないのはツラいです。
仕事で必要なレベルの技術書はこの2店舗にしかないんですよね。
電子書籍で買うか、東京に行った時に書店になるべく寄るなどして対処しています。
「ドコモ以外の電波がない」ことがわりとある
街中にいれば楽天モバイルでも困ることがないのですが、普段の生活でも「ドコモ以外の電波がない場所」がわりと身近です。
ドコモ系の回線をメインに使うか、サブ回線として用意しておくみたいな対応は必要かもしれません。
東京が遠い
岩手からだと東京が遠いです。仙台からだと東京駅まで90分程度なのですが、北上駅からだと東京駅まで2時間半〜3時間ぐらいかかります。
岩手からでも東京の日帰りはできるのですが、往復5〜6時間だと日帰りは大変です。
今のところは日曜のうちに東京に移動するなどして対処してます。
日曜に行くと書店に寄ったりなど用事が済ませられるので、日曜の移動は結構気に入っています。
岩手の生活どうよ
岩手に来て思いがけず1年経ったわけですが、「ポジティブなこともネガティブなことも少ない生活」というのが今の感想です。
都会の生活よりも選択肢が少なくできることも少ないですが、逆に思い煩わされるようなこともあまりなくなりました。
人生の中で1番何もなかった1年とも言えます。
仕事について
仕事についてはリモートワークとはいえども、岩手に越したことでそれを理由に仕事取りにくくなるなどのネガティブな側面が出てくることは懸念としてありました。
ですが仕事が減るということもなく、そもそもどこにいるかをあまり気にされないことが大半です。
むしろ安定したインターネット回線と落ち着いて仕事ができる環境が確保できているかどうかの方がよほど重要そうでした。
また、お客さんによっては「岩手でソフトウェアエンジニアの仕事をリモートでできている」ことそのものが、ある種の評価につながっている可能性も伺えました。
「岩手で継続してリモートでソフトウェアエンジニアの仕事ができる」ことの難易度はそれなり高いと思われているようで(実際に高いかどうかは私にはわからないのですが)、それができている以上は「一定以上には仕事ができるソフトウェアエンジニアであるはず」みたいなロジックなのかもしれません。(実際のところはどうかはわかりませんが)
今後について
完全に未定です。
岩手にいなければならない理由もこの1年で概ね解消しましたが、岩手にいてはダメな理由もない状況です。
岩手でも思っていた以上に生活できてしまっているため、次のステップへの判断が鈍っているのかもしれません。