司法試験_短答式試験の効果的勉強法は、コレ!
第1 はじめに
司法試験に最終合格するには、短答式試験に合格する必要があります。
他方で、司法試験の比重は、論文式試験の方が重いため、短答式試験の勉強にそれほど時間をさけないのも事実です。
そこで、司法試験に最短で合格するためには、効率よく短答式試験の勉強をする必要があります。
この記事では、効率のよい短答式試験の勉強方法について解説します。
最後には、とっておきの問題集もご紹介しますので、是非とも最後まで読んでみてください。
それでは、早速いってみましょう!
第2 効率的な短答式試験の勉強法とは?
効率的な短答式試験の勉強法とは、ズバリ、「短答式試験プロパーの問題に深入りしないこと」です。
つまり、論文式試験の知識を中心に勉強し、短答式試験プロパーの問題を個別にインプットすることが効率的な勉強法です。
私は、司法試験に3回目で合格しました。
1回目と2回目の受験勉強のときは、短答式試験に落ちては元も子もないという考えで、短答式試験の知識偏重の勉強をしていました。
具体的には、過去問は芦別本で解き、問題集は辰巳法律研究所の「条文判例本」を隅々まで読むというような不毛な勉強をしていました。その勉強の甲斐あって、短答式試験は優に合格したものの、論文式試験の成績はままならず、不合格になりました。
そこで、私は、3回目の受験勉強の際、思い切って勉強方法を変えました。それは、論文式試験の勉強に注力し、短答式試験の勉強は、付随的にプロパー知識をインプットするにとどめた勉強法を取りました。
実は、短答式試験の過去問を解いてみればわかるのですが、論文式試験の知識があれば、選択肢を2つに絞ることができます。そして、その選択肢からさらに正答を導き出すためには正確な知識が必要だということです。
短答式試験の合格に必要なのは、知識の広さではなく、知識の正確性だということです。
芦別本を解いていると、ここまでの細かな知識が要求されるのかと途方にくれますが、実は、そこまでの無理を求めている試験ではありません。また、条文判例本を読んでいると、過去の出題箇所が出ているため、その箇所を細かくチェックしがちですが、実は、それは正解を導きだすうえでは、必ずしも必要でない知識だと分かります。
これらは、過去問を過去問の形で解いて初めてわかることです。
なんとなく言いたいことが分かってきましたかね?
第4 具体的な勉強法
そこで、ズバリ、短答式試験の合格に必要十分な勉強法は、以下のとおりです。
【インプット】
論文式試験の問題を中心に、短答式試験プロパーの知識を覚えること
そうはいっても、短答式試験プロパーの知識かどうかをどのように見極めるの?と疑問に思いますよね。
その短答式試験プロパーの知識とは、司法試験予備校に通っている方であれば、「B+」や「B」ランクの知識と言えばわかると思います。
ただ、それでも明確に短答式試験プロパーの知識が何かを知りたいという方は、アガルートアカデミーの『短答式完成口座Ⅰ・Ⅱ』です。
この講座は、私も3回目の受験の際、実際に受講したのでですが、短答式試験プロパーの知識だけを切り出して、まとめた講義です。
ですので、どこからどこまでが短答プロパー知識かが分からないという方にとっては、重宝する講義のはずです。
受験生は放っておくと、際限なく勉強範囲を広げてしまうので、この講義だけ受講しておけば、安心してこの講義の範囲内だけ押さえておけば十分と安心して勉強できます。
【アウトプット】
短答過去問パーフェクトで5択式で問題を解くことです。
決して、「芦別本」で解くというような愚行はしてはいけません!
そこで、おすすめのテキストは、『短答過去問パーフェクト』(辰巳法律研究所)です。
この短答過去問パーフェクトは、体系順に綴られており、過去問そのままに5択式の形式で掲載されています。
そのため、論文知識さえあれば2,3択に絞れること、そしてそこから正解を導き出すために、どの箇所の知識の正確さを司法試験委員会が求めているか、それが如実に手に取るように分かります。
また解説も簡潔で、冗長でないので、本当に助かります。簡潔でいて、その趣旨や理由なども記載されているため、重宝します。
私の中で、この短答過去問集に勝るものはないと思っているほどです。
第5 最後に
いかがでしたでしょうか。
少しでもこの記事が、司法試験の受験勉強で悩む受験生のお役に立てたならば幸いです。
またYouTubeでも、司法試験勉強に役立つ動画を配信してますので、見てみてくださいね。
それでは、また次回お会いしましょう!