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Titan Pocket 着弾

Unihertz Titan Pocketがkickstarterから届いた。
このメーカーのクラウドファンディングは概ね予定通りで、昨今のメーカーが何ヶ月も(場合によっては数年も)遅れる中で非常に優秀だ。

Titan PocketはBlackberryオマージュのキーボードを持ったスマートフォンだ。
最近は大画面が当たり前になり、文字入力もフリックを使うことでかなり高速で行えるようになったが、それでも一定数はキーボードで入力したいというユーザーは存在する。
大企業は小さな市場は切り捨てて、大きな市場を選ぶ。しかしUnihertzはあえて小さな市場を取ることで成功を収めている。
この小さな市場を支えるユーザーはある意味マニアなので、新製品が出たらとりあえず買う。つまり一定の固定客が存在するわけだ。そんなマニアをしっかりと掴んでおけば経営的に失敗はない。それがUnihertzの経営戦略だ。

実際に届いた端末はBlackberry Classicに近いサイズだ。ただし画面サイズはQ5やQ10並だ。そのくせ重さは220gもあり片手で掴むとずしりとする。ポケットの中でも常に存在をアピールする重量だ。

とはいえ実際にタイピングするときは基本的に両手で掴むのでそれほど気にはならないかもしれない(Q5、Q10の軽さを知らないのであれば)。

Pocketではない方の先代のTitanは500gもするヘビィな端末だった。リアルレンガと呼ばれたくらいで、喧嘩に使えば凶器になり、場合によっては撲殺も可能なサイズと重さと硬さを持っていた。これはいくら両手で入力すると言ってもすぐに疲れてしまうので本当に一週間も持ち歩かずに終わってしまった。
だからこのPocketには期待していたのだ。正直、もっと薄く軽くできると思うのだが、Unihertzの製品は全部分厚い。薄型化、軽量化にはかなりの研究開発費がかかるはずなのでそれをコストカットとしてすっぱり諦め、「タフネスさ」にベクトルを変えることで利点にしているようだ。

それにしても3.1インチの画面は思ったより小さい。実際は画面比率がほぼ正方形なので、面積的には他の縦長液晶の3インチなんかよりずっと広いはずなのだが……
Blackberry OSはそのサイズに合わせて見やすく、かつ狭く感じさせないチューニングがされていたが最近のAndroid OSは小さな画面のことは考えられていない。汎用OSだから仕方ないとも言える。

ちなみにこの文章はTitan Pocketで入力している。疲れやミスタイプはほとんどない。
ノートPCを開くほどでもなく、でも思いついたことはすぐにテキストにまとめておきたい、そんなときに最適の端末になるだろう。

ゲーム業界に身を置いたのは、はるか昔…… ファミコンやゲームボーイのタイトルにも携わりました。 デジタルガジェット好きで、趣味で小説などを書いています。 よろしければ暇つぶしにでもご覧ください。