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「ちゃんと考えて書いてるのか?」と思わされた記事

下記のような記事を見てびっくりしました。
簡単に言えば「安かったから中華携帯電話を買ってみた」というものです。

「技適がどうの~」とは言いません。
それよりもっと前に言うべきことがあります。

これ、2G(GSM)専用端末ですが?

2G(GSM)ははるか昔の電波規格。とはいえ世界的にはいまだ残っている規格ではあります。
しかし今の日本ではLTE(4G)と5Gが主流で、3Gもまもなく停波される状況です。
そもそも日本にはGSM規格の通信設備はなかったはずなので、先の記事の端末を日本に持ち込んでも、どうやってもも通話できません。

記憶違いだといけないので念のため調べてみました。

GSM(Global System for Mobile Communications)とは、デジタル携帯電話に使われている無線通信方式の一つのこと。 ヨーロッパやアメリカ、アジア(日本と韓国を除く)を中心に100以上の国と地域で利用されており、現在世界で最も多く採用されているデジタル携帯電話の事実上の世界標準です。

「日本と韓国を除く」としっかりありますね。
なのでGSMのみに対応した先の携帯電話は日本では使えません。

「安かろう悪かろう」は、性能が満たされていない時の言葉ですが、本機はそれ以前の「日本では使用不可能」なのでコレクターアイテムでしかありませんね。
コメント欄をみてもGSMについて知っている人たちがそれを指摘していて、記者の無知っぷりを晒しています。

ちなみにこの携帯はAliexpressでしょっちゅう見かけ、そのたびにスペック表を見て「せめて3Gが使えたらネタになるのになぁ」と思っていたものなので、私も先の記事を見て即反応してしまったわけです。

いまは2千円ほど

これですね。
買っても日本では使えませんが、海外に渡航するビジネスマンなら現地で使う分には良いと思います。
それ以外だとやはり「世界の携帯コレクション」でしょうね。

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葉月 陽
ゲーム業界に身を置いたのは、はるか昔…… ファミコンやゲームボーイのタイトルにも携わりました。 デジタルガジェット好きで、趣味で小説などを書いています。 よろしければ暇つぶしにでもご覧ください。