EVと急速充電について
EVユーザーには朗報であろう記事を見かけました。
日本でEVの普及がなかなか進まない理由として「長い充電時間」とその割に「短い航続距離」が挙げられます。
航続距離を解消するには多くのバッテリーを積む必要があり、バッテリーはEVの中でかなりの重量を占めるため、積めば積むほど車重が重くなり、余計に電費が悪くなるという「2倍にしたから2倍の距離を走れるわけではない」という悪循環に陥ります。
結果として軽い車体で小さなバッテリーの方が、電費効率が良くなったりします。
そして充電時間を減らすには「給電側の電力を上げる」というのが一般的な解決で、上記のニュースはそれに対する回答となります。
桶に水を貯めるとき、思い切り蛇口を捻ったほうが早く貯まるのと一緒で、大電流の方が早く貯まるということです。
ただ桶に水と違うのは、受け側がそれについていけないとダメということです。
バッテリーは寒く冷えた状態では本来の性能を出せませんが、熱を持ってくるとまた性能低下になるという困った特性があります。
なので、いくら大電圧の給電機でも短い時間しか真の性能を使えません。
また、バッテリーは急速充電を行うたびに劣化していきます。
劣化を避けるには低速充電しかないという、もどかしい問題です。
今のリチウムイオン電池から全固体電池になればまた状況は変わるかもしれませんが、内燃機関ほどのチャージ速度は難しいでしょう。
リチウムイオン電池の廃棄問題もありますし、本当に自動車業界はどうなってしまうのでしょうね?
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ゲーム業界に身を置いたのは、はるか昔……
ファミコンやゲームボーイのタイトルにも携わりました。
デジタルガジェット好きで、趣味で小説などを書いています。
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