旧式ノートPC Vaio-Pを再度使うために
性能控えめでただインターネットを見るくらいの性能であるネットブックというカテゴリーが生まれてからもうしばらく立ちますね。
まだOSがWindows XPだった頃なのでかなり昔のことになります。
その頃に話題となった「PocketサイズPC」にVaio Type-Pがあります。
今では本当に使い物にならないゴミ性能なのだが、キーボードだけは秀逸で、PomeraのDM100、DM200と似た外観を持っています。
ただ液晶は比べ物にならないほどワイドで、腐ってもパソコンなのでインターネットにつなぐことができる。
もちろん今時XPではネット側から「そんな旧式、ページを解釈できないでしょ? (ぷっ」とやられてしまう。
というわけで、Vaio-P VGN-P61Sをもう一度使ってみたいといろいろ試行錯誤してみた。
まず使用されているCPU Atom はシングルコア32bitなので、OSが限定されれる。
メモリも2GB固定なのでできるだけ軽量なOSでないとすぐにフリーズしてしまう。
私が最初入れたOSはAntiXでした。
本当はCloudReadyをいれて疑似Chromebook化することを考えていたのだが、なんとCloudReadyは動作しない。
ネットで調べても先人たちも諦めている。
独自のハード設計が邪魔をしているのでしょう。
動かないのだから仕方ないので、潔く諦めるしかない。
しかし私が使いたいGoogle DriveがAntiXでは動かなかったです。
そこで別の軽量なOSを探す旅が始まったのでした。
軽量Linux OSといえば真っ先に思い浮かぶのがPuppyLinux。
32bit版もあるし、なにより必要メモリが256MBというのは期待できる。
実際、インストール後も快適に動く。
ただファイルマネージャーが軽量に走った代償として若干古臭く使いにくい。
だがここで問題が発生。
google-drive-ocamlfuseを入れたいのだが、コマンドの「apt」が動かない。
詳しい人ならPuppyでaptを動かす方法を知っているのだろうが、軽く調べた私では方法が見つからなかった。
そこでPuppyは諦めることになりました。
次に目をつけたのはLinux lite。
これも軽量として有名で、aptコマンドもちゃんと動く。
だが、何度やっても何度追加しようとしてもリポジトリの追加に失敗する。
これではインストールまでたどり着けない。
仕方なく、少しの間はweb版のGoogle Driveで使っていたのだが、やはりVaio-Pではネット接続自体が重いのでまったく快適ではありませんでした。
私はまたも別のOSを試すことに……
そして最終的に行き着いたのがZorin-OS-15.3-Lite-32bit
他の軽量に比べれば多少は必要メモリが増えますので、ちょっともっさりすることもあります。
ですが、google-drive-ocamlfuseがしっかり動くことができ、これでブラウザを起動しなくてもGoogle Driveのテキストをストリーミングで編集できるようになりました。
実は私はVaio-Pを2台持っています。
一台が先程書いた初期モデルのVGN-P61Sで、もう一台が後期モデルのVPC-P11AKJです。
色がピンクなのでこの年になるとちょっと恥ずかしい上、実は裏のゴム足が1つなくなってしまっています。
内部的性能はHDDかSSDか程度でCPUもほとんど処理能力は変わりません。
ですのでできればVGN-P61Sを持ち歩きたかったのですが、こちらのバッテリーがかなりヘタっており、60%ほどしか貯まらなくなっています。
VPC-P11AKJの方もへたり始めているのですが、まだ80%は残っています。
こうなると消去法でピンクのVPC-P11AKJを持ち歩くしか無くなりそうです。