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10歳の子どもが反抗期に入ったらどう対応する?我が家の対応例をご紹介

ある日、突然10歳の長男が反抗期に突入しました。イヤイヤ期も魔の3歳児もなかった分、想像以上にショックでした。

反抗期の状態は子どもによって異なります。その対応に悩む親は多いのではないでしょうか。

今回は、長男の反抗期の状態と私の対応についてお伝えします。第一次反抗期・中間反抗期・第二次反抗期の原因や対処法についても簡単に解説します。

まだお子さんが反抗期突入していない場合も、今後の参考のためにこの記事をチェックしてみてくださいね。

第一次反抗期

https://www.photo-ac.com/main/detail/28924920

第一次反抗期は1歳半から3歳頃です。赤ちゃんから少しずつ成長し、いろいろなことに興味を持ち始めます。自分の足で動いたり考えたりするようになる時期です。

第一次反抗期の原因は?

1歳半から3歳頃の子どもは、やりたいこととできることが異なるため、うまく自分の気持ちを伝えられないことが多いです。そのもどかしさから癇癪を起こすことがあるとされています。

第一次反抗期の子どもへの接し方は?

親としてもなぜお子さんが癇癪を起こしているか、どうしたらいいのか分からない方がいることでしょう。

そのような時は、お子さんを笑顔でハグしてあげましょう。戸惑うこともありますが、親の愛情を伝えることが何よりも大切です。

中間反抗期

https://www.photo-ac.com/main/detail/24574065

中間反抗期は、義務教育が始まる小学校に入学してから卒業までの間に起こります。

中間反抗期の原因は?

小学生は、幼稚園や保育園の頃よりもさらに社会性を身につける必要が出て、自立心を育みます。自分を取り巻く環境の変化とともに、親との関係も変化していくのです。

個人差はありますが、子どもの成長や自立心が芽生えるとともに、反抗期に突入していくことが多いと考えられています。特に高学年になるとホルモンバランスが不安定になり、イライラしやすくなる傾向にあります。

中間反抗期の子どもの態度は?

https://www.photo-ac.com/main/detail/5141174

今までは普通に親が言った通りにしていたのに、急に子どもが反抗的になると驚きます。以下のような態度が多いです。

  • 親のいうことを聞かない

  • 親の言っていることを聞こえないふりする

  • 注意してもなかなか寝ようとしない

  • わざと人が嫌がることをする

  • 屁理屈を言ったり口答えする

  • 乱暴な言葉遣いをする

  • 自虐的になる

  • イライラした気持ちを物にぶつける

  • 親を無視する

  • 親よりも友達を優先する

  • 嘘をつく

  • 素直になれない

中間反抗期の子どもへの接し方は?

https://www.photo-ac.com/main/detail/22349215

子どもが反抗的な態度だと、親もイライラしたり戸惑ったりすることでしょう。しかし、反抗的な態度の子どもに感情的に怒るのは逆効果です。

場合によっては叱る必要もありますが、子どもの言うことを否定したり、親の考えを押し付けたりするのは止めましょう。

大切なのは、子どもの考えや気持ちに寄り添うことです。まずは落ち着いて対応しましょう。

「宿題をやらない」「やるべきことをやらない」「挨拶をしない」などは、命の危険があるわけではありません。まずは子どもを見守り、子どもが本当に困っているときに助けてあげてください。

反抗期は子どもの成長の一環で、ずっと続くわけではありません。戸惑うことが多いですが、子どもを信じて見守るようにしましょう。

第二次反抗期

https://www.photo-ac.com/main/detail/2994813

第二次反抗期は11歳から17歳までに起こると考えられています。心身ともに大人へと成長していく時期です。

第二次反抗期の原因は?

第二次反抗期は、小学校~高校に通い、思春期に突入する時期です。

子どもから大人へ成長する過程で、身体の変化・学校や塾などの生活環境の変化・異性に対する感情の変化などが反抗期の原因であることが多いでしょう。

ホルモンバランスが乱れるため、情緒が不安定になったりイライラしたりすることが見られます。

身長や体重、外見など、自分の体に対する意識が高まるため、コンプレックスを感じる子供もいます。

身体は大人に近づきますが、完全に大人ではありません。子ども扱いされることに対してイライラしてしまうものの、大人として扱われるのは違和感を感じてしまう場合もあります。

自分の成長への戸惑いから反抗してしまうのです。

第二次反抗期の態度は?

第二次反抗期の子どもは、以下のような態度を取ると考えられています。

  • 口ごたえをする

  • 言葉遣いが乱暴になる

  • 家族以外にも学校の先生や友達に暴言を吐くことがある

  • 恋愛にのめりこむ

  • 物に当たる

  • 自分の考えや感情を上手く伝えられない

  • 人の話を聞かない

  • 無視する

第二次反抗期の子どもへの接し方は?

子どもが乱暴な言葉遣いになると、親御さんも感情的になってしまうことはありませんか。反抗期の子どもは、コミュニケーションが取りづらくなるため、子どもへの接し方に悩む方が少なくありません。

どのような時も冷静に対応することが大切です。親が感情的になればなるほど、子どもも反発してしまいます。たとえ、子どもの意見や行動が親の常識から外れている場合でも、頭ごなしに否定するのも控えましょう。

子どもにとっては大切に思っていることがあります。自分にとっては何よりも大切なことだったのに、親から否定されたら、子どもはどう思うでしょうか。

まずは、子どもとの時間を作り、ゆっくりと話を聞きましょう。途中で遮ってしまうと、それ以上話してくれない場合があるため、しっかりと聞いてあげることが重要です。

第二次反抗期は、親御さんの子どもとの関わりを見つめなおす、よいきっかけにもなります。

もし、必要以上に干渉しているのであれば、一定の距離を置き、子どもを信じてみてはいかがでしょうか。子どもが心配で、あれもこれも先回りして手を出してしまっては、いずれ困るのはお子さんです。

子どもとどのように接すればよいのか分からない場合は、スクールカウンセラーや児童精神科医などの専門家に相談してみてください。

親には言えなくても、専門家や第三者には伝えられるという子どももいます。一人で悩まずに気軽に相談してみましょう。

我が家の長男の場合

我が家の長男 江の島にて

第一次反抗期・中間反抗期・第二次反抗期について解説してきました。反抗期の基礎知識は理解しても、実際はどうなのか気になるのではないでしょうか。

我が家で起きた長男の中間反抗期をご紹介します。

突然始まった中間反抗期

今までと異なる長男の行動や言動に、理解できませんでした。

「昨日までは普通だったのに、なぜ急にこのような態度なの?」
「家か学校に、何か原因があるのかな?」

長男に聞いても、
「別に。」と真顔で答えが返ってくるだけです。

今まで、いつも笑顔・感情豊か・母想いの長男だった分、とてもショックで話を冷静に聞くことができませんでした。つい感情的になり、怒ったり泣いたりしてしまいました。

長男の反抗期の態度

https://www.photo-ac.com/main/detail/22099961

長男は、もともと自分の気持ちを我慢してしまう性格です。反抗期では、今まで以上に本心を隠し、嘘をつきました。

もう10歳ですが、未だに母の私の周りにまとわりつき、外では他人の目を気にせずに手をつないでくる甘えん坊。しかし、私のそばに一切近寄らないどころか、逃げる。

具体的な症例①

ピアノのレッスン中、先生に対して反抗。もう7年お世話になっている先生です。いつものようにレッスンしているとき、間違って弾いているのを指摘したのに、全く直そうとしなかったそうです。

「直さないとレッスンの意味がありません。もうレッスンやめようか?」と伝えたところ、さっさと帰る支度をしたとのことです。

迎えに行った私が先生から事情を聴いている間に、長男は走って一人で家に帰ってしまいました。

具体的な症例②

日帰り旅行中、突然反抗期スイッチON。

2通りのルートがある道を家族5人で1列で並んで歩いていたところ、一番後ろを歩いていた長男は私たちとは異なるルートを進んでしまい、危うく迷子になりかけました。

気付いてすぐに私が長男を見つけ、事なきを得ましたが、まだ携帯を持たせていないため、本当に慌てました。

「迷子になったら見つからないかもしれない」と、時間をかけて長男に冷静に伝えました。「何も話さなくてもよいから、手だけはつながせて」と。

最初は嫌がっていましたが、納得してくれました。手をつないでしばらく無言で歩いていましたが、徐々に普段の長男に戻ってくれたため、最後は無事に日帰り旅行を楽しめました。

長男への対応

最初に反抗期スイッチONとなってから数日後、長男と会話の時間を設けました。

すぐに自分の思っていることを話してくれないため、長男と横に座り、時間をかけて話しました。全く話さない時間の方が多かったです。

何か悩んでいることがあるのか、ママの態度で気に障ることが原因か、学校で何かあったのかなどを少しずつ質問しました。

最初は、「学校にずっといたい。家にいたくない。ママと話さない方が楽。注意されないから。」と、母としてショックなことを言っていました。

もう5年生なので、注意することを減らしていたつもりでしたが、長男にとってはストレスだったのかもしれません。

宿題をやらない・ランドセルは床に置きっぱなし・遊んだら遊んだままという状態だったため、3回に1回程度注意しただけなのですが…

長男の話を聞いた後「ママは、〇〇くんと話せないことが辛い。ずっとこのままの状況が続いて、明日何かあったら後悔する。だから、ゆっくり話そうと思ったの。」「ママと話したくないのなら話さなくてもよい。でも、逃げるのは止めてほしい。」と本心を打ち明けました。

徐々に自分の気持ちを話してくれ、この時は元の長男に戻りました。

私が大切にしたこと

長男が長男らしく過ごせることを大切にし、私はできる限り笑顔でいることを心がけました。

長男が笑顔でいるのであれば、命にかかわることではなければ注意しない。学校の宿題や勉強、ピアノの練習をやらなくて困るのは長男自身。自分がやろうと思うまで待つことにしました。

ピアノの先生や学校の先生にも事情を話し、理解・協力していただけ、本当に感謝しております。

最近では、反抗期が始まった時と同じように、急に反抗スイッチONになることがなくなりました。

反抗期はずっと続くものではない

https://www.photo-ac.com/main/detail/30935377

子どもの反抗期が始まると、いつまでもこのままだったらどうしようと不安になります。

しかし、反抗期は子どもの成長の一環です。反抗期の長男は、どうしてそのような行動を取ってしまうのか、自分でも自分の行動がよく分かっていなかったそうです。

だからこそ、親や周囲の大人のサポートが必要です。ただ寄り添うだけでも大丈夫です。

子どもの行動に焦ったり心配したりすることがありますが、子どもにしっかりと寄り添い、愛情を伝えましょう。


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