TENGAと性教育
ライターのお仕事でTENGA本社に取材に伺い、受付のロボさんと記念撮影をさせていただきました。
広報の女性によると、ガンダムのように(?)人が乗って動かせるらしいです。
TENGAというとまだまだ男性向けというイメージが強いですが、ヘルスケアや不妊治療、フェムテックなど、多角的に事業を展開しています。
今回はフェムテックの取材で、骨盤底筋トレーニングに使えるケーゲルチェッカーを中心にお話を伺いました。
骨盤底筋の筋力が手軽に数値で分かるので、産後のゆるみ解消にも役立ちそう。
括約筋損傷のリハビリや、括約筋が活躍しにくい高齢者の需要もあるのではないか!?
と、産後に、1ヶ月半の尿閉と、3ヶ月の肛門括約筋不全を起こした身として、さらなる希望を見出してしまいました。
尿閉、新生児が泣いているのに、4時間毎に自分で尿道に管を入れて排尿するんです。
その上、肛門括約筋は動かず大人のおむつだし、妊娠中は二ヶ月絶食点滴のみで吐き散らかし即身仏化するし、20代の膵臓破裂より地獄でした、妊娠出産。
病歴、情報量が多すぎてすみません。
そんな折もついついライターの性で、病院の先生と雑談してしまい、
「僕が見た中で、30年治らない人もいましたねー」
と言われた時は、「それは患者にいっちゃあかんやつ🥲」
と泣きそうになりました。
平均的に1か月〜3か月で治るらしく、ちゃんと平均内で治ったので、自分とは切り離して聞くべきだったのですが当事者になるとなかなか…。
その頃、肛門括約筋を鍛える運動を推奨されていて、せっせとしていたのですが、なんせ感覚がないんでできているのかさっぱり分からず。
当時、ケーゲルチェッカーがあれば、もっとはやく治っていたかもしれません。
ケーゲルチェッカー以外で、個人的に興味津々だったのは、性教育の「セイシル」。
10代の性のモヤモヤに医師や専門家が答えるサイトです。
性のみならず、食、睡眠などの3大欲求すべてに通ずることですが、欲や衝動を科学的に分析:理解して、自分の体や脳内物質を「自分で整える」スキルを身につけることは本当に大事だと思いました。
どの欲求も大切なものではありますが、心身の病気との関わりも深いものですし、子供には正しい知識を学んでほしいです。
三大欲求だけではなく、承認欲求とかも同じかな。
私のような「大量に書きたい」衝動が強いタイプは、実名SNSだけをやっていると連投しすぎて、時には人を困惑させることも…。
例えば、匿名でnoteのようなツールを使って「話したい」欲を解消するのも、自分で自分の脳内物質を整える発散活動のひとつなのかもしれません。
また、TENGAさんでは、障害のある方向けの自慰自助グッズを開発されています。
まさに、先日、noteで乙武洋匡さんが芥川賞作『ハンチバック』の感想とともに、障害のある方の性について執筆されていたので、前のめりでサンプルを観察してしまいました。
乙武さんの記事、有料部分ではありますが、深い学びがありました。
自分で自分と欲求を解消して、脳内のもやもやを整える権利は誰にでもあることだと思います。
幼児教育学科時代、小児自慰という言葉を学びましたが、異性や生殖と関係なくとも、人はストレスや不安解消に「特定の脳内物質が出る神経の集まっているところ」をマッサージして落ち着く習性があるのだと個人的に思っています。
もちろん、成人してからのコミニケーションとしての性交渉も大切ですが。
TENGAさんのすすめている新たな事業は、性別年齢問わず、自立&自律、について考える大切な取り組みだと思いました。