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2024年 第70回全国高等学校演劇大会(岐阜大会)

出場校について

 北海道ブロック代表
北海道帯広三条高等学校  初出場
「つぶあんとチーズ」井出英次作

2016年以来、7年ぶりの全道大会で最優秀賞。春夏通じて初の全国出場を決めた。十勝支部としては5年ぶりの全国出場となる。
今作は顧問である井出先生の作品。井出先生は鹿追高校時代の2010年に全国出場を決めながら、口蹄疫の感染拡大により映像上映となった過去がある。今回の最優秀賞により14年越しで全国での上演が叶うことになる。

 東北ブロック代表
青森県立青森中央高等学校 2年ぶり11回目「駈込み訴え」畑澤聖悟作
2000年代以降の高校演劇を代表する名門校。夏の全国大会出場11回は単独4位、春夏通算16回の全国出場は単独1位である。
昨年は郷土の文豪、太宰治の小説をモチーフにした作品で東北大会最優秀賞、創作脚本賞のW受賞。同校は2013年にも太宰治の「走れ!メロス」をモチーフにした「はしれ!走れメロス」で春フェスに出場している。
また、「駈込み訴え」は2008年に高知県立春野高校が一人芝居で夏の全国大会に出場している。

 北関東ブロック代表
東京都立千早高等学校 3年連続3回目
「ちんぷんかんぷんぷん」奥村奈美・櫻井ひなた作

2022年に開催県代表として夏の全国大会に初出場。翌2023年は南関東代表として連続出場し優秀賞に輝いた。
昨年は都大会で次点だったものの、持ち回り枠で参加した北関東大会で最優秀賞。北関東代表として3年連続で夏の全国大会出場を果たした。
夏の全国大会に3年連続で出場するのは2006~08年にかけて出場した三刀屋高校以来16年ぶりの快挙。また、開催県代表、南関東代表、北関東代表と全て違う形で全国に推薦されている極めて稀有な記録でもある。

 南関東ブロック代表
目黒日本大学高等学校 初出場
「ごめんね、ごめんで!」めぐにち演劇部と今井友也作
都大会で千早高校を抑えて初の最優秀賞。創部以来初の関東大会出場を果たすと最優秀賞、創作脚本賞をW受賞。初めて巡ってきたチャンスを掴んで全国出場を決めた。
日本大学系列の学校としては日本大学鶴ヶ丘高校、山形日本大学高校に続く全国出場である。

 関東共通代表
千葉県立松戸高等学校 3年ぶり5回目
「私達の、小さな物語。」阿部順作
春フェスに出場した昨年に続く全国出場。過去4度の夏の全国出場はいずれも南関東大会で最優秀賞を受賞しており、関東共通代表となるのはこれが初めて。
2015年の初出場以来10年で5度目の夏の全国出場だが、直近10年で夏の全国大会出場率5割は全国最高記録である。

 中部日本ブロック代表
(三重県)高田高等学校 11年ぶり2回目「色々々々々々々」西尾優作
顧問の西尾先生による人間関係の歪みを描いた作風が特徴的な、近年の三重県を代表する高校。
昨年は2年連続での出場となった中部日本大会で最優秀賞と創作脚本賞をW受賞。三重県の学校が最優秀賞を受賞するのは2020年の三重高校以来。また、中部日本の6県が全て参加した大会に限れば、前回高田高校が最優秀賞となった2012年以来11年ぶりのことである。
また三重県からは過去7校が夏の全国大会に出場しているが、2度目の出場を果たした初めての高校にもなった。

 近畿ブロック代表
兵庫県立東播工業高等学校 初出場
「廻る」籔博晶作

2017年に「アルプススタンドのはしの方」で全国最優秀賞に輝いた籔先生が赴任し、2018年サークルとして新たに発足。いきなり2018、19年と連続で近畿大会に進む活躍を見せた。
その後はしばらく近畿大会から遠ざかっていたが、昨年は最優秀賞と創作脚本賞をW受賞。籔先生は3月限りで転勤となってしまったが、全国への切符を手にした。
兵庫県の学校としては3年連続の夏の全国出場である。

 中国ブロック代表
山口県立下関中等教育学校 初出場
「レベル1の勇者」溝口歩美果作
2017~20年にかけて中国大会に3回出場。顧問だった衞藤先生の転勤後は県大会から遠ざかっていたが、昨年は生徒創作で3年ぶりに中国大会へ出場。5度目の中国大会で初の入賞が最優秀賞、創作脚本賞のW受賞。下関地区に初の栄冠をもたらした。
中等教育学校としても初の夏の全国出場となった。

 四国ブロック代表
徳島県立城東高等学校 2年連続6回目
「その50分」よしだあきひろ作
昨年5度目の出場で徳島県勢39年ぶりの全国最優秀賞を受賞。大人数を活かした重厚感溢れる上演でその名を全国へ轟かせた。
2019年から春夏通じて6年連続での全国出場は史上最長記録。また全国最優秀賞の翌年に連続出場を果たしたのは、2019年の丸亀高校以来5年ぶり11校(12例)目の快挙である。
なお、タイトルの50は全角表記とのこと。

 九州ブロック代表
宮崎県立宮崎南高等学校 初出場
「学校の片隅で、数式を叫ぶ」河原美那子と宮崎南高校演劇部作
昨年は顧問である河原先生の作品で春フェスに出場。続く2023年は県大会こそ優秀賞1席だったものの、持ち回り枠で出場した九州大会で最優秀賞。初の夏の全国出場を決めた。
宮崎の学校が夏の全国に出場するのは2012年の佐土原高校以来、12年ぶりのことである。

鹿児島県立伊集院高等学校 初出場
「仕事のお父ちゃん」上田美和作
「トシドンの放課後」の作者として知られる上田先生の元、2022年に発足したばかりの新しい部活。同年にいきなり九州大会へ進むと、翌2023年も連続で九州大会へ出場し優秀賞1席。持ち回り枠により夏の全国へ推薦された。奇しくも今年は学校創立100周年の節目だそう。
上田先生にとっては2019年の屋久島高校以来5年ぶり2度目の全国出場となる。

 開催県代表
岐阜県立長良高等学校 5年ぶり2回目
「星観る者ども」西野勇仁作

2018年、18年ぶりに出場した中部日本大会で最優秀賞を受賞し全国大会に初出場。以後、県大会が開催されなかった2020年を除き5大会連続で中部日本大会に出場と一躍岐阜県を代表する高校に。
2022年からは新たに顧問となった西野先生の作品で大会に参加し、同年は中部日本大会で優秀賞2席。惜しくも全国は逃したものの、翌2023年は岐阜県大会で最優秀賞に輝き開催県代表として全国への出場権を手にした。
西野先生にとっては池田、加納、岐阜農林に続く全国出場である。

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高校演劇の全国大会・春フェスについて、大会ごとの概要を纏めた記事。 出場校の紹介、大会における記録・トピックス、上演作品について等。 20…

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