文学オタクだった
短大は国文科だったのですが、「源氏物語を読む会」を先生が発足し、それは完全に先生の趣味で、先生が声をかけた5人で半ば強制的に集まった会に入っていた。
私は当時から、『今昔物語集』で怖い話を読んでいて、平安の恋愛話は最も興味ない分野だった。
でも結果、結構楽しくて、それぞれ好きな女性を選んで、どんな女性だったか、源氏との関わり、結果、源氏とつきあってどうだったと思う?みたいな考察が、本当に楽しかった。
(全員、源氏が悪いと思う。で終わってておもしろかった)
友達がそれぞれ選んだ女性は、みんなその人らしい女性だった。
私はやっぱり迷わず、六条御息所にした(どこまでも心霊好き)。
めちゃくちゃ才女でした。
葵祭で正妻との車争いが起こるの、今思うと、この頃この本を例えば連載で読んでいたとしたら、続ききになる恋愛マンガみたいでドキドキする。
<車争いとは>
ある日、先生方の部屋で、御息所登場シーンをコピーしていると、仲の良い先生(主に短歌研究してる、藤原定家好き)が寄ってきて、
「何コピーしてるの?え、御息所、気持ち悪!」
と言われたので、私がうふふ。とほくそ笑むと、もう1人の仲の良い先生(万葉集の研究してる、天然)が登場して、
「〇〇さんは、怖いお話が大好きなのよね、ほほほ…」
といって去っていった。
あの頃、とにかく毎日が文学漬けで、バイトもしていなかったので、浮世から離れてるな。な自覚はあったものの、文学まみれな毎日が楽しかった。
なんなら古語で手紙書けるぐらい、古文を読んでた。
私は平安時代の説話と短歌全般、明治あたりの文学と漢文の授業を主にとっていたけど、友達が江戸文学好きでゼミで『南総里見八犬伝』をやっていた。
おすすめされたので少し読んだらおもしろかった。
そんな江戸時代の代表作、『南総里見八犬伝』(と馬琴)が映画になっているじゃないの!!
見るしかないよね?
壮大な、全く関係ない前置きとともに、さらっと宣伝してみました(笑)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?