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独立前にやっておいたらと後悔したこと
はじめに
独立してフリーランスや起業家として活動を始めると、思いがけない問題に直面することが多くあります。特に「もっと準備しておけばよかった」と後悔することは少なくありません。この記事では、実際に独立後に感じた「やっておけばよかったこと」を具体的に紹介し、これから独立を考えている方に向けたアドバイスをお伝えします。
1. 一年分無収入でも暮らせる貯金をしておけばよかった
この理由は「独立してもすぐに仕事が無いから」という単純なものではありません。
もちろん多くの案件は、契約から報酬の支払いまでに時間がかかるため、最初の数カ月間は思うように収入が得られないことが一般的です。
そもそも契約を結ぶ関係性になるまで、報酬の発生しない状態でのお付き合いが続くことはよくあります。
クライアントの何気ない相談に答えていたら気づいたらお仕事がいただけるようになった、ということが実際にたくさんあります。
もし来月の生活費に困っていたら、こんなに余裕のあるお付き合いはできないでしょう。
「タダ働きなんてしてられない」と、未来のクライアントとの付き合いを蹴って、目の前の安価な案件や条件の悪い仕事を受けざるを得なくなります。
また、フリーランスの仕事は「半年後に支払い」という契約も珍しくありません。そのため、最低でも1年間は無収入でも生活できる貯金を用意しておくことをおすすめします。
2. 協力パートナー企業との繋がり強化
フリーランスとして独立した直後は、企業との信頼関係が弱いため、大きな仕事を獲得するのが難しいことがあります。そのため、独立前から協力パートナー企業との関係を築いておくことが重要です。
どのような繋がりが必要か?
発注してくれる企業: 仕事を依頼してくれる企業と事前に良好な関係を築いておく。
協業できる企業やフリーランス仲間: 自分が対応しきれない案件を紹介し合える関係を作る。
信頼できる専門家(弁護士・税理士など): 事業を継続する上で必要な法務や税務のサポートを受けられるようにしておく。
特に、大手企業は信頼がない状態では仕事を発注してくれないことが多いので、前職のつながりや交流会などを活用して、関係を築いておきましょう。
3. 企業時代の実績をまとめておく
会社員時代の実績は、独立後の営業活動において重要な武器になります。しかし、会社のPCやサーバーにしかデータが残っていないと、独立後に活用できません。
事前にやっておくべきこと
ポートフォリオの作成: これまでの実績をまとめ、どのような仕事ができるかを示す資料を作成する。
クライアントの声を記録: 過去の仕事のフィードバックや成果を証明する資料を準備する。
可能な範囲で実績を公開できるようにする: 契約上問題のない範囲で、実績を公開できるように整理しておく。
ただし、企業の情報を持ち出すことは契約違反になる可能性があるため、必ず社内規則に従うようにしましょう。
4. 会社の経費を使って自身のスキルアップに投資
独立後は、スキルアップのための投資が負担になることが多くなります。そのため、会社員時代に会社の研修制度や経費を活用して、できるだけスキルアップをしておくべきです。
何を学ぶべきか?
高額なセミナーや講座: 独立後は受講費用を自己負担することになるため、会社の経費で学べるうちに受講する。
専門スキルの習得: 例えば、デザイン、マーケティング、プログラミングなど、独立後に役立つスキルを強化する。
展示会やイベントの参加: 業界の最新トレンドを知るために、積極的に参加して人脈を広げる。
特に、技術系のスキルは独学で習得するのに時間がかかるため、会社の支援が受けられるうちに学んでおくことをおすすめします。
5. まとめ
独立前にやっておけばよかったと後悔したことをまとめると、以下のようになります。
一年分の生活費を貯金しておく
協力パートナー企業との繋がりを強化する
企業時代の実績を整理し、ポートフォリオを作成する
会社の経費を活用してスキルアップする
これらの準備をしっかり行うことで、独立後の不安を減らし、スムーズに事業を軌道に乗せることができます。もしこれから独立を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。