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キヨ&ヨン&シーが生み出すアドバンスの問題点について

※この記事は筆者の偏見を多く含むため、あくまでエンタメとしてお楽しみください。

どうも。先日新弾が発売されてヨビニオンマルルが3000円超えだー!だったりボルシャックアッシュレイダーがゴミだー!みたいないろいろな情報が飛び交っておりますが、アドバンス界隈にはある1枚のカードにより激震が走りました。それがこちらのカード、

デスパペット的にはドローしまくった相手に対する飛び道具なのかな

幽幻人形キヨ&ヨン&シー(DM24RP3 S6/S11)
自分のターンのはじめに、自分のマナゾーンに闇文明があり、相手の手札または相手のシールドゾーンのどちらかにカードが6枚以上あり、このターン中に自分の《幽幻人形キヨ&ヨン&シー》が出ていなければ、このクリーチャーを自分の手札または墓地から出してもよい。
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、相手の手札を2枚見ないで選び、捨てさせる。

幽幻人形キヨ&ヨン&シーです。(以下キョンシー)

オリジナルしかやらない人々からしたら盾追加に対するメタだーとか無理やりドローさせたりしてこいつ宣言してハンデスしてジェニー誘発させようぜイェイみたいな感じなんでしょう。カイタイで実質1ハンしながらこいつ出して合計3ハンだったりアッシュレイダーのデメリットを悪用してこいつただで出してビートしましょうだったりなんでしょうね。アッシュレイダーはそんなことわざわざしても弱いんですけど
しかし、アドバンスにはそんな甘っちょろいことしなくてもあるカードを使えば2tにこいつが着地することが余裕なのです。そのカードこそが……..


ま た お 前 か

滅亡の起源 零無
ゲーム開始時、このカードと、異なる4種類の零龍星雲を、リンクせずにバトルゾーンに置く。
ゲーム開始時、相手はもう1枚カードを引く。
零龍カードは離れない。
零龍卍誕:自分の4枚目の零龍星雲をこのカードとリンクした時、5枚全部を裏返して、1体のリンクしたクリーチャーにする。

そう、零龍です。

今更こいつの効果を説明する必要はなさそうですがこいつがあれば自分は4つの儀でアドバンテージを取れるため実質手数+4される代わりに相手は手札+1枚で始まるという相手に絶大なアドバンテージを与えてしまうため、非常にデッキを選ぶカードです。
デュエマの手札というものは非常に重く、マナチャージ然りカードをプレイするのにも当たり前ながら手札が必要なので、初手が1枚増えるだけで相当動きやすくなります。バイクなどのデッキで侵略元や侵略先が引けない!負けた!なんてことはよくありますがこの1枚で引かれたから負けた、なんてことも起こるわけです。それほど手札を増やすというデメリットは重いはずなのです。
しかしキョンシーがいてしまえばどうでしょう?

ん?

相手の手札またはシールドゾーンのどちらかにカードが6枚以上あり
そうです、このテキストだと先手を取った時に零龍ドローでなぜか手札が増えているため相手のターン、マナチャージした後も手札が6枚なためこいつが出てしまうのです!なんで?
これによりアドバンス界隈は激震、現環境零龍を使うデッキの代表の闇単ゼナークは後述する復活の儀も達成できるバケモノカードを手にしてしまったのです!
ここまでは新弾全カードの発表時に騒がれていたことですが、実際にこのカードが出てしまったことで零龍がどうなってしまうかを下に綴っていきたいと思います。


このカードの採用におけるメリット、デメリット

メリット1 先手を取った時に基本的に出る

先ほど説明した通り、零龍を使うと手札が相手は+1の状況で始まります。
先手を取った時に相手1t目開始時手札が7枚になります。特に動きがなければマナをためて-1された状態でターンが帰ってきます。この時相手の手札は6枚なので召喚条件は余裕で達成できますね。
cipで相手の手は-2されるので自分は相手と比べて初手ドローと零龍ドローで+2されてる分で±0になるわけです。それでいて場に2点6000のクリーチャーが出るためこんなのが2ターン目に出たら処理は相当厳しいです。これでビートするだけで相当強いです。ハイパー化の種にもできるため2tにアガルームで肥やせる墓地が+1されます。


1コスのスペックじゃない


メリット2 墓地に落ちても腐りにくい

こいつの蘇生効果は墓地からも使えます。1tにザンバリーやギャスカで捨てたこいつを2tに蘇生したり相手が2tに動かなければ2t目に適当にロジュニア等で肥やして蘇生しなかった墓地から蘇生して更に手を狩るなどの動きもできます。最近話題になっているサバキのリリアングやザゼゼーンなどの耐性持ちクリーチャーに破壊効果を当て続けてハンデスを回避する動きをされてもcipのハンデスで安定して手札を狩れるのは魅力です。
墓地の儀を達成できるのも大きいですね。


墓地から蘇生するだけで墓地が1枚増えるバケモノカード

復活の儀
カードを自分の墓地からバトルゾーンに出した時、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、自分の山札の上から2枚を墓地に置く。

新弾で追加された墓地の儀で取れないバケモノ

デメリット1 後半になると腐る

先ほど墓地に落ちても腐りにくいとはいいましたが、後半に上から引いても弱く、ゼナーク着地後相手の手札がもうない状況では墓地でずーっと墓番をすることになります。このデッキでは零龍やCOMPLEXさえ構えておけばとりあえず横に出しやすい打点を沢山並べて残ったら勝ちみたいな盤面を作りたいため上から引いても出せないこのカードは1回最初に使ったら用済みになってしまうのです。
しかし、このカードは初手に引かないと先程言った通り相手が動き始めた瞬間蘇生効果が使えずもうお役御免になるため初手にとにかく欲しいカードなので枚数はしっかり取りたくなります。
この部分が採用するにおいて大きなデメリットになります。

デメリット2 競合他社の存在

このデッキにはビックリーノというもう1種墓地から蘇生できるカードがあります。

ピラメキーノおもいだした

ビックリーノ
このクリーチャーが攻撃する時、相手は自身の手札を1枚選んで捨てる。
相手が「S・トリガー」を持つカードを使った時、このクリーチャーを破壊する。
自分のターンの終わりに、相手のクリーチャーがバトルゾーンに1体もなければ、このクリーチャーを自分の墓地からバトルゾーンに出す。

キョンシーと違う点は3つあります。

  • キョンシーは手札からも出すことが可能だが、ビックリーノは墓地からしか蘇生ができない

  • キョンシーは後半になっても蘇生効果を使うことがほとんどないが、ゼナークのお陰で盤面が更地になりやすいためビックリーノは後半でも墓地から蘇生ができる。

  • COMPLEXの下から出したときの強さの違い

まず1つ目の手札から出せないという点はメリット1で話した通りキョンシーの圧倒的に強い所です。零龍は手札の儀を持つため、基本的にガンガン手札を使って最速でGRを出していきたいのですが手札にビックリーノがダブって手札の儀が達成できない!ということはよく起こります


手札をなくすだけでGRからバケモノを出せるらしい

手札の儀
自分のターンの終わりに、手札が1枚もないプレイヤーがいれば、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、GR召喚する。

2つ目の蘇生効果が使いやすいという点はビックリーノの圧倒的メリットですね。後半打点をたくさん出したいこのデッキにおいてポンポン出せる打点は相当強いです。少し話は逸れますが詰める時に手札-1効果のお陰で手札の総数自体は変わらないのもビートしやすくて相当偉いです。

3つ目のCOMPLEXの下から出て強いという効果は詰めの場面で使います。

1コスのスペックじゃないその2

DARK MATERIAL COMPLEX
ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
このクリーチャーはタップして出る。
他のクリーチャーが離れた時、または自分のターンのはじめに、自分の山札の上から1枚目を表向きにして、このクリーチャーの下に置いてもよい。
このクリーチャーの下のカードが7枚以下なら、このクリーチャーは離れず、アンタップしない。
このクリーチャーの下に8枚目のカードが置かれた時、このクリーチャーをアンタップする。
このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚、墓地に置いてもよい。そのカードがクリーチャーなら、自分の墓地から出す。

こいつも知らない人いないだろうけど簡単に言うと離れたら下にカードがたまり、下が7枚以下だと離れないけど殴れず、8枚以上だと殴れる様になり、下からカードを出せるカードです。クリーチャーが離れると下にカードがたまります。
このカードが殴る時にビックリーノを組成すると以下のような挙動になります。

クリーチャーの処理(ゼナーク側のターン)

①シールドブレイクしSTスパイナー(クリーチャー)着地

②ビックリーノ破壊

③それが可能なら下記の処理を好きな順番で解決する。

・COMPLEXの下に置く効果を使うか選択する(下8枚になればコンプレックスをアンタップさせる)

・零龍の破壊の儀や墓地の儀を任意で解決し、可能であれば零龍卍誕

④スパイナー(クリーチャーの能力発動)解決

https://note.com/takomaru_000/n/nd626f822aff6#5e754ad1-cec9-483d-907c-534d0cffa3db

呪文の処理(ゼナーク側のターン)

①シールドブレイクし、STデーモンハンド(呪文)宣言

②デーモンハンド(呪文)解決

③それが可能なら下記の処理を好きな順番で解決する。

・ビックリーノ破壊

・COMPLEXの下に置く効果を使うか選択する(下8枚になればコンプレックスをアンタップさせる)

・零龍の破壊の儀や墓地の儀を任意で解決し、可能であれば零龍卍誕

https://note.com/takomaru_000/n/nd626f822aff6#5e754ad1-cec9-483d-907c-534d0cffa3db

何やら長ったるいことが書いてありますが、要約するとトリガーを使った時の自壊効果を使った時にCOMPLEXが起き上がると書いてあります。
これにより基本的に4枚積んでもCOMPLEXの下に入って嬉しいカードになるため初手に大量に引いてしまう裏目に対してメリットが大きく、キョンシーを出しても攻撃が繋がらない部分からビックリーノのほうが優先されがちになります。

以上のことから採用は考えるべきカードになるんですが、これによって起こる非常に大きな問題があります。

本題

このカードの存在によって起こる問題

先程言った通り、零龍を使うデッキではキョンシーは2t目に簡単に出てくるかつ零龍のディスアドを帳消しにしてしまうカードなのですが、これを防ぐためには1t目に動く必要があります。
この環境において1t目に動いてくるデッキとはほぼ1つしかありません。
そうです。零龍ゼナークです。

現環境唯一1t目に安定して動けるデッキ

ジャイアントや青黒COMPLEXという例外もありますが、基本的にジャイアントの1コスはとこしえやCOMPLEXの4枚しかなく、ゼナークは基本的に1コスが16枚近く入っているため1t目に動きがないということは殆どありません。
こうすることで相手のキョンシーを腐らせることができるため、先手側は後手側に比べて使えないカードを2~4枚ほど積むことになるためミラーの勝率が非常に悪くなります。デッキに不要牌が増えることででミラーで重要なCOMPLEXを引けず負ける可能性があることも非常に痛いです。
しかし、逆に言えば1t目に動けないデッキに対してのキョンシーが通ってしまえばほとんどゲームが決まってしまいます。
そのためまずデッキ選択の時点でデッキに入ってるかもわからない不明瞭なカードに対してケアをしなければならず、大きな枷があります。

1コストの性能じゃない3

不用意なケアを発生させる

先程言った通り、キョンシーのケアをするためには1tに動かなければならないのですが、1tに動くと当然手札が減るわけです。
基本的にハンデス系のデッキに対しては手札をキープをしながら動くというセオリーがありますが、そのようにして手札をキープした場合キョンシーがクリティカルに刺さってしまい、余計手札が減ることになってしまいます。
基本的に1コストのクリーチャーは上で書いたCOMPLEXやとこしえなどというメタカードや例外を除けばそこまで強いカードはなく、盤面処理が得意なこのデッキにとって出してもすぐ処理されてしまう事が多く、リスクがとても大きいです。
しかし出さなければキョンシーを食らうという相手は初手1tから大きなリスクを掛ける必要があります。
基本的にミラーに死ぬほど弱いという特性上、入ってないという事が多いこのカードですが、裏を返せばミラーが存在しない環境だとかなりリターンが大きいカードになっているため対面に何枚入っているかすらわからない、もしかしたら採用してない可能性すらあるのに存在だけでじゃあ1tに出せるカードをいれるか……….という存在だけで環境が歪んでしまうカードなのです。

最後に

久々にnoteを書いたため、読みにくいなど多分いろいろな意見が出てくると思いますが、自分の自己満の語りに付き合ってくださりありがとうございます。
これからデュエキングも控えているため、GPに出る人々はこれより強い環境デッキが出る可能性もありますがそのデッキが流行りゼナークに意識を背けた瞬間にキョンシーが流行る可能性があったりとこのカードは非常に危険なカードだと思っています。
このカードが出たことで零龍もGPが終わった後そろそろお咎めが来るんじゃないかな~と思ってしまいますね。
GPアドバンス当選しちゃったのでこの地獄のような環境でほんとに大丈夫かな~と思いますが頑張りたいと思います。

初大会頑張りまーす


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