目標を実現してから、ようやく気が付いた自分のキャリアアンカー
キャリアコンサルタントとして「自己理解が大事!」と言いながら
ようやく昨日、自分のキャリアアンカーに気づいた、という話です;
私は目標としていた三つの資格を取り、2019年に退職して組織から自由となり、40代後半になって、ようやく自分で選択したキャリアを歩み始めることができました。
中小企業診断士、キャリアコンサルタント、社会保険労務士という三つの資格は、私の興味・関心の対象領域をカバーし、自分の強みを活かした仕事につながります。
幸いなことに仕事もあり、加えてプロボノ活動を始めたり、
さらに学びを深めるためのコミュニティに参加したり、
どれもまだ十分ではありませんが、やりたいと思っていたことをスタートすることができています。
しかし、なぜか、いまひとつ盛り上がらない。
思っていたほどテンションが上がらないというか、
「なんだかおかしいな??」とモヤモヤしたものも感じていました。
キャリアについて考える時の要素である、「自分の強み」や
「興味、関心」といった要所はおさえています。
念願であった「組織からのストレスを受けない自由」も獲得しました。
目標を実現して、少し気が抜けているのか?
とも考えましたが、どうも違う。
キャリアアンカーに則って考えてもみました。
アメリカの組織心理学者エドガー・H・シャインが唱えたモデルで
アンカーを構成する要素は、①能力・スキル、 ②動機・目的、 ③価値観、の三つです。
いま、この3つが自分と合致した活動をできている、と思う。
しかし、整理して note に書いてみようとすると、どうも表面的になってしまってうまく書けずに、保留状態になっていました。
いまひとつ、足りない気がする・・・それはなんだろう??
そんなことを、ここ数ヶ月考えていたのですが、
昨日NETFLIX でドラマを見ているとき、ふと気づきました。
自分には、アイデアを考えて、それをチームで考えていくステップが必要なんだな、と。
自分が出したアイデアを、誰かがもっと素敵なアイデアにしてくれる。
あーでもない、こーでもない、こんなのはどう? それ面白いね、だったらこういうのは??
こんなやり取りをしたいのですよね。
ただアイデアを考えて実現したいわけではなく、
人と協働で構築していくプロセスが楽しいのです。
そのプロセスでは、自分は知らなかったこと、自分にはない発想に触れることができ、その刺激に面白さを感じるのだと思います。
中小企業診断士の養成コースに通っていた時は、演習、実習をチームでやるため、そういう刺激が多くありました。
会社勤めの時も、気心しれた関係の人とは、そういうコミュニケーションがとれていました。
しかし、いまのコンサル業やプロボノでは、これがなかなか難しい。
その理由はいろいろありますが、ひとつには、クライアントや支援先のNPOと、そこまでの関係を構築できていないというのがあるかもしれません。
また、先方が期待している領域を、私が超えてしまうことがある、
ということもあるかと思います。
そうなると、急に壁ができてしまう。
「あなたには、そこまでの仕事を期待しているわけじゃないよ」
「背景や事情を知らないあなたのアイデアはいらないよ」
そういった空気ですね。
一緒に考えていきたい、と思うのですが、このアイデアを叩きに考えていこうという流れにもなりません。
それを諦めて、目の前の課題をクライアントの満足いく範囲で対応する。
ビジネスとして、あるいはプロボノとして成立はしているし、感謝はされるけど、物足りなく感じてしまいます。
ここでNETFLIX のドラマの話に戻りますが、
最近、20代の女子たちが生き生きと働くアメリカのドラマを見ています。
同じ出版社で働く3人がとても仲良く、協力しながら様々な事件を乗り越えていくのですが、
さすがアメリカ、仕事においてもプライベートにおいても、自分の意見ははっきり言う。
そして人が出したアイデアは尊重し、ダメだと思ったらダメな理由を言う。
ダメな理由がなければ、よりよいプランにしていくために意見を出し合い、新しいことにもチャレンジしていく。
こういう場面を繰り返し見ていて、気づいたようです。
そうだ、自分はアイデアを出して、チームで作っていくことが好きだった。
それが今できていなくて、なんかつまんないんだわ。
もちろん、こういう自分の特性は知っていましたが、
これほど重要だとは思ってなかったのですよね。
これがわかって、とーーーーってもすっきりしました。
これが自分のキャリアアンカー。
仕事が変わっても場所が変わっても、必ず自分が重心をおくべきもの。
シャインの言うところの、「価値観」にあてはまる部分かと思います。
わかってしまえば、今後、これを実現するためにどうしたらいいか、考えればよいだけです。
難しいですが、方向性が定まれば、やり方はいくらでもあるというのが信条でもありますので、モチベーションが復活した気がします。
どうしたらよいか、あれこれとアイデアを考えるのもまた、楽しいですしね。
あとは、めんどくさがりやな性格をどうにかしないと・・・!
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