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坂本龍一「音を視る 時を聴く」展
坂本龍一「音を視る 時を聴く」展に行ってきました!
チケットはオンラインにて日付指定で予約が必要でした。
金曜日で予約しましたが、土日はすでに予定枚数終了となっていました。
行く予定のある方は早めに予約したほうがよさそうです。
▼チケット購入サイト
入場
混雑しそうだったので、空いていそうなお昼時(12時ちょうど)に行ったのですが行列!
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客層は老若男女、外国人もけっこういて欧米系、アジア系といろいろ。また長年ファンをやってます的なコアな雰囲気の方から、超ライト層っぽい方までいろいろ。さすが世界のサカモト…
展示内容
〈Time Time〉
坂本龍一+高谷史郎 2024
展示室に入ってはじめにある作品。室内が暗い+人が多く、最初は何かよくわからない。
進んでいくと、大型スクリーンが3台あり、スクリーンの下は湖のように水が張っている。
水辺の近くで、地面に座り込み鑑賞できるのでひんやりした感じも楽しめる。
大都会の美術館ならではのスケールの大きさや前衛的な雰囲気を感じて高まった!
「時間とは何か」をテーマにした作品。
時の流れを表すのに気象映像(雲の流れを朝から夜まで)や、世界各国の監視カメラ映像(たぶん)が流れていたような。
音楽が終始不穏なのもあり、人生の繰り返しの無意味さや、いつか訪れる死を想像してしまった。
〈async-volume〉
坂本龍一+Zakkubalan 2017
iPadとiPhoneが壁の何箇所かに設置してあり、坂本氏が過ごしたニューヨークのスタジオやリビングが映し出されている。
固定カメラで撮られたような動画が流れ、それぞれから環境音がするような作品。
さて、この作品を見た最初の感想ですが「なんてオシャレな部屋に住んでんねん!」でした。
本棚には化学事典?っぽいものも見えてそんな知識までインプットして作曲してたのか〜!?と。
これは2017年の作品なんですね。亡くなった後なのかと思ってました。家主不在って感じがすごくして、なんだか切なくなってしまいました。
〈LIFE-fluid,invisible,inaudible...〉
坂本龍一+高谷史郎 2007
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霧の発生する9つの水槽に映像が投影される作品。
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文字などが映し出されては、霧なのでもやもやと消えていき、すごい!魔法学校みたい!って思ってしまった笑
Z世代らしき若者が「チームラボみたい」って言ってた。確かに。
〈坂本龍一アーカイブ〉
手書きメモや、雑誌の展示など。
手書きメモの内容見ても、この人頭ええんやな〜(よくわからん)という感じ!ゴダールや谷川俊太郎の名がよく登場していた。
1980年代の手書きメモが保管してあるのもすごいなと思ったけど、わたしが坂本氏なら、そんな昔の走り書きは黒歴史!展示しないで〜!って思ってしまいそう笑
〈Music Plays Images × Images Plays Music〉
坂本龍一✕岩井俊雄
1996-1997 / 2024
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本展示内で一番感動したのがこれ!
立体的に映し出された坂本氏に連動して、ピアノの鍵盤も動く。
図らずも最前列の真ん中に座ることができた。
まるで本物が目の前で演奏しているかのよう…
亡くなってから彼に興味を持った大変遅咲きのファンのため
会えた!!コンサートに来れた!って感動してうるっときてしまった…
何百万年前の光がいま私たちの目に星として映るような…そんなロマンティックな気持ちになりました。
これは往年のファンであれば号泣なのではなないでしょうか。
今後はこんなスタイルのライブも、普及していくのかもしれませんね。
鑑賞後
美術館慣れしてない人だったら「何じゃこりゃ?」となりそうな作品もあったし、実際自分もどういう意味か分からない作品もあった!
けど、個人的には〈Music Plays Images × Images Plays Music〉を見れただけでも来た甲斐がある!っていう良い展示で満足でした!
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