救えない生命。
うちには4匹の猫と2匹の犬がいます。
最初にひとりの猫を拾いました。
この子はとても人懐っこくて、誰かに飼われていたのでしょう。
子供の頃、金魚と亀しか家にはいなくて。
近所の野良猫かわいーって親に訴えても相手にもしてもらえず。そのまま大人になりました。
当時の彼氏に野良猫見に行こうと言われて
会いに行った先にいたのは
真っ黒の人懐っこい大人の猫ちゃん。
頭をグイグイ押しつけて"撫でて"とスリスリ。
「でも生き物を飼うということ。
生命を預かるということ。
本当にこの子はわたしのところに来たいのか」
小一時間考えて、連れて帰ることにしました。
2日後動物病院に連れていくと
虫下しからワクチンなど。知らない事だらけ。
そしてその子が妊娠していること。
初めてだらけの中で喜びより驚きととまどい。
連れて帰りあと少しで家だよって時に陣痛が始まり、ふたりの小さな生命が産まれてきました。
3匹の猫ちゃんがわたしの家族になりました。
時が経ち商店街で保健所から連れてきたのか
自分の家で産まれたのかわからない犬の親子が胡散臭いおじさんの隣でケージに入れられて700円で売られてました。
何度か抱っこしに見に行ってると
通りすがりのおばちゃんが
「可哀想だから、あんた飼っちゃらんね?
おばちゃんがお金だしてやるけん」と言われ
小さな雑種の子犬を連れて帰りました。
家族が増え時が経ち
もう飼わないと思っていたわたしでしたが、
お寺の帰り道、人生で初めて自分が分からなくなった時にふらっと立ち寄った
ペットショップで売れ残りのワンちゃんと
出会います。
毛吹きが悪いというだけで誰の目にもとまらない。貧相なパピヨン。
「この子はどうなっちゃうんだろう」
自分が考えが浅はかだったのでしょうが
お金を下ろして購入することに。
この子の為に。また自分が頑張る為に。
怠慢かも知れませんが
ここで猫3匹、犬2匹と暮らす事になります。
東京へ移り
知人の猫ちゃんを旅行の間預かる事に。
知人の猫ちゃんはもともと知り合いから押し付けられ飼っていた猫ちゃんでした。
そして知人は連絡は取れるものの
引き取ろうとはせず。
今の猫4匹犬2匹の生活に至ります。
保護犬保護猫は単身者不可など
条件を満たさないと引き取れません。
虐待、自分勝手な都合で捨てられたり、繁殖の為だけにと、繋ぎ止められた命は
可愛いか否か。
病気を患ってないか。
奇形なのか。
懐くかどうか。育てるのが楽なのか。
など確かに難しい問題が生じます。
そんな中
わたしの家族になってくれた
猫ちゃんワンちゃんは笑ってくれるし
喋ってもくれるんです。
もう14歳、13歳、11歳、
年齢のせいか頚椎ヘルニア、乳ガンなどありますが元気です。
どうか救える命を助けてください。
自分自身を生きるのに大変な時代。
でもどうか
たくさんの命が今日も息絶えていること、
一人でも知ってもらえるように。
いつか形に出来ていければと願っています。
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