見出し画像

海外の面白い商品を日本で広めるくろだの自己紹介 〜副業ではじめた転売から海外メーカーの総代理店になるまでの話〜

こんにちは、黒田(@Y1K6)と申します。2019年ごろから、主にXで輸入品販売についてのノウハウを発信しています。

@Y1K6

僕のフォロワーさんは輸入系やせどり系の人が多いんですけど、最近フォローしてくれた方などは僕がやってることをよく知らない人もいるかもしれません。

僕が今やっている事業や、これまでやってきたことについてnoteやXでお話ししたことがなかったので、今回は僕がどういうビジネスをやっているか、これまでどういう経緯で今に至ったかなどお話ししたいと思います。

僕が体験した失敗や気付いた教訓についてもお話します。調子にのっているときに詐欺に合いかけたり、事業展開で失敗しそうになったり...

事業始めると良いことも悪いことも色々あるよねーというのを、僕と一緒に追体験してもらえると思います。

特に物販(せどり、国内メーカー卸、海外メーカー取引、中国輸入など)ビジネスをされている方、これから副業で始めたい方は、ぜひ反面教師にしたり、学びにしてくたらうれしいです。

この記事の内容

  • 今やっている事業の内容

  • これまでやってきたこと

の順番でお話しします。

  • 副業で始めて今も続けている海外メーカー取引の話

  • 小学生のころせどりで稼いでいた話

  • 詐欺業者に300万円分の商品を盗まれそうになった話

  • 転売→メーカー取引→総代理店に進んだ流れ

など、赤裸々に書いていくので、ぜひ楽しみながら読んでください。
では、まずは今やっている事業の内容について紹介します!

今やっている事業の概要

僕が今やっている事業は主に4つです

  • 海外メーカー取引事業

  • 海外メーカー総代理事業

  • 海外メーカー取引についてのコンサルティング

  • AIを使った物販業務効率化

「海外メーカー取引」というとなんだか大きなビジネスをしている?と思われるかもしれませんが、うちは一人社長でマイペースに悠々自適にやっています。

家が好き派なのでできるだけ家にいたい、家族が好きなので家族といる時間を長く取りたいなど、自分の求めるものを突き詰めた結果、今のようなスタイルに落ち着きました。

その辺りの背景も含めて、順に説明します。


海外メーカー取引事業

僕は、主にアメリカやヨーロッパなど海外メーカーの商品を探し、メーカーから直接仕入れて日本で販売するという輸入ビジネスを行っています。

一人社長で社員は雇わず、複数の外注さんのみで事業を回しています。

どうして「海外メーカー取引」という、せどりや中国輸入と比べるとマニアックな商売に辿り着いたかというと・・・

数々の副業に失敗(FX、ブログアフィリ、せどり)したあと輸入転売で成果が出て、伸びたものを継続していたらこうなりました。

輸入転売を選んだ理由は、家でできる、スキマ時間にできる、足を使って仕入れに行かなくていいなど、自分に合ってるものを選んだ結果そうなりました。

この辺りの話はまた後半でしますね!

海外メーカー取引というと、すごく難しいビジネスと思われる方も多いので、簡単に仕組みも紹介しておきます!

海外メーカー取引のざっくり手順

「海外メーカー取引」と聞くと、やったことがない人にとっては難しそうに聞こえるかもしれません。でも実は難しくはありません
僕が普通のサラリーマン時代に副業で始めてもできたレベルなので誰でもできます。

そもそも海外メーカー取引とは?

  1. 大手商社が狙わないような(でも良い商品を作る)小規模な海外メーカーに声をかけ、取引依頼をする

  2. 仕入れ代金を支払う

  3. 日本に商品を送ってもらう

  4. 日本のAmazon、楽天、自社サイト、クラウドファンディングなどで販売する

ざっくり言うとこんな感じです。

いいところ

  • 商品をイチから作らなくていい

  • 仕入れに行かなくていい

  • 検品など品質管理しなくていい

  • 契約したらメーカーに連絡するだけで仕入れできる

実際、僕は物販を本業にする前の副業会社員時代からやってるので、誰でもできます。

一人社長、組織を大きくしないほうが良いと思っているので、うちは以下のこともこだわっています

うちの海外メーカー取引の特徴

  • 商品とメーカーは海外Amazonなどオンラインで探す

  • 日本でもオンラインでの販売に絞る

  • 小ロットから始められるメーカーと組む

  • 物流と倉庫は外注(在庫を自宅に置かない、自己発送もしない)

英語ができなくても大丈夫なの?と聞かれることもありますが、僕も話せないので外注さんにお願いしています。

自宅が好きで、家族と過ごすのが好きな僕にとっては、在宅少労働で事業を回せるのが、最大のメリットだと思います。

続いて、もう一つのメイン事業としている海外メーカー総代理ビジネスについても紹介します。


海外メーカー総代理

うちがとくに力を入れてやっているのが、海外メーカー総代理ビジネスです。これも海外メーカー取引の一形態なんですが、こちらは海外メーカーと独占販売契約を結んで日本で商品を販売する方法です。

これまた難しそうなのが出てきたと思った方、別に難しくありません。
普通の海外メーカー取引より少し複雑ですが、これも意外と簡単にできます。
僕のやり方はざっくりこんな感じです。

  • 日本未上陸の海外メーカー商品を探す

  • まずはトライアルで海外メーカーと短期間の独占契約を締結

  • クラウドファンディングやテスト販売で信用を積む

  • 独占期間を徐々に延長

うちの強みは、日本特有の法律(食品衛生法、電気用品安全法、薬機法など)がある商品をあえて狙っていくことです。

輸入の法律についての勉強も面白いので、海外メーカー取引を実践しつつ少しずつ知識を付けていきました。

法律に強くなると競合がごっそり減りますし、海外メーカーに代理店としての価値を感じてもらいやすくなります。

「あなたに任せれば日本での販売メリットが大きい」
海外メーカーにこう思ってもらうことで、長期的に良い関係を築くことができます。

法律の関係する商品を合法的に扱うには勉強は必要ですが、それ以上にメリットがあるのでちょっとがんばって勉強するのがおすすめです。

せどりや転売、国内メーカー取引との違いについても触れておきます!

せどりや転売と海外メーカー取引の違い

  • 仕入れに行くなくていい(在宅でできる)

  • 繰り返し仕入れができる(仕入れが安定している)

  • アカウントリスクがほぼない

  • 新品せどりや転売系に比べて利益率が高い

  • リサーチ結果が積み上がっていく(仕入先候補がどんどん増えていく)

せどりや転売と比較したメリットはこのあたりです。

逆にいうと、デメリットは最初にある程度正しい知識を付ける必要があることです。

あと隠れたデメリットとして、在宅でできてしまうので家に引きこもって足腰が弱くなります。笑

商品リサーチ → オンラインで無料でできる
テスト仕入れ → メーカーによるけど省コストでできる
仕入れロット数 → メーカーによっては最小ロット1個というのもあるので数万円程度から可能(ここも本当にメーカーによるので、条件に合うメーカーとだけ付き合えばいい)

商品選定はしっかりやる必要がありますが月に10万円の利益を出すなら30万円ぐらいの資金ではじめられます。(原価率30%、利益率30%、3か月分の在庫を持つことを想定)

最近は、せどりとか転売で真贋調査やアカウント停止の話を聞きますね。
僕は10年ぐらいAmazonで販売していますが、一度もアカウント停止になったことはありません。

ちなみにその他の物販とも比較しておくと、国内メーカー卸とは違い、やってる人が少ないので価格競争が起きにくいです。まあたまに変なのもいますが、、笑

円安になったら輸入って損じゃないの?と聞かれることもあります。
でも、仕入れ値は競合他社もみんな一緒に上がりますし、もっというと国内メーカーだってみんな原料を輸入しているんだから条件は同じです。

仕入値が数%上がるので、販売価格を少し上げたら多少コンバージョン率(注)は下がりますが大きな影響はありません。

(注)成約率。商品ページに100人来た人のうち何人が商品を買ってくれるかの割合

リスクがあるとしたら、メーカー選定や商品選定を失敗して不良率が高くなったり、思ったほど売れなかったりということがありますが、これは事前のリサーチでリスクを下げることが可能です。

以上がほかの物販の形式とのざっとした比較でした。

実際、どれぐらいの規模の売り上げがあるか、実績も載せておきます。

実績

  • 2014年 副業でスタート

  • 2015年 法人化

  • 最高月商:1800万円(普段はそんなにない)

  • メーカー取引数:累計100社以上

これまで総代理になった商品例

  • アメリカで年商10億円を超える健康グッズ

  • Kickstarter(アメリカのクラウドファンディングサイト)で2億円売れたアパレル系商品

  • アメリカの研究機関の医師が開発した健康系商品


売上でいうと僕より多い人はたくさんいるので大したことないですが、自分が心からおもしろいと思える商品を販売できることにやりがいを感じて日々楽しく仕事をしてます。
あと、在宅で仕事ができて家族とも長い時間過ごせるので、自分にはこういうやり方が合っているなーと思います。

ほかにも、AIを使った業務効率化のお仕事や、海外メーカー取引に関するコンサルティングも行っています。こういった別事業ができているのも、メインの輸入物販事業を外注さんががんばってくれてたり効率化で回せているからだと思います。


これまでやってきたこと

ここまで、僕が今どんな事業をやっているか説明してきたので、次はどうして僕が海外メーカー取引を始めることになったか、その経緯についてお話ししたいと思います。

下のような人は、僕の色々な失敗談やそのとき考えたことが役立つかもしれません。

  • これから副業を考えている人

  • 転売やせどりをしていて、それを卒業したいと思っている人

  • 輸入ビジネスに挑戦しようとされている人

  • 一人社長でちょうどいい感じの事業を作りたい人


主なトピック

  • 小学生の頃、僕はせどらーだった

  • 会社員としてバリバリ働いていたら耳が聞こえなくなった

  • 副業で色々やってみた結果、一番すぐ売上が立ったのが輸入物販だった

  • 海外メーカー取引で一気に利益が増えた

  • 海外メーカーに貢献していたら総代理店になれた

  • 海外メーカー総代理店はおもしろい


小学生の頃、僕はせどらーだった

僕が初めて自力でお金を稼いだのは、小学5年生のときでした。稼いだ方法は海外メーカー取引ではなく・・・せどりでした。

おいおいクロダ、小学生の頃からせどりで稼がないといけないほどの極貧家庭で育ったんかかわいそうに、、
と思われるかもしれませんが、いたって普通の家で育ちました。笑

当時の手法がどういうものだったかというと、

  1. 近所の老舗おもちゃ屋さんのワゴンセールで新品ゲームソフトが投げ売りされてることに気付く

  2. そのソフトが自転車で20分の距離のゲームショップで高く売れることに気付く

  3. こづかいの限りゲームソフトを仕入れて売却

もしかしたら今店舗せどりをやってる人で、販売先は違うかもしれませんが似た方法で仕入れている人もいるかもしれません。ちなみに今では買い取りに身分証がいるので、親に協力してもらうなどしなければ小学生にはできません。当時はとくに身分証なども求められなかったので、まあ何というか自由な時代でしたね、、

そのときは100円で仕入れたゲームソフトを1500円で売ってました。もちろん販売手数料などもないので、利益率93%という高利益率をたたき出していました。

ゲーム機のソフトを100円で仕入れて1500円で売っていた

けっこう稼いだんですが、その手法は小学校にバレ、別に悪いことをしていないのに小学校の校長室に呼ばれ、なぜか怒られて終了しました。笑

僕は子供の頃から、「利益が出る仕組み」とか「商売」に興味がある少し変わった子供でした。


会社員としてバリバリ働いていたら耳が聞こえなくなった

そんなことは忘れて大学を卒業し、某電機メーカーの研究所に研究員として就職し、電気自動車のモーターの開発などでバリバリ働いていました。

バリバリ働いているうちに仕事がどんどん忙しくなり、朝6時に家を出て、帰宅するのが夜中1時のようなまあまあの激務になりました。

そんな生活を続けていると、ある日突然片耳が聞こえなくなりました・・

何も聞こえないというよりは、左耳だけ常に「ドォォォォォ」と強風が吹いているような音が聞こえて、ほかの音が聞こえなくなったのです。これはいかんと病院に行くとストレス性の突発性難聴と言われました。

それでもだましだまし仕事をしていると、次は通勤の電車に乗ると激しい腹痛がして電車に乗れなくなりました。一番具合が悪い時期には、一駅耐えるのがギリギリ、という状態になりました。

通勤時間がトータル1時間ぐらいかかるのに、一駅ごとに電車から降りていては会社まで何時間かかるか分かりません。笑

このまま耐えると多分長くは持たないだろうなと感じ、会社を辞める決意が固まりました


副業で色々やってみた結果、一番すぐ売上が立ったのが輸入物販だった

会社を辞めるために必死だったので、とにかく色んな副業をやってみました。

副業時代やってみたこと

  • FX

  • ブログアフィリ

  • 店舗せどり

  • 輸入転売

FXで開始一週間で50万円溶かす

家を出ずに仕事ができたらいいなーと思った僕は、まずは安易にFXに挑戦しました。

当時はSNSなんかはほとんど発展してなかったので、色んな人の本やブログを読んで勉強しました。勉強は好きだったので、知識はバッチリでした。

よーしこれで完璧やなと証券会社のアカウントを開設し取引開始したところ、1週間であっさり50万円なくなりました

貴重な資金が減ってしまったことも痛かったんですが、それよりもポジションを持っている間ずっと相場が気になって、仕事もプライベートも手に付かず、これは向いてないなとやめました。


ブログアフィリで3記事しか書けず

FXでいい感じに資金も減ってしまったので、今度は資金のかからないブログアフィリに挑戦しようと思いました。

趣味のDIYの発信をしながら、DIYグッズのアフィリエイトができれば趣味と実益を兼ねて最高なんじゃないかと思ったのです。

ドメインとサーバーを契約し、ワードプレスの設定を苦労して終えました。あとは記事を書くだけというところまでいったんですが、ここで問題が発生しました。

「書くことが思い浮かばねぇ・・」

DIYは好きだったんですが、そんなに年中工作してるわけではなく、すぐにネタ切れになりました。結局3記事ほど作成して、その後ワードプレスを開くことはありませんでした。

店舗せどり

次に、店舗せどりに挑戦しました。やってみた理由は、昔から副業といえばせどりが一番メジャーでやってる人が多かったこと、ワゴンセールからの転売なら小学生の頃にはすでにやったことがあったからです。

試しに近所の家電量販店に行き、ワゴンセールの中を見ながら利益が出そうな商品を探してみました。

当時はツールなどを使ってなかったので、定価より安くなっている商品の型番をAmazonで入力し、利益計算して利益が出るかどうかを確かめました。

そこで分かったのは・・
「思った以上に利益が出る商品がない」

毎日会社帰りに色んな家電量販店に行っては商品を探すんですが、利益が出る商品は全然見つかりません。長時間かけて探して、利益数百円とか。出品する前に価格が下がって利益なくなるとか。バイトのほうが稼げるやん・・

利益が出る商品が全然見つからないということも辛かったんですが、それ以外にもワゴンがレジ近くにある店で店員にジロジロ見られながら商品探しするのがとにかく辛く、何回か店舗に行ってやめてしまいました・・

欧米輸入転売で2か月目に月商100万円

そんな感じで色々な副業に挑戦してみた結果、見事にどれも上手くいかなかった僕だったんですが、2014年の1月にその頃流行りつつあった「欧米輸入転売」というものをやってみました。

これは、アメリカのAmazonやヨーロッパのAmazonで探してきた商品を日本のAmazonでそのまま転売するという手法です。

これがなかなか面白くて、ハマりました。なぜかというと、在宅で全て完結できたので時間に関係なく作業ができたこと、何より海外から不思議な商品を見つけてくるということにワクワク感を感じたことです。

欧米輸入転売で利益が出る定番商品(当時)マインドストーム。モーター付きのレゴのロボット。イギリスのAmazonから仕入れて日本で売ると利益が出た

初仕入れのときのワクワク感は今でも忘れられないです。

いくつか仕入れ商品が見つかったら、そのあとは同じ商品を販売しているセラーをセラーリサーチすると、商品が芋づる式に見つかりました。

当時まだ取り組んでる人が少なかったこともあって、2か月目には売上が100万円ほどになりました。

副業で初めてまとまった売上が立ったので、しばらくはこれを継続することにしました。

当時輸入転売系のセミナーに参加したとき、少し先に始めた人から「うちは週2回MyUS(アメリカの物流会社)から転送してるよ」とドヤられました。うちは当時週1回でした。

今考えると多めに転売しているだけの人なのに、当時は「世の中にはスゲェやつがいる」ドラゴンボールの悟空のような気持ちになりました。

当時アメリカのおもちゃ卸業者からよく仕入れていたマスターレプリカ社のライトセーバー。5000円ぐらいで仕入れて高いときは2万円以上で売れた。多いときは1回で400本とか仕入れてた。


物販を本業にしたらすぐにピンチが訪れた

そんなこんなで半年ほどで売上が月商300万円ほどになったので、2014年9月に会社員をやめて物販を本業にしました。

早くやめたかったのは体調もあったけど、融資を受けて売上利益を増やしたい気持ちがあったからです。

8か月間の売上実績と会社員のときに貯めた自己資金があったので、政策金融公庫から500万円の融資を受けることができました。


詐欺業者に300万円分の商品を盗まれそうになった

資金が増えたので、ここは一気に勝負に出ようと思いました。何をしたかというと、アメリカで重たくて大きい商品をがっつり仕入れて、船便で送って爆益取ろうと思ったのです。

さっそくライトセーバーなど大きくて重たい商品を300万円分仕入れて、アメリカの船会社の倉庫に送りました。

ところがその業者が残念ながら詐欺に近いような業者でした\(^o^)/オワタ

11月末に日本に届く予定の荷物が、年末になっても届かない・・
メールも電話も無視されて、眠れない毎日・・・

手を尽くしてなんとか在庫は取り返しましたが、本当に当時は苦しかったです。

この経験から僕が学んだのは、資金が増えるとどうしても戦略や思考が雑になるということです。資金があるときほど慎重にならないといけないことが分かりました。

「物販は資金ゲーで資金があるやつが勝つ」と言う人もいるんですが、僕は半分正しくて半分間違っていると考えてます。

免許取り立ての人がF-1カーを運転してしまったら高確率で事故りますよね?それと同じで、たくさんの資金を上手く回すにはやはり少額での練習が必要なのです。

こういう経験をしたので、僕は最初から資金に頼るのではなく、まずは頭脳や工夫で何とかならないか考えることを意識しています。


相乗りで販売できる海外メーカー取引で順調に売上と利益が増えた

そんな感じで数か月輸入転売を継続していたんですが、セラーリサーチしたセラーの一人が、転売では絶対この価格は出せないだろうなという金額でとある商品を販売していることに気が付きました。

当時、卸業者や海外メーカーと直接取引している個人がいることを耳にしていたので、これはもしかしたら海外Amazonではなく、卸業者かメーカーから直接買っているのでは、と考えました。

試しに、翻訳ソフトを使いながら、英語でそのメーカーに取引依頼を送ってみたところ、あっさり価格表が送られてきて取引成立となりました。

日本では、個人が国内メーカーから直接仕入れるというのは当時難しく、問屋などを経由して仕入れるのが普通だったので、海外メーカーからはあっさり仕入れることができて驚きました。

そして、このとき取引していたメーカーの商品は日本のAmazonで他セラーと相乗りで販売できるメーカーでした。なので、その商品を販売しているセラーの商品をセラーリサーチするだけで、いくらでも仕入れ商品候補を見つけることができました。

輸入転売のときはリピート仕入れという概念がなかったですが、メーカー仕入れは基本リピート仕入れできるので、セラーリサーチすればするほど売上は上がりました。

当時仕入れていた中国のガジェットメーカーの商品。この1メーカーだけで月商300-500万円売れていた。


せっかく売上が増えたのに迷走。売上低迷。

そんな感じで少しずつ海外メーカー取引が軌道に乗りつつあったんですが、僕は何を思ったかこの頃流行していた化粧品の単品リピート通販に参入してしまいました。

なぜこんな不思議なことをしたかというと、僕も当時アカウント停止などプラットフォームのリスクにおびえていたので、Amazonに依存しない物販がしたかったからです。

ただ、化粧品の単品通販というのは、とんでもなく強い競合がひしめき、広告費という名の札束で殴り合うような素人が簡単に手を出して良い市場ではありませんでした・・・
北斗の拳でいうと修羅の国のようなところですね。笑

結局単品リピート通販は上手くいかず、軌道に乗りつつあった海外メーカー取引もスピードダウンすることになってしまいました。

ここでは、事業展開について2つの教訓を得ることができました。

  • 隣の芝は常に青く見えるが、実際はそんなに青くない

  • 新しい事業を始める場合は、元の事業を仕組化し、手離れしてからでないと新事業は始めてはいけない

これが分かった僕は、海外メーカー取引一本に絞って順調に売上利益を上げていくことができるようになりました。


さらに利益率を高めるために独占販売商品に絞った

相乗りで販売できる海外メーカー取引は簡単に売上が伸ばせるのがメリットです。ただ反面、相乗り出品なので利益率が10-20%と低めだったり、たくさんの商品を扱うので自分が何を売っているか分からなくなるというデメリットがあります。

利益率を高めるということの本質について考えると、それは商品を通じてお客さんに提供する価値を最大化し、その分もらう対価を最大化するということです。


となると、お客さんに提供する価値を最大化し、利益率を高めるためには下のようなことをする必要があります。

  • 商品の価値をしっかりとお客さんに伝える

  • 丁寧な取扱説明書など顧客満足度を上げる

  • トラブル対応などきめ細かい顧客対応

これを実現するには、相乗りでたくさんのメーカーの商品を同時並行で販売するというのでは難しく、商品数を絞ってしっかり価値提供する必要があります。

その実現のため、総代理店つまり独占販売させてくれるメーカーの商品のみに絞って販売することにしました。

まずはそれまでの関係性ですでに独占販売権をもらっていたメーカーの商品に注力し、それ以降は日本未上陸の商品を探すことにしました。

これがなかなかおもしろくて、日本未上陸の商品を探すというのは本当に宝探し的な面白さを感じることができました。これは自分に向いているなと思いました。

アメリカで年商10億円売れているバグアソルトという商品。心惹かれる商品ではあったが、取引条件が合わなかったので代理店契約は辞退した。

日本未上陸の商品を探すのは面白かったですが、相乗り系海外メーカー取引に比べると苦労も多かったです。例えば、ベンチャーのメーカーの商品がなかなか日本に届かないとか、不良品が多いとか、売れると思って輸入した商品があまり売れないとかです。

当時あまりやっている人がいなかったので自分で色々試行錯誤を繰り返しているうちに、自然に色々なスキルがついていきました。

  • 日本でも売れる商品の選び方

  • 売れる商品ページの作り方

  • クラウドファンディングを使ったローンチの方法

  • プレスリリースのやり方

  • ウェブ広告の効果的な打ち方

  • SNSでの発信のしかた

  • インフルエンサーマーケティングのやり方

転売や相乗り系海外メーカー取引が武道でいう型だとすると、総代理ビジネスは異種格闘技戦です。施策は色々な選択肢があります。でも何をやるかは自分で選ばないといけません。

簡単ではありませんが、利益率も高く、おもしろさもあってこれは自分には向いているなと感じ、今は海外メーカー取引とくに海外メーカー総代理に絞って続けています。

海外メーカーから始めて届くサンプルを開封するときは、今でも本当にワクワクします。

好きなボトルからオリジナルグラスが作れるボトルカッター。これもおもしろい商品だったが、コピー品が増えたので今はやってない。

今後も、従業員を雇って年商10億円を目指すというのではなく、売上はぼちぼちで高利益率をキープし、お客さんと良い関係を築きながら一人在宅社長でやっていきたいと考えています。

近いうちにボロい倉庫を借りて、僕が海外から集めてきた面白い商品を販売したり仲の良いお客さんと楽しく試しながら販売ができるような秘密基地を作りたいと考えています。

いかがでしたか?
転売系や中国輸入系などに比べるとマニアックな「海外メーカー取引」と、僕がそこにいたった経緯など理解して頂けたと思います。

今回の自己紹介が今後海外メーカー取引をやってみたいと思っている人の参考になればうれしいです。

もし、おもしろかった、参考になった!という方がいたらぜひXで感想をポストお願いします。


また近々、海外メーカー輸入販売をゼロからはじめる流れについて解説したnoteもアップする予定です。楽しみにしていてください!

最後まで読んで頂いてありがとうございました!


いいなと思ったら応援しよう!