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母校へ行く



ぐらはボランティア活動をしている。


母の友達が障がい者支援施設を経営しているのだが、そこへボランティアとして利用者さん達と色々な活動をしている。



今日は今年最後のお菓子製造、販売の日だった。

近くの養護学校へみんなで作ったお菓子や小物などを販売させてもらうのです。


ぐらが青春?を過ごした高校は、卒業と同時に合併してしまい、校舎は養護学校として残った。


そこにぐらの代を教えてくれていた体育の先生がいるのは知っていたが、いつも中々会えなかったのだ。


だが、今日は違った。


会えたのである。
しかも他にも教えてくれていた先生がいらっしゃって…


思い出話をしてしまった。笑


何歳になったの?から
また来てね。まで
ずっと笑っていられた。


高校生の頃は早く大人になりたくて背伸びばかりしていたけど、今になれば絶対学生生活は楽しんだほうがいい。


君たちの代はみんないい子ばっかりでよく覚えているよ。


なんてありきたりな言葉だろうけど、やっぱり嬉しかった。


先生、あの頃は調子に乗って変なあだ名付けて呼んだりしてすみません。


マラソン大会は最後尾を歩いてゴールしたり、
ボール大会はドッチボールが嫌でバレーにしちゃったり…
テニスの授業でサーブをどれだけ遠くへ飛ばせるか試したり…


とんでもねぇ生徒である。笑

本当にすみませんでした。


もう1人の先生は、学年担当じゃないけど選択授業で教えてくれた先生で、


その先生のおかげで読書の幅が広がったのだ。

小さい頃から割と本を読むことが好きだったぐらですが、選択授業で本を紹介してくれたのだ。

東野圭吾さんの「秘密」である。


あらすじの説明もめちゃくちゃわかりやすくて1発で読もう!と思った。

授業終わってすぐに図書室へ行って借りた。


あらすじを聞いていたのもあって、その日のうちに読み終わったのを覚えている。


次の日に、先生にすぐ秘密読んだよ!
他にオススメはない?って聞いた。

そしたら紹介してくれたのがまたまた東野圭吾さんの作品で、
「あの頃僕らはアホでした。」

だった。

結構その後も本の話で盛り上がって、
バレンタインデーにお菓子をあげたら
ホワイトデーにボールペンくれたんだよな。
ぐら全然勉強しないのに。


先生覚えててくれた。


また都合が良ければ販売で行ったときに会いたいな。


高校生、戻りたい。


ぐら

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