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40代で転職して、人の役に立てないつらさと人の役に立てる嬉しさを知った


私は14年勤めた会社を退職し、今月から東京に引越して新しい会社で働いている。
40代での転職。
周囲の人たちの多くはこの決断を賞賛してくれた。チャレンジできる勇気がすごいと。

そのチャレンジが始まって半月が経った。

つらい。

扱う商品や使うシステムが想像以上に複雑で覚えられない。
だからまともにお客様対応ができないし、電話に出るのも怖い。

また、前の会社では良しとされていたことや自分の強みだったことが、ここでは全く求められていなかったり。

最初だから仕方ない部分もあるとはいえ、何の役にも立てないのはつらい。

それに私はいきなりマネージャーで入社しただけに、期待ハズレだったと思われているだろうな、などと考えてしまう。

そのせいで歩くのが遅いのだろうか。

やたらと人に声をかけられ、道や、電車の乗り換えを聞かれる。

私も東京に来たばかりだが、わかる範囲で答えている。

今日は外国人の女の子に声をかけられた。

今日は初めて仕事に行って、帰りの電車を乗り間違えて、全然知らない駅で降りてしまったらしい。

それはさぞかし不安だっただろう。

乗るべき電車を教えてあげて見送った。

久しぶりに、人の役に立てて嬉しかった。

あの子が電車を乗り間違えて、私に声をかけてくれて良かった。

私の方が救われた。

ありがとう。

私も新しい仕事を始めたばっかりなんだ。
お互い頑張ろうね。

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