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仲間に退職を告げた日

絶対に、これからみんなは大変な思いをする。だけど、こう言ってくれた。

「悠さんの人生ですもんね。」

そう言うしかないのだろう。

でも、こうも言ってくれた

「新しいことに挑戦できるのがすごい。」
「ちょっと羨ましいです。」
「応援してます。」

noteでは、私の仕事は外資系企業のマネージャーだと書いてきた。
実を言うと、私は外資系ファッションブランドの店長だ。

その仕事を辞めて転職することにした。
最終勤務日は8月31日。

お盆の繁忙期が終わるまではメンバーにこの話をするなと、上司に言われていた。

そんな。ギリギリじゃないか。

しかも私が辞める同じタイミングで、別のメンバーも他の店舗に異動することが決まっていた。

抜ける私たち二人分の人員補充があればいいのに、それはなかなか決まらない。

あぁぁぁ。
私のせいでみんながしんどい思いをする。

みんなはどう思うだろう。

これからどうすればいいんですか!
マネージャーのくせに無責任!

転職を決めた6月からずっと罪悪感に苛まれ続け、メンバーに全てを告げる日を迎えた。

怖かった。

でも彼らの反応は、私が想像していたものとは全然違っていた。

私の退職とメンバーの異動を伝え、その人員補充が未定であると詫びた時、

「それは会社が動くことであって、悠さんはそこまで責任を感じる必要ないですよ。」

「異動や退職でメンバーが減ることは今までもありましたから、大丈夫です。なんとかします。」

「だけど、お願いです。
人員補充については、悠さんが会社に対して強くリクエストしてください。」

そうだね。わかった。

みんな、ありがとう。
私の挑戦は、みんながいたからできたことだと実感した。

このチームで、とても良い成果を出した。
自信満々でアピールできるその成果があったから、転職に成功した。
その上、自分たちが今後大変になるのがわかっていてこんなにあたたかい言葉をくれる。

「悠さんがいなくなるなら、私も転職探そうかなぁ」

頼むから、それだけはやめて!

残された出勤日は、あと7日。


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