種子をまく
昼食は夫のリクエストでパスタ。
昨日燻した自家製ベーコンを大胆に焼き、クリームパスタに乗せて食べた。
べらぼうにうまい。
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午後はずっと後回しにしていた園芸タイム。
自宅では、ちょうど1年前から多肉植物と暮らしている。
ホームセンターで買った1号サイズを100均の鉢に植えて、毎日かわいいねと声をかけてきた。
当時の姿。小さくてぷりぷりしていてかわいい。
しかし窓際とはいえ室内で育てていたため、風通しか日光不足か水分過多か、どんどん徒長して今ではこんな姿になってしまった。(もっとかわいいまま大きくなると思っていた)
右端の玉綴りは理想の形に枝垂れてきていい感じだけど、エケベリア(左)とセダム(中)はビヨーンと伸びてしまって歪な形に。フシギダネがフシギソウ、フシギバナに進化したときのショックを思い出す。
しかもこのセダム、品種名は「恋心」という。なんとも歪んだ恋心だな…
暖かくなってきたら仕立て直ししようとは思っていたけど、時間があるこの機会にやっと手をつけることができた。
先っぽだけ芽をカットして乾かし、下の葉はすべて葉挿しにした。ここからうまく根が出てくることを願う。
種類も増えてきたので、芽が大きくなったらかわいい寄せ植えにしたいな〜。
そして今日もうひとつやりたかったことが、クレソンの種まき。
クレソン、大好きなんだけどスーパーでは滅多に売っていない。繁殖力は強いらしいので育てたら簡単に食べられるんじゃないか?ということで種子とプランターを買ってみた。
プランター園芸は初めてなので不安。うまく育ってクレソン食べ放題の夏を迎えられればいいな…
ペパーミントも挿木して根が張ったら鉢に植えようと思っているけれど、繁殖力が強すぎて大惨事になるケースが多いと聞き、恐ろしくて震えた。(ミントテロというらしい)
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クレソンの種をプランターにまきながら、ふと
寺山修司の「種子(たね)」という詩を思い出した。
きみは 荒れはてた土地にでも
種子をまくことができるか?
きみは 花の咲かない故郷の渚にでも
種子をまくことができるか?
きみは 流れる水のなかにでも
種子をまくことができるか?
たとえ 世界の終わりが明日だとしても
種子をまくことができるか?
恋人よ 種子はわが愛
種子をまくのは未来の実りを願うから。
不毛に終わるとわかっていても私は種子をまき、水をやるだろうか。
たかだか数十分の園芸タイムにそんなことを思うのは私が愛に溢れた大人になりつつあるからか、単にこの情勢ならではの感覚か。