結婚指輪にまつわる雑念
オーダーしていた結婚指輪が手元に届いたので、購入前後の雑念を記録しておく。
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昨夏の婚約〜年末入籍までの半年にはなんとなーく気乗りしなかったので婚約指輪も結婚指輪も用意しなかったが、今年2月頃ふと思い立ち夫に相談したところアッサリ乗ってくれて揃いの結婚指輪を買うことになった。
夫も私もアクセサリーは着け慣れないのでとにかくシンプルなものがいいのかなと思い、取り扱いブランドの多いジュエリーショップを予約した。
ジュエリーショップに行くのはもちろん初めてで、ガクガク震えながら入店。
販売員は皆、ごっついダイヤのついたリングを重ねづけしている。就職したら社割で買わされるんだろうか。メイクも強くてテンションが高くて、怖い。
そして販売員は全ての動作をはじめに夫へ向けて、後から私へ、という順で行う。接客机で試しに上座に座ってみたがそういう基準でもないらしい。
もちろん名刺は夫に渡す。財布は夫が握っているので異議はないが、少なからずモニョっとする。
さらに販売員が夫のことを"ご主人様"と呼ぶので
(おん!!?ここはメイド喫茶か!?彼はオメーの"ご主人様"じゃねえぞコラ!!!)と思ったが、そういうマニュアルの世界なのだろう。
いざフィッティングし始めると夫の方がデザイン性の高いリングを好む傾向にあって意外だった。
理由は「ただのストレートリングだと工業部品か何かに見えて萎えるから」だそうだ。一種の職業病?
1時間以上のフィッティングの末、地元新潟ブランドのプラチナリングに心を決めた。諸々トータル2時間の長丁場だった。
1ヶ月半ほど待ち、納品の連絡が来たので先日受け取りに行った。
「時間が経ってからでも婚約指輪はお得に買えますから♡欲しくなったらご主人様におねだり♡してみてください!ね、奥様♡」というとびきりハッピーなセールスを受け流し、受け取ったリングをさっそく着けて帰宅。
きっちり測って作ったリングは着け心地も気持ちよく、スッと馴染む感じがする。嬉しい。何より夫が時間をかけて選んでくれただけあって、2人ともによく似合う。
帰り道隣でハンドルを握る男の左手に、自宅ソファでくつろぐ男の左手薬指に、いつ見てもプラチナリングが光っている。なんだかものすごくセクシーに見えてくる。ドキ。
思わず唾を飲んだ。そしてとんでもないことに気付き戦慄する。
私いま、「年上の既婚男性」にメチャクチャときめいちゃってるじゃん!!!!!!!!!!!激ヤバ!!!!!!
なんという背徳。
しかも自分の夫なので合法!!!!!!!!!!ラッキー!!!!!!!!
やったーーーーー!!!!!!!入籍しといてよかったー!!!
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