ルビで広がる世界

ルビ(振り仮名)の導入によって、世界は広がるだろう。

記事でも指摘されているように、難読の語句に振れば読者は読み方を知ることができる。
なおかつ、読み方が分からない語句があって、つっかえてしまうストレスも少ない。
なんなら「今まで音で聞いてきたけど漢字ではこう書くんだ!」という、新たな発見にも繋がる。

私も、そこまで難しい言葉を使う気はないが、かたくならない、読みやすい、伝わりやすい、分かりやすいようにと言葉を置き換えたりもしているため、ありがたや。

そして、言葉遊びもたやすい。
いわゆるキラキラネームにも対応できるというわけだ。

私の場合は、デジタルのとき、( )で囲って読み仮名を付けているが、これも読みやすさを考えればルビの方が良い。
なぜならば、ルビが上部にあることによって、読み手は、( )で示すときと比べ、( )内は補足情報なのか、心の声なのか、読み方なのか、その手の判断をする時間を省くことができる。

他方、技術面での課題もある。
これは、何も今回のルビに限ったことではない。
HTMLの記述方法にもよるが、環境によってはルビに対応できないこともある。
この場合には、CSSなどの記述によって、ルビを振る対象の語句の後ろに( )付けでルビの文字を読み仮名として表示することになるだろう。
そうとはいえ、いつの時代も、この手の古いバージョンやら環境やらには対応できないという話がついてまわる。
したがって、今にはじまったものではなく、致し方もないことだ。

ところで、この記事の作成時点では、リンクを共有したときのカードに、ルビを指定する記述が見えている。
少し、割と、結構、見栄え的に考えものだ。
この解決は、おそらくテクニックが必要だろう。
何せ、ユーザーはHTMLをいじってルビを打つのではなく、範囲選択をして出てくるツールからルビを打つのでもなく、文章中に直接記号を入力するからだ。
HTMLを拾わせずに、表に見える文字だけ拾わせるということは簡単なはずだ。
ただ、文章中に記号で対応する場合は、HTMLとは別で処理をしているので、実際には見えないだけで、そこに確かに記号は存在しているのだ。
そうとはいえ、青空文庫、小説家しょうせつかになろう、カクヨムなどの既存の媒体と互換性のある記法なのだから、実はクリアできるのか。
ここは、よく分からない。

そして、Googleさんなどの対策や読み上げ機能的なお話。
これは、サイト側で、エイッとルビであることを知らせる<ruby>というタグに変換してくれているので、問題はないだろう。
そうとなれば、カードに記号が表示されるのも、何とかなりそうなものだが。

何はともあれ、ルビの実装といい、トレンドの実装といい、楽しい試みだと思う。


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