もしも僕が
もしも、あの時の僕が本当に男の子だったら
今とは違ったかもしれない
男の子として男の人から好かれた時
なぜか嬉しかった
僕が僕として認められて僕を好きになってくれたと思った
でも実際の身体が女の子なせいで
まるで騙したみたいな気持ちになって
身体が女の子だと告げた時
なんだ良かったゲイになったか悩んだんだ
女の子なんだ!
友達にも相談したと言われた時
違和感?に近いものを感じた
女の子として見られたくなくて男の子としていられる場所を探して
僕として好かれても僕はそこに居ないのだ
女の子だったと告げると
心は男だと告げてもそれを理解して関わってくれる人はいなかった
男はみんな同じだなんて偏見を持ってしまうくらいに結局身体が女の子だというだけで
僕たちに友情は成立しない
だからか、僕のことを好きになるはずのない芸能人、アイドル
手が届かない人には片思い出来るんだろう
こちらを見ることはない世界だから
昔付き合った女の子に
貴方が男だとか女だとか関係なく貴方だから好きだと言われたことがある
今思えば素晴らしい言葉だと思う
当時の僕はこんなにこだわって辛い性別を否定されたような気がした
当時の僕は男の子なのに身体が女の子であることが大問題だった
その子は手術は賛成ではなかったらしく
きっとそういいつつも僕の気持ちは優先してくれなかったのだろうなとも思う