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客という立場なら、金を払いさえすれば他には何も求められない?


結論、求められます


常連という言葉がありますね。

説明するまでもないですが、常連とは定期的に通ってくれる客の事であり、お店にお金や時間を費やす立場です。

さて、

私は、この店の常連だ。
今まで、たくさんのお金を落としてきたし、これからも同じ事だ。
そんな私なのだから、この店で多少自由に振る舞ったところで、それは許容されるべきだし、私にはその権利がある。

..

.

懸命な読者なら、そうじゃない事くらい理解して貰えると思います。

常連だから、自由気ままに振る舞っていい、ではなく。その逆で、常連だからこそ、お店の立場になって言動を慎まなくてはいけないのです。


(ヘッダーの画像は、お世話になっているバーでお祝いしてもらった時の唇のケーキ=愛だそうです)




第三者の立場(店/常連/自分)で考えてみる


飲食店でも、雀荘でも、配信でも。

嫌な常連が幅を利かせているところって、もし自分が新参者だとしたら居心地悪いですよね。次の来店は控えようとか考えてしまうと思います。

常連だからこそ、お店の立場になって言動を慎まなくてはいけないとは、そういう事です。


もちろん、最終的な責任はサービスを提供している人に帰結します。


ただ、お店の空気って、お店側だけで決まるものではないです。むしろ客側の方こそ、空気の醸成に大きな影響を及ぼしています

雰囲気のいいレストランに、小汚い服装の人がいたら台無しですよね(だから、ドレスコードが存在します)。
落ち着いたバーのつもりが居酒屋みたいに騒ぐ集団がいたら、どんなに美味しい酒も不味くなるというもんです。

お金を払っているからOK、ではないのです。

望もうが望むまいが、その空間の空気を構成する一員になっている事をまずは自覚すべきです。


常連は相応の振る舞いを求められる


銀座のバーは敷居が高いと思われがちですが、実は意外とそうではありません。流行っているお店ほど、初心者に優しいというのが私の評価です。

逆に、常連として認められるほど気を遣う事が多くなります


よくあるのが、カウンター横同士の会話です。

一般的に、オーセンティックバー(=本格的なバー)で初対面の人に話し掛けるのは御法度とされています。バーで横向くなとは、この事です。

ですが、やっぱりお酒の席。マナー・暗黙の了解を知らず、酔っ払って絡んでしまう人はどうしても出てくる訳です。


この時、お店に余裕があれば、バーテンダーからやんわりと注意して貰えたりします。絡まれている人が一見さんや女性客であれば、ほぼ間違いなくすかさずフォローが入ります。

ですが、絡まれている人が常連客だった場合は、スルーされる事もしばしばあります。酔っ払いの接客をさせられます(笑)。

【…】 … 【一見客(女性)】【酔っ払い男】【自分】 

こんなカウンターの座席配置だったとしましょう。お店はカクテルのメイキングで忙しく、【酔っ払い男】の相手をする余裕がない。

こんな時、【酔っ払い男】の相手を【自分】にして貰えると、お店としてはめちゃくちゃ助かるのは言うまでもないですよね。

もし、【自分】が相手にしなければ、【酔っ払い男】は【一見客(女性)】に絡むでしょうから、フォローで手間が掛かってしまう訳です。

※ 初心者・一見客に求められる事は、基本的にありません


他には、ファーストドリンクのオーダーなんかにも、一見客と常連の差が見られます。

飲みなれている人は、お店が混んでいる時に手間の掛かるオーダーは控えがちです。(例えば、モヒートや、季節のフレッシュフルーツを使ったカクテルが、手間の掛かるオーダーにあたります)

※ オーダーしてはいけない訳ではありません

単純に、

(忙しいだろうから、さっと提供して貰えるものでいいよ!)

というお店に対する気遣いです。


常連なのにお店に気を遣えない客はダサい


ここまで読んで頂いた中で、

『金を払う側が、わざわざ店に気を遣って… バカじゃねーの?』

まぁ、そんな非文化的、貧相な発想を持つ人もいるでしょう。

いやいや…

お店の事が好きだから、お店が盛り上げる一助になれたら嬉しい。好きな相手に好いて貰えたら嬉しい。それって、人として自然の発想だと思うのですが、どうなんですかね?


なんというか、


お金を払う側が… とか考えちゃう人、テイカー気質なんですよね。


別に、お金を払う側が相手に貢献したっていいと思うんですよね。そこから生まれるWin-Winな関係だってありますし。


… テイカー気質な人って、相手にすると疲れるしワガママで自分勝手だし、結局周りから人が離れていくだけで、本人が損してるだけだと思うんですけどね。


後、単純に人としてダサいなって。


でもまぁ、他者に与えられるものが何もないんかな?
そういう生き方しか出来ないのなら、ちょっと可哀想な気もします。

人間という社会的動物は、他者に貢献することで幸福感を得るように進化してきた生き物なので。言い換えると、他者に貢献できない人は幸福感を得られないのです…

(教えたがりオジサンも、そういう事なのだ!)


余談1

麻雀プロ団体と麻雀プロって、お店とお客さんの関係なんですかね?

まぁ、それはそうか。
たださ、


下らない常連ばっかなんだな…笑


な~~~んて見られないように、少しばかり意識して努力してあげて欲しいけどね。お店の事が好きならさ。


余談2

巷ではディスられがちな雀荘のベルバードが繁盛してる理由、

店側が常連に求める水準が比較的高いことが、お店の空気をいい感じに醸成してて、新規顧客(初心者)のリピーター化にポジティブに影響してるんじゃないかと思うのよね。

他にも要因はいろいろあるだろうけど。


後、どうでもいいけど、ベルバードって…


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