そうなると思えばそうなる
「そうなると思えばそうなるよ」と言っても、
多くの人は「そんなことなない」と思うでしょう。
でも心理学や社会学でも
当たり前のように言われてる定説です。
最近で言えば、コロナが流行りだした去年の3月頃。
ある人がこう思いました。
「マスクが足りないので、製造するために紙が必要になる。
そうするとトイレットペーパーが不足するはず。」
マスクの原料とトイレットペーパーの原料は異なるので、
相関関係は全くないのですが、
知識がない人がそう思ってしまったのです。
そうなるとどうでしょう。
その想いは噂となり、拡がっていきました。
知識のある人でもそんな話を聞いてしまうと
多少不安になるものです。
「大丈夫とは思うけど、
いつもは1つしか買わないけど、3つ買っておこう」
と、多めに買う傾向はあるかも知れません。
そうなると実際にトイレットペーパーを買う人が増えて、
スーパーからトイレットペーパーがなくなるという状況に
なってしまいました。
また、ある人の根も葉もない噂のおかげで、
信用金庫が破綻に追い込まれるということも起きました。
一番最初は「信用金庫は危ないってよ」という、
軽いジョークだったそうですが、
それを聞いた人が他の人に伝えていくにつれて、
実際に信用金庫からお金を下ろすという行動を
促してしまったようです。
トイレットペーパーや信用金庫の例は
そうなって欲しくない状況になってしまった例ですが、
望む状況になることにも使えます。
「あの会社は上手くいく」
と言うと、その会社がやってることや
打ち出してる商品が良いものに見えてきます。
及第点に満たない商品やサービスでは難しいですが、
ある程度のレベルがあれば「本当に上手くいくかも」と感じて
商品を購入したり、周りに伝えたりすると思います。
そうなると本当に売上が伸びて、
上手くいくことに繋がることになります。
こういうのを「予言の自己成就」というようです。
まさに「そう思ったらそう」
しかも、頭の中で思うだけでは弱くて、
周りの人にアウトプットしてこそ、
周りの協力を得られることになります。
上に書いた「トイレットペーパー」や「信用金庫」の
例でも分かりますが、勘違いした人が他に人に伝え、
また伝え伝えられて、そうなっていくんですね。
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