伝説のアユ犬バンド新曲『Neo RomantiX』で復活!!
皆さんは憶えているだろう?!かつて、アユ犬が結成したニューロマバンド“アユ犬バンド(仮)”として、『Stardust boyz』を発表した彼らのことを。
時を経て、今アユ犬が再び時計を動かそうとしている。その意図と、アユ犬バンドが目指すモノを訊いてみた。
今回、アユ犬バンドが復活ということですが、なぜ今アユ犬バンドなのですか?
アユ犬(以下A):まず、ここ最近のアユ犬の音楽について話をしないといけませんね。ボクはここ十年ぐらいずっとインストの音楽を中心に制作を行ってきたわけですが、一方でポップに対する欲求というのもすごく抱えていたわけです。特にここ何年か考えていたのは、“好きなポップな音楽をそのままの雰囲気で再現する”ということだったんです。例えば、ニューロマだったらそのものと言えるような曲で再現するということですね。もっと突っ込んで言うなら“Fanks”というのもあったりしました(笑)
FanksというのはTM NETWORKが1986年に提唱した音ですよね。そういったルーツがアユ犬バンドの音にあったということですか?
A:そうですね。それ自体当時の洋楽や邦楽の集合体みたいな感じだと思うんです。でも、それをそのまま真似して作るんじゃなくて、今のセンスで作ると、他の要素と混ざったハイブリッド的な音楽にできるんじゃないかなと思ったわけですね。それで、デモで作ったのが『Neo Romantix』という曲だったんです。
ニューロマじゃなくネオロマってことですね。
A:そうそう、今のセンスでやったらニューじゃなくネオになるだろうと(笑)そのままの勢いでデモを作っちゃって、それでこの曲を面白がってくれそうなヒトのことを思い浮かべたら、アユ犬バンドのメンバーが浮かんできたんです。彼らは間違いなくコアなFanksですからね。で、早速その打ち込みだけのデモを聴かせて、こんなのを作ったから参加してよって声をかけました。
メンバーはすぐ乗ってきたんですか?
A:やるよ~みたいな感じであっという間に決まりました。次に、いきなりデモに歌入れして、それぞれにミックスして欲しいと各トラックを送りました。前のStardust boyzの時も同じようにトラックを送ってそれぞれに音を足してもらったんですけど、今回はさらに進んで、ミックスも他のメンバーがやったら音が変わるんじゃないかな~と思って。リズム、ギター、歌のトラックを送ったんです。その時のボクが一匹で作った元のバージョンにはシンセ関係の音はコードぐらいしか入ってなくて、極めてバンドっぽい音です。今回は、打ち込みとかDTM的な雰囲気にしたくなかったんですよね。
そこにメンバーの音が足されたわけですね。
A:そうなんだけど、もうちょっと複雑で(笑)最初、K2Rさんはいきなりリミックスを返してきたんですよ。全く違うアレンジの(笑)
(笑)
A:それで、ひとしきり笑って「もうこれで良いから本番にしよう」とか言ってたんですけど、本人からしたら、これはあくまでボーナストラックに、ということだったのでそっちはそっちで進めてもらい、幾つかの要素をもらってオリジナルバージョンに足したんですね。QAZUさんも、また違うミックスをしてくれたんで、そこにあった音をもらいました。
まさにバンド的なハイブリッドな音になったということですね。
A:そう、バンドですからね(笑)ある程度できてきたら、ここまできたらもっとホンモノっぽくしたいなと思っちゃって、コーラスを紫さんにお願いしました。洋楽に憧れる邦楽っぽい感じで、しっとりした女性コーラスを入れたかったんです。
なるほど、まさにJニューロマな雰囲気満載ですね。個人的には、ギターのカッティングとコンコン!カッコン!というリズム音にグッときました。
A:ああ、そこですか(笑)それも、当時のアーティストの雰囲気ですよね。わかる方にはどっからきてるかわかるだろうし、知らない人には新鮮に聞こえるんじゃないかな。ギターとか打ち込みに聞こえないといいなぁ、と(笑)
この曲が発表されると、アユ犬バンドはまた沈黙ということになるんでしょうか?
A:いや、今回はアルバムが控えています!!
前は頓挫したアルバムがあるんですか(笑)それでは、そのアルバムの話はまた次回にお願いします!!
(続く…)
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