サマータイム

今年の夏に祖母が亡くなった、父方の祖父母はもうとうの昔に亡くなっており、母方の祖父は三年前に亡くなっている。
なのでおじいちゃんと呼べる人もおばあちゃんと呼べる人もいなくなった
ふと寂しさを感じる
甥が母と父のことをおじいちゃんおばあちゃんと呼ぶ、当たり前だが
自分にとっては父と母だが、おじいちゃんでおばあちゃんだ
もう自分にそんな人がいないと思うと寂しくなる
この寂しさは何処からくるのか、高齢の祖父母がいつか死ぬのはわかっていた、もういない人の話し
この寂しさはほんとなのか
「冬なると温もりがほしいから彼女作りたい」昔友人がそんなことを言っていた、暖まりたかったら暖房でもつけろや、布団ほうが暖かいだろ
なんて思ったが見当違い、あれは寂しさの話し、ただ寂しさをケアさせるためだけに他者を求めるのは御法度

誰かに愛されたい、漠然と思う時がある、多分愛されてる愛されてきた
でもきっと他者を愛せない、自分が一番大事、だから愛されないと思う。
常に疑心暗鬼だ、だれからも何も言われてないのに、すぐ相手を勘繰る
自分の性格が最低だから他者に対しても同じ基準を採用してるのかも
すぐに妄想、なにも言われてない言葉で溢れかえる、止まらずに暴走、関係ない過去の思い出も引っ張り出す悪循環
世界のどこにも必要とされてないと思う(必要とされても困るけど)
世界から拒絶されてる気がする、拒絶してほしい
世界で一番無能に感じる、誰よりも劣っている気がする

救われたい、助けてほしい、愛されたい必要とされたい受け入れたい優秀でありたい全部嘘
違う欲望と不満と不安がこんがらがっている、喉元過ぎればすぐ忘れる
結局他者を許容できないので一人で処するしかない、時が過ぎるのを狼狽えながらじっと耐える
子供のとき怖い話を聞いたあと何日か寝つきが悪くなったけど、気づいたらいつも通りになっていたり、糞ほど嫌な仕事も時間がくれば終わったりそんな感じ
雨宿りみたいな人生(不可思議ワンダーボーイ:暗闇がほしい より)とは中々のパンチライン
雨が止んだら少し歩いて、雨が降ったらまた休むずっとそう、騙し騙し嘘と見栄
吐いては捨て吐いては捨ての繰り返し
時間を溶かして続けて、命を捨てて続けて、それをまた拾って
拾っては捨て、拾っては捨て

虚構乗り切る明日、前向きに検討お願いします
虚像耐えがたく、解決策無く、もう今日潰える

どうにかしたいはどうにもならない、とめどなく溢れる不安、滲む指先、多分これはお腹がすいている。