映画メモ 『トイ・ストーリー』
トイ・ストーリーを観た
1995年、ジョン・ラセター監督。
ストーリー分析
主人公の変化
1番のお気に入りおもちゃの座をバズに奪われたウッディがスタート地点。2人は仲違いするが外から持ち主アンディの家に帰るまでの冒険を通じて互いを認め合う。最後は2人がアンディのお気に入りとなった。
ジャンル分析
この映画は”バディとの友情”だ。アンディの1番のお気に入りだったウッディの元に最新のおもちゃバズが現れ、ウッディ1番のお気に入りの座を奪われる。ある日ウッディは嫉妬心からバズをベッドから落とそうとするが、結果窓から落とすことになってしまう。ウッディはバズを落としたことを仲間に責められ2人は外に出ることに。ケンカしながらも家に帰るために協力するが、アンディの隣人シドの家に持ち帰られてしまう。ここでバズは自分がおもちゃであることを知りショックを受ける。シドはおもちゃをいじめる悪いやつ、アンディは引っ越し目前。ウッディは囚われアンディのことをバズに託すが、これをきっかけにバズはショックから立ち直りウッディを助ける。2人はアンディの家に戻ろうとするがバズはシドにロケットを担がされ、打ち上げの危機にさらされる。ウッディはシドとおもちゃたちと協力してバズを助け出し、2人はアンディのもとに帰り着く。その時2人の間には強い絆が生まれ、お互いを認め合っていた。
GOODだと感じたこと
王道の展開
最初はおたがい相容れないものの別れのイベントを経てお互いが必要だと理解し最後に勝利する、王道の相棒パターン。別に人間じゃなくても成立するということだ。ウッディは仲間たちから見放され失意の時を迎え、同じくしてバズは自分がスペースレンジャーではなかったことを理解する。その時お互いが相手の主義主張を理解し尊敬しあうようになる。ウッディは最新のおもちゃであるバスが羨ましいしアンディを頼むと、バズはおもちゃの役割に目覚めアンディにはウッディが必要だと。そしてアンディへの道を阻む障害を2人の力で乗り越える。
導入
ひとしきりおもちゃで遊ぶ少年と少年がさった後にベッドの上でむくっと起き上がるウッディ。人前では観客にとっても日常のおもちゃが実は自由に動き回るという映画の世界観を一瞬で映像だけで説明してて凄い。加えてウッディが1番のお気に入りでおもちゃたちのリーダー的存在であることがスタート地点であることが誰しもに理解できる。今は当たり前のように見てるけどすごく練られてる導入だと思う。
最後に
公開から25年経っても色褪せない映画だなあと。自分の子どももトイ・ストーリーがお気に入り。子どものころわくわくしたオモチャの世界は世代交代しても子どもたちの心を掴み続けている。クレジットを見ると、製作総指揮はスティーブ・ジョブズとのこと。本質を見極める力がここに働いている気がする。