映画メモ 『オーシャンズ11』
オーシャンズ11を観た
脚本の名著「SAVE THE CATの法則」で示されたジャンル10選を観てみようと毎日映画を観ている。今回観たのはオーシャンズ11。ジャンルは「金の羊毛」。2002年、スティーブン・ソダーバーグ監督の作品。
ストーリー分析
あらすじ
wikipedia参照
主人公はどう変化したか
「金の羊毛」は何かを求めて旅に出る、ある種王道のストーリー。目的それ自体が意味を持つというよりも、それを手にする過程での主人公の成長や仲間との関わりで、主人公が何かを見つける・変わるジャンルだ。オーシャンズ11では妻を失った主人公が綿密に計画した盗みを通じて妻を取り戻すストーリーだった。
Goodだと感じだこと
テンポの良さとキャラクターの魅力
仲間がそれぞれの得意分野で計画を遂行する様子が観ていて楽しい。ワンピースやルパン3世と同じタイプの魅力だと思う。
構図
左右対称にバランスの取れた構図が多かったように感じた。一番最初の絵で真ん中に椅子、後ろは壁で服装と会話から主人公が刑務所を出所しようとしていることを伝えていたが、ここからバランスの取れた構図だったから印象に残ったのかもしれない。あと印象に残ったのは大男2人をかなり手前に置いて真ん中の隙間から座った主人公を映す絵。これもバランスが取れた構図になっていて、全体的にクールな印象を与えていたと思う。
最後に
「金の羊毛」というとわかりにくい(ギリシャ神話でそういうストーリーがあるらしい)がひとつなぎの大秘宝を求めて仲間と旅をするなかで主人公の成長を描くワンピース系ジャンル、と理解すればかなりわかりやすくなると腹落ちした。目的はなんでもよく、それを目指して仲間と冒険し、成長する、これがこのタイプのジャンルを抽象化したときに必要な要素ということだろう。