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映画メモ 『千年女優』

2001年、今敏監督作。

あらすじ

芸能界を引退して久しい伝説の大女優・藤原千代子は、自分の所属していた映画会社「銀映」の古い撮影所が老朽化によって取り壊されることについてのインタビューの依頼を承諾し、それまで一切受けなかった取材に30年ぶりに応じた。千代子のファンだった立花源也は、カメラマンの井田恭二と共にインタビュアーとして千代子の家を訪れるが、立花はインタビューの前に千代子に小さな箱を渡す。その中に入っていたのは、古めかしい鍵だった。そして鍵を手に取った千代子は、鍵を見つめながら小声で呟いた。

「一番大切なものを開ける鍵…」

少しずつ自分の過去を語りだす千代子。しかし千代子の話が進むにつれて、彼女の半生の記憶と映画の世界が段々と混じりあっていく…。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E5%B9%B4%E5%A5%B3%E5%84%AA

感想・ひとこと

実は見たことなかった今敏監督の作品。見てみれば名作と言われるのに大納得な内容だった。
映画の世界なのか現実の記憶なのか、曖昧さを逆手に取ったストーリー、演出が見事。
カメラマンの「どこから映画だった?」みたいな台詞があったけどちゃんとそういうお話なんですよ、っていう説明もさらりとあって優しい。

脚本のジャンルは「人生の節目」かなあ。
思春期の初恋で再開を約束した相手を思い続ける主人公。この時点で多くの人が共感するポイントになってる。
その人に会えることを信じて女優として活躍を続けるが、老いた姿を見られたくないという思いで表舞台から失踪。
しかし本当はその彼を追いかけている自分が好きだったのだ、と受容する。

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