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映画メモ 『ミッドナイト・スカイ』

ミッドナイト・スカイを観た

宇宙映画をいろいろ観る週間、今回は「ミッドナイト・スカイ」。2020年、ジョージ・クルーニーが主演で監督。

ストーリー分析

主人公はどう変化したか

主人公は基本死にかけていて、最後までその状況は変わらない。死が差し迫った中で宇宙船への通信にこだわり続ける主人公の行動の理由が明かされるストーリー。

あらすじ

地球が住めなくなってしまう何かが起きて3週間後の北極圏が舞台。主人公はもうじき住めなくなる北極の基地に1人残り、惑星探査から戻ってくる宇宙船に地球の状況を伝えようとしていた。ある日夕食を取ろうとしていた主人公は自分1人のはずの基地で少女「アイリス」を発見する。基地の通信機能に問題があることがわかり離れた別の基地まで少女とともに移動する主人公。

宇宙船では地球との通信ができない状況、サリーと呼ばれる女性が妊娠していること、地球への帰還を目前にクルーが士気を高めている様子が描かれる。地球との通信ができないなか、通信可能な基地に移動した主人公とついに通信がつながるが、宇宙ごみの衝突で宇宙船のアンテナが破損してしまう。船外活動でアンテナの復旧ができたが、クルーを1人失ってしまう。

地球の状況を伝え、探査していた星へ戻ることを提案する主人公。クルーは家族のために地球に戻ることを選択するものと、船に残る船長・サリーの二組に別れることとなった。そしてサリーと呼ばれていた女性の名前が「アイリス」であることが明かされる。主人公は惑星探査に出ていた娘を救うために危険をおかして宇宙船への通信をしようとしていたのだった。

ジャンル分析

「なぜやったのか」に人生の節目要素を混ぜてるような印象。主人公は輸血が必要なほど死が差し迫っている状況で、人生最後のミッション=娘を救うための行動をとる。避けようのない運命のなかで行動する主人公がなぜ地球に残ったのか追いかけるストーリーだった。

Goodだと感じたこと

映像・構図

映像がとにかくキレイだし構図もお洒落。北極で基地を目指す孤独感が俯瞰のロングショットで表現されていたり、会話シーンの180度の法則がちゃんと守れてるのに気づいたりした。バランスの取れた構図も多用されていてとても好き。

未来感

3Dプリンターっぽい造形が随所にあった。主人公が手にする銃のデザインとか宇宙船の船内とか。今まで見てきた宇宙もののデザインでは地味にこういうのはなかったような気がして新しかった。

最後に

ジョージ・クルーニーが単なる役者でなく監督してもすごいのだと知った。途中で本当にこの少女は存在するのか?と気づくように演出されていて、いいカードの切り方をしていたと思う。

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