映画メモ 『ポーラー 狙われた暗殺者』
ポーラー 狙われた暗殺者を観た
本日の映画は「ポーラー 狙われた暗殺者」。坂本真綾のビタミンMでちらっと話が出ていたので日本語吹き替え版で観てみた。2019年、ヨナス・アカーランド監督作。
ストーリー分析
主人公はどう変化したか
殺しから足を洗おうとしていた主人公が引退間際に命を狙われ、想いを寄せていた隣人も危険に巻き込まれてしまう。敵を倒し隣人を救った主人公だったが、隣人は自分がかつて手がけた家族の生き残りだった。実は主人公は隣人に想いを寄せていたのではなく過去の贖罪のため彼女の学費を払い続けていた。隣人は復習を誓っていた主人公に向けて引き金を引くが、命を奪うことはしなかった。過去を引きずっていた2人が互いを理解し、映画は終わる。
ジャンル分析
「スーパーヒーロー」のパターン。伝説の殺し屋である主人公は過去に手がけたとある家族のことが心に引っかかっていた。自分の能力と手がけてきた仕事がゆえに思い悩む主人公が問題に対峙する姿が描かれるストーリーになっていた。
Goodだと感じたこと
マッツ・ミケルセン
デス・ストランディングのクリフ役でこの人を認知したのだが、主演した映画は初めて観た。めちゃくちゃ渋くてカッコいい。部屋の片隅でタバコ蒸してウィスキー飲んでるだけでめちゃくちゃ絵になる。CV井上和彦がハマってる。
ヴァネッサ・ハジェンズ
暗殺稼業のマッツに対してヴァネッサ・ハジェンズがめちゃくちゃ素朴な女性。2人の対比がすごくいいコントラストだと思った。しかも最後はマッツが復習相手だとわかってたという役自体の名演ぶりもわかって凄い。CV坂本真綾がハマってる。
印象的なアイテムの登場
ウィンターコーヒーというコーヒーにバーボンとメイプルシロップを混ぜた飲み物が繰り返し登場する。マッツとヴァネッサが飲んでいるシーンもあるので印象に残る。うまそうな飲み物が登場するとなんか嬉しい。
背後から忍び寄る主人公の構図
主人公の肩越しに後ろ姿の敵、窓に映った的とその背後に立つ主人公が見える構図。不気味さ、恐怖感、やられる!という感じになる。
拷問シーンがエグすぎ。しかしそれがあってからこそその後の敵を圧倒するシーンの爽快感は凄かった。途中まで単純に隣人が好きなのかなあと思われたが実は過去に手がけた殺しの生き残りが隣人その人だったという展開は一本取られた。最後は眼帯になってタバコを吸うマッツ・ミケルセンがビッグボスに見えて仕方なかった。渋くてかっこよくて最高。