映画メモ 『オキシジェン』
オキシジェンを観た
本日の映画は「オキシジェン」。2021年、アレクサンドル・アジャ監督作。
ストーリー分析
主人公はどう変化したか
冷凍睡眠から目覚め、状況と自身が何者かを理解した末、冷凍睡眠に戻る。主人公自体の変化は起きない謎解きパターンの映画。
あらすじ
冷凍睡眠から目覚めた主人公は記憶を失っていた。閉鎖されたポッドの中で医療用AIと会話をしながら自身が何者か探っていく主人公。AIからは酸素残量が通知され、酸素がなくなるまでに脱出しなければいけない。AIとのやりとりで得られた情報から自分が研究者だったと断定するが、実はその記憶を移植されたクローンが自分で、ウイルスで生存できなくなった地球から別の惑星に移住するポッドに入れられていたことがわかる。
ジャンル分析
「なぜやったのか?」パターン。
Goodだと感じたこと
飽きない
ずっと閉鎖された狭いポッド内と記憶のフラッシュバックで進行するし顔が出る登場人物は主人公とその夫しか居ないが、カメラと演技、情報の出し方で観客が飽きずに緊張感を持ち続けて観られるようになっていたと思う。常に酸素が減り続けるのでこれどうなっちゃうの感が最後まで持続した。
外部の状況がわかるときの演出
自分が宇宙空間にいて周りには同じポッドが無数に並んでいる、衝撃的な外部の状況がわかるシーン。頭がつぶれた人体が近くに転がっていたホラーな演出で観客を一気に緊張MAXにし、全体像が見えるようカメラを引いていって主人公の目の超クローズアップに戻っていく。主人公の感じた感情にシンクロできるよう工夫されていたと思う。
フランス映画はアメリ以来だけどここまで外れなく面白い印象がある。