
【Cubase】PCを買ったら早くDTMがしたい!な人の為の記事
この記事を読む前に
※オーディオインターフェースを購入した前提の記事となります。
※以下オーディオインターフェースを「オーディオI/F」と表記します。
こんにちは。
皆さんは「PCを買ったら一番にやりたい事は?」と聞かれたら
何を想像するでしょうか。
イラスト!映像作り!プログラミング!執筆!ゲーム!仕事!
いっぱいありますね。
ですがこの記事ではその前提を置き換えてしまいます。
この記事を見ている皆さんがやりたいのは、作曲です。
作曲です。
まだなにもダウンロードしてないのに……
心配いりません。そのための記事なのです。
前提
マウスが動く事
キーボードが反応する事
オーディオI/Fが刺さっており正常に認識されている事
を確認してください。
マウスをぐるぐる、キーボードをがちゃがちゃしてみたり。
オーディオI/Fを刺した時に、右下に「認識されていません」等といった
通知さえ来なければ正常に認識されているでしょう。
デスクトップの方はできるだけ本体にUSBを刺すと良いです。
MIDIキーボード等を使う時に影響が出てしまうので……
音が鳴らなかった方は、規定のデバイスとしてオーディオI/Fが自動選択
されているかもしれません。後で再起動の工程を挟むまで我慢しましょう。

「コントロールパネル」が出ます

全表示メニューなら直接「サウンド」を選択。
録音・再生ともにオーディオI/Fを規定デバイス設定すると後が楽です。
オーディオI/Fから音を鳴らすには
オーディオI/Fを鳴らすにもまた専用のソフトがありまして、
それが必要になってきます。
各社リンクからダウンロードしてください。
私が使っている「Steinberg UR12」のドライバーは
YAMAHAのリンクからDLしています。
Steinberg製品の場合、個人的に重要だと思っているのが、
「最新版ではなくv2.0.4をダウンロードすること」です。
不具合が少ないと思っています。
ダウンロードしたら右クリックメニューから解凍、
中身のsetup.exeをダブルクリックで実行し出てきたメニューの通りに
進め、最後にすべきはPC本体の再起動です。
再起動後の工程
おかえりなさい。セットアップウィザード完了のウィンドウが
出てきたらこのタブを移動してYoutubeの音声でも聞いてみましょう。
音が鳴ったらオーディオI/Fに関する設定は終了となります。
音量やマイクの入力感度等はオーディオI/Fのツマミで調整できます。
コンデンサーマイクを使う場合は+48VスイッチをONにする事を忘れずに。
本題のCubase
さて、やっと本題です。Cubaseをダウンロードするにあたって、
いくつか工程を踏まなければなりません。それが
「Steinberg Download Assistant」です。このソフトウェアは、
「eLicenser Control Center」(廃止予定※後述)
「Steinberg MediaBay」
この4つを一括でインストールするものです。
それぞれの役割についても同じく後述しますが、
Steinberg公式サイトを見た方がより正確だと思われます。
Steinberg Download Assistantをダウンロードし、
起動すればこのような画面が出てきます。

左上の「ダウンロードアクセスコードを入力」からご自身のシリアルコードを入力してください。
そうするとコードに割り当てられた使用できるソフト及びプラグインの
一覧が表示されます。既にVSTプラグイン(ソフト上で動作する音源ソフト)
を持っている訳ではない限り、VST欄からHALionを入れたりしますが、
まずはCubaseからダウンロードしてみましょう。

大概はこの一覧からダウンロードすればいいのですが、
Cubaseは昔のUIと大きく変わったタイミングがあり、
昔のバージョンを使いたい!という方も居るかもしれません。

その場合は「製品のダウンロード」の項目のひとつ下にあるCubaseの欄を開きましょう。Cubase9.5あたりからならダウンロードできたはずです。
ですが昔のバージョンという事もあり不具合もあるかと思います。
特に理由が無い限り、最新バージョンをダウンロードしておくのが無難でしょう。(2025年1月当時・最新バージョンは14)
ダウンロードしたいCubaseのアイコンをクリックすると、このような表示になります。

とんでもない容量です。何でも多ければ良い訳じゃねえだ。
でも仕方無いのです。これも快適なDTMライフのため……
特定の音源だけ欲しい!という訳でもなかったので、私は全てダウンロードしてしまいました。容量をあまり消費したくない場合は、ダウンロードする音源を限定するのも良いかもしれませんね。
Cubaseをアクティベート(有効化)する
さて、インストールも終わり早速起動!……と行きたいところですが、
このままだとまだ使用できません。PCにとって、
「親戚が来ると聞いたが、家の中に居るこいつは誰だ……?」
みたいな状態だと思ってください。
先程ダウンロードしたSteinberg Download Assistantの中に
「Steinberg Activation Manager」が同梱されています。
ドライバーのセットアップ同様、タスクバーの検索欄から
「Steinberg」等と入力すれば一番上ではないものの、
候補に出てくるかと思います。

このSteinberg Activation Managerが行う動作が、人間で言うところの
自己紹介・名刺交換のようなものです。
「このPCに入っているCubaseはこのライセンスのものだ」とSteinbergアカウントを通して認証します。
※同じライセンス内のCubaseは同時に3台の端末に認証する事ができますが、同時使用はできません。
待ちに待った……!
この長い記事を読んでくださっている方が待ち侘びていたもの。
とうとうCubaseを起動します。
デスクトップ上に生成されたCubaseのロゴをダブルクリック。
少しのロードが入った後、「Cubase Hub」が起動します。
これはCubaseのプロジェクトファイル(作曲状況を記録するセーブデータ)を
どこに作成するのか、どの形のプロジェクトを作成するのか。
プロジェクトを開くか、スコアを作成するのか。
貴方の作曲プロジェクトの基盤を選択できる場所です。
左上から最近使用したプロジェクトを開いたり、スコア作成を選択できたりします。
個人差はあると思いますが、基本的にはフォルダ名を設定し、
空のプロジェクトを作成し1から作曲を始めます。
右下辺りに「空のプロジェクトを作成」というボタンがあると思います。
表示されているプロジェクトをクリックしてしまうとそのボタンが
「クリックしたプロジェクトを開く」ボタンに変わってしまうので、
その場合は一度Cubase Hubを落としてもう一度開きましょう。今のところ私はそれ以外の手順を知りません……

作成のための読み込みが終わればそこに広がるのは何もないプロジェクト。
まずは初期設定から済ませてしまいましょう。
ツールバー(左上にファイル・編集・プロジェクト……等と並んでいるもの)
からスタジオ▶一番下のスタジオ設定▶左項目の「オーディオシステム」を選択。右項目上部「ASIOドライバー」がお使いのオーディオI/F・ドライバーの名前になっていれば音は出るかと思います。
音を出してみる
DTMを始めて、是非最初に達成したいものです。(個人の意見)
音を出す為には基本的に3つの場所を使います。
トラック、タイムライン、エディタです。

トラック内左上の+マークをクリック。するとこのようなウィンドウが表示されるかと思います。

ここで上の項目をインストゥルメント、そして
その下の項目で好きな音源プラグインを選択し「プラグインのエディタ」を
表示させます。ここでは例として、Vitalを起動します。
Vitalは無料なのに大体なんでもできます。微分音とか。私はVitalの事を
「31平均律専用シンセ」と思っています。完全に趣味嗜好の域です。最近は31平均律に目が無いので…… それはさておき。
下にあるトラック追加を押すと先程出た「プラグインのエディタ」
なるものが出てきます。Vitalだとこんな感じ。

あ、「シンセサイザー」でしたね。
エディタが出た、且つ音作りを飛ばして早く音を出したいならもう準備はできました。
一度プラグインのエディタではなく、Cubaseのメインウィンドウに戻ります
×で閉じてしまって大丈夫です。再度表示させる際はトラック内、
トラック名の下にある鍵盤マークを押しましょう。
ツールバーの少し下に鉛筆マークや消しゴムマークがあると思います。
こんな感じの。

このツール内の左から三番目、鉛筆マークを押します。
このツールボックスは右クリックでいつでも呼び出す事が出来ます。
これでタイムラインをクリックしながら左から右へ動かしてみると
トラックが生成されます。この中に音を打ち込みます。
トラックはクリックしながらの移動で好きなところに動かす事が出来ます。
トラックを生成すると下のエディタに何か表示されると思います。

画像下部、「エディター」を押すとこのようなピアノロールの画面が表示されます。何も無いところを右クリックで先程の鉛筆ツールを選択したら、あとは好きな位置に音を置くだけです。キーボードが半角状態になっている事を確認しスペースキーを押せば、やっと音が鳴りました。
いかがでしたでしょうか。かなりのボリュームな上、本編に関係ない話題も交えつつ書いてしまいましたが。これで貴方のDTMライフがより潤滑になる事を願います。
では、また。