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ズボラオタクが韓国風のぬいを手作りした記録~15cmぬい編~


(左から15cm、10cm、10cm(ぬいパタ))

はじめに

前回の記事から引き続き、ぬいを自作した話。今回はぬいパタのやつとは別に型紙から作った15cmと10cmの記録です。
前回、ぬいパタを使ってぬいぐるみを作ろうとした結果、刺繍用の頭部を裁断して枠にはめられなくなってしまい、ぬいの素用の頭部をぬいパタに組み合わせたキメラを錬成しました。(一番右のぬい)
その反省を活かし、今回は全部型紙から作ったぬいになります。
(写真の一番左と真ん中のぬいです)
目次で項目分けしているので読みたいところだけどうぞ!


■参考動画

■15cm

■10cm

(身体は同型紙のひとで型じゃない方を使っています。(動画はひとで型)


■型紙

■MiNi盒子 様
10cm・15cm・20cm(https://t.bilibili.com/559106649182539072?tab=2)

※bilibili(中国のSNS)に飛びます。
※画像を保存しA4サイズで印刷しました。


■デザインテンプレート

■ぴよぴっこ様

上記のテンプレートをお借りして作ったデザイン画
■15cm

顎がうろこで潰れるためちょっとだけ顔パーツを中央に寄せています。

■10cm


サンプル配置を無視して
全体的に顔をやや下寄りにしています

~15cmぬいぐるみ編~

■印刷&型紙写し

型紙をA4サイズで印刷しセリアで売っている型紙用パターンシートに油性ペンで写し、切り取った図。

右上は切り取った型紙をまとめてる袋

型紙自体にデザインを配置しています。
写す時点で中心線とかも入れておくとずれにくいです。
型紙や裁断した布・パーツはジップロックなどのチャック付き袋に入れてまとめて管理してました。

セリアのパターンシートはコレ

(普通にセリアで探したらあるはず)
これは5mm単位の方眼になっているため、型紙を写す時に直線を引きやすいのと、左右対称の確認がしやすいので使っています。前回から進歩した箇所の一つです。
型紙は無地のクリアファイルに写したり、紙に写すでも。
各々のやりやすいやり方が一番です。

各パーツに部位名を書き込んだりして忘れないようにしています。
方眼があると今後便利かなって思っていますが、活用できている自信はありません。


■使用布

計画性がないので使った後のハギレ
上から順に肌、ウロコ(左下)髪(右下)

購入場所ぬいぐるみの生地やさん
(全国のユザワヤ店頭でも扱ってるので実物の色味確認がしやすいです)
:ぬいクロスボア(さくらミルク)
:ぬいクロスボア(チャコールグレー)
ウロコ&ツノ&シッポ:ぬいレックス(黒)
黒髪キャラですがウロコを目立たせたかったのであえて髪の布をグレーにしました。
ウロコ他は起毛のない生地。手触りを変えています。

これは余談ですが、顎回りのウロコも最初は全部刺繍にしようと思っていたのですが、仕上がりラインギリギリまで刺繍してしまうと裁断や縫製時に糸を引っ掛けたりして大惨事を起こしそうだったので、
処理や取り回しが楽になるよう縫い合わせるギリギリのあたりは全部布にしています。

顎ウロコ布〜顎布をツノと同じぬいレックス(黒)に


顔パーツとは別に存在する顎パーツも同じ布にすることでウロコとの境目もスムーズにつながるようにしています。
布の境目に刺繍を入れてもオシャレかも。


■刺繍編

前回の記事でもあんまり書くことがなかったのでざっくりと。
※刺繍する前に、顔用の布の裏に接着芯を貼っておきます。

①刺繍下地シートに上で作ったデザイン画をフリクションペンなどで写す
②下地シート→髪→肌の順で布を重ねて刺繍枠にはめる
③刺繍枠のちょっと内側をぐるっとしつけ縫いする
(玉止めしないでざっくり縫う。あとでこの糸は抜きます)
④刺繍糸で下縫い→中を埋めていく
⑤刺繍が終わったら枠から外し、裏返して刺繍の範囲を見ながら顔の型紙を写す
⑥しつけ糸を抜いて下地シートをちぎる(ちぎった後に溶かす)


以上の流れをざっくりやっているツイートの備忘録を下記に貼っておきます。このあたりの流れは参考動画の方がわかりやすいです。

(枠にはめてしつけ縫いをして髪のアウトラインステッチをしたあたり)

下縫い全部終わらせたついでに口と顔の模様、眉毛は終わらせてます。

ハイライト→目の下半分(明るい色)→上半分(濃い色)で縫ってます。
左右均等に同じ色を使うところから終わらせていますが
ハイライトが明るい色と同化してしまったので、右目だけ濃い色を縫うついでにハイライトの周囲を濃い色で囲みました。

両目とも濃い色まで縫ったあと、自機特有の目の外側の色違いの輪郭を縫っています。ちょっと輪郭を太くしすぎた図。


そのまま両目とも輪郭まで終わらせて、まつげのあたりにちょっと差し色を入れました。
なんとなくの感覚ですが、ステッチの順番で刺繍の太さが若干変わる印象があるため、目の輪郭を強調したくないなら先に縫っておくべきだったなぁと反省。(輪郭を縫ったことで内側の目がちょっと小さく見えてしまった)
また、本来は上側の濃い色は下の黄色を少し濃くした色なのですが、使っている色味が全体的に淡いため、ちょっとの色の違いでは目のハイライトと下の色味が全部沈んでしまうなと思い、急遽、濃い色を紺色に統一しました。
また、後で知ったのですが、ぬいぐるみは綿を詰めるため、実際に縫った顔よりもややパーツが離れ気味になるそうなので
顔パーツはやや寄り目気味に作っておくと目が合う可愛いぬいぐるみになるのだとか。次から活かしていきたい。

前髪のメッシュと髪の毛部分を縫いました。

刺繍枠から外し、うろこをつけました。
うろこはぬいレックス(黒)を両面アイロン接着シートでつけています。


■縫製編

動画を参考にひたすら縫います。
半返し縫いでちくちくと……あんまり書くこともないんですが、ひとつ先の工程を見て、次にやる工程を把握した上で今縫い合わせるところを逐一確認しながら縫ったほうが失敗が少ないです。

縫い合わせ工程で一番信用したのは自分が描いた型紙の線なので
型紙の線上を丁寧に縫っていけばなんとかなると信じています。

パーツが多いので、正直この工程が一番時間かかるし刺繍以上にしんどかったです。
1パーツあたり1~2時間くらいかかってるので、全体で6時間前後かかってます。
ミシンがある人はミシンで時短したりぬいの素で時短できますが
ミシンを買ったら買ったで不器用すぎて失敗しまくったので手縫いに落ち着きました。悲しいね。
やらかしの画像はないんですが、縫い合わせる場所を間違えて足が両足ともくっついた人魚を錬成したり、ダーツをニ枚重ねて縫い合わせたりしました。アホです。

身体ができたので頭とのバランスを見ます。頭でか……ってなりましたが
ツノを大きくしてバランスをとりました。

一旦ツノとポニーテールのない状態で綿だけ詰めました。
ツノもポニーテールも別で作ってあとからコの字とじでくっつけるので
先にぬい全体の形を作ってテンションをあげています。
なお、用意しておいたリトルクローゼットさんで買った15cm用の服は上半身がパンパンだったせいで前がしまらず……
ズボンだけは着られる悲しい状態になりました。綿をもうちょっと減らしたり、全体的にならしたらいけるのかな……試したことはないです。

ポニーテールとツノとシッポを作り、コの字とじであとづけ。

ツノの型紙。結局下のやつは使わずに上を採用してます。

ツノは何回か試作品を作ったり形を考えたりした結果、正面から見た図になるようぐるっと描いて縫い合わせ、コの字でとじたときに更に縫い付けたりして調整しました。力技。

最後に、顔にお化粧をして完成です。

しっぽがある関係でズボンがうまく着られないので、後日ズボンを作った際にはシッポ穴を作りました。シッポ族の悩みですね。実在感があって良い。

もっとこだわって細かく作れたらいいんですが裁縫スキルにあわせて自分のレベルで実現可能なラインにしました。妥協、大事。


~10cmぬいぐるみ編~

15cmで慣れてきたのでリベンジにと10cmに再挑戦しました。
型紙等は上述の通りとなります。あんまりこっちは細かい制作工程を残していないのでざっくりと。
こっちは刺繍のやり方をちょっと変えたので備忘録代わりに。
布は頭の布だけ5mmの起毛ボアです。他は上に書いたのと同じ
ぬいクロスボア(さくらミルク)

他のぬいは顔の中を埋める時に全部サテンステッチを使っていたのですが、このぬいは顔の中を全部アウトラインステッチで埋めています。
刺繍ミシンで縫ったような精緻な刺繍にしたい!という欲によって、
色々とミシンに近いぬいの顔の手刺繍をしている方の手法を見て考えた末に行き着いたものです。意外と細かく綺麗に見えるので個人的な満足度は高いです。

顎をつけた図

そのまま枠をはずして顎をつけました。
今回は動画のやり方からちょっと変えて、頭を身体を別々で作りました。




~生首注意~


完成した頭と身体

頭だけ先にわたをつめ、別個で作っていたひとで型の身体とあわせます。

ひとで型の胴体。

ひとで型の胴体と組み合わせるとなんだかバランスが悪い……
シンプルに顔が可愛くないというか、多分頭と身体のバランスに対しての顔つきが合わないのかなぁとか。

ひとで型じゃない胴体を作りました。

同じ型紙にあった別の胴体を急遽作り、組み合わせた図。
ひとで型よりも等身があがったことでなんとかバランスがとれたようなとれないような……?
ひとで型の胴体はいつかもっとデフォルメしたお顔の子で再利用したいです。

大きめの服を着せてごまかす図

そんなこんなでひとで型ではない方の胴体と組み合わせ、洋服で誤魔化しました。
(洋服は15cm用のもの。10cmのはひとで型含めて入りませんでした)


■反省点

通算でぬいぐるみを3体作ってみた感想としては、奥深くて難しい!でした。
でも、作れば作るほどにこだわってみたくなるポイントや新しい発見があるので楽しいです。
以下は今回作ってみての反省点です。

①ちゃんと動画を見て工程を確認する
・合印やマークはちゃんとつける。一つズレると全部ずれる
②完成イメージを持って刺繍の配置をする
・10cmは特に等身が低くなるから細かい顔は不向き
・寄り目気味に作ることで目があうぬいぐるみに
③綿を詰めすぎない
・胴体に綿を詰めすぎると身体が太くなりすぎて既製服が着れなくなる

今回の15cmも10cmも試作品として作ったものなので、今回の反省を活かしてまた再チャレンジしていきたい所存。
自機の髪の毛用の起毛ボアだけで4種類くらい買ってるアホなので、近いうちに本命のぬいの素を使って20cmに挑戦してみたいところです!
(今回のひとで型の頭も作りたい)
この記事がどなたかのぬい作りの一助になれば嬉しいです。未来の私も忘れたら読み返そうな。お読みくださりありがとうございました!


余談

ぬい本体の話ばかりなので
余談として服飾スキルが低い人間が作ったアロハシャツの話。

ミシンを買ったので活用しようとして3回糸をほどきました。
サイズ測ったのに前が閉まらないってワケ
ホテルロビーでバカンスを楽しむ図

一生前が閉まらないアロハシャツでバカンスを楽しむ15cmぬいと

セリアのぬい用靴で自立するようになった10cmぬい(洋服もセリア)

洋服作りがめちゃめちゃ苦手なので全然できていませんが、既製服を組み合わせたり頑張ったりしていきたいな……いけるかな……
未来の私と文明の進化に期待していきたいところです。
おわり

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