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1.パースの基礎知識
タイトルはかためですが内容はそんなことないです。
また、お手元に紙とペンなどを用意して
実際に描いてみながら読み進めるとよりわかりやすいかと思います。
●大切なことはとりあえず3つ。
それではパースについて、この机が並んだ絵で説明します。
①絵の中には消失点というものがある
②遠くにあるものは消失点の近くに来る
③絵の中にはアイレベルというものもある
この3つがパースにおける大切なポイントです。
ただこの3つだけと言われても
「突然謎の線が出てきた…」
や
「アイのレベルとは」
となると思いますので、下に詳しく説明していきます。
Q.対になる平行ラインってなに?どこ?
A.机のココとか部屋のココです。
Q.なんでラインを伸ばすの?なんでぶつけるの?
A.背景を描く際に必要な「パースのガイド線」を作るための作業です。
「測りたいものに定規をあてる作業」や「コンパスの針を紙に刺す作業」
みたいなものだと思ってください。
Q.消失点って何?
A.距離が近いものは大きく、遠いものは小さく見えますよね。
その距離が遠いものをさらに遠ざけるとさらに小さく、見えないくらいの点になると思います。それが消失点です。
Q.アイレベルって何?
A.その絵の中での目の高さ、カメラの高さを表すラインで
アイライン、ELとも呼ばれます。
絵の中に1本しかありません。2本ある時は人の目が縦に並んだ時です。
アイレベルは視線と混同しやすいのですが
地面からの目の高さ=アイレベルです。
写真を撮る時、ファインダーを覗いた位置と考えるとわかりやすいです。
ここでおさらいです。
理屈などはまだ「?」でも、とりあえず「消失点」と「アイレベル」の存在は認知できたかと思います。
しかし認知しただけでは背景は描きあがりません。
背景を描くための「背景パースガイド線」を「消失点」と「アイレベル」を使って作る必要があります。
とはいえ、今のところよくわからない単語ばかりで拒否反応が出ますよね。
しかしニュアンスとしては、
「ガイドを作るために消失点とアイレベルを使う」は
「カレーを作るために材料を包丁で切る」みたいなものです。
カレーのレシピを見続けるよりも、実際に作ってみた方がわかる事も多いと思います。
恐れず、とりあえずラフを描き、消失点とアイレベルを出してみて、パースに慣れる所から挑戦してみてください。