僕とレディオヘッド その5
もう一度レディオヘッドのライブを観る機会がやってきた。
サマーソニック2003。
レディオヘッドは6thアルバム、Hail to the Thiefリリースの際、単独来日公演ではなくフェスでのヘッドライナーとして来日することになった。
フェスではよくあること、絶対観たい他のアーティストと時間が丸かぶりしてしまった。
レディオヘッドは一度観ているのでそちらを優先し、幕張メッセでお目当てこアーティストのライブが終わってマリンスタジアムにダッシュした。
自分と同じ流れの人は結構居たようで、道は混んでいてスタジアムまで10分以上かかったと思う。
スタジアムに入るとき、Paranoid Androidのイントロが流れてきた。
そしてスタンド席に着く。
Evreything its right placeのイントロが流れてきた。
本編最後に毎回演奏しているからか、2年前に横浜アリーナで観た時と音の説得力が違う。
カッコよかった。
そしてアンコール。
大歓声が上がった。
何が起こったかわからなかったが、
聴き慣れたアルペジオが聴こえてきた。
Creepだった。
トムヨークのヴォーカルはアレンジされていて原曲よりゆっくりな感じだったが、スタジアムは大合唱だ、
そう、これを観たかった。
お客さんと一体化する瞬間を。
観れたのはたった数曲だったが、前回の横浜アリーナ公演よりずっとよかった。
横浜アリーナに一緒に行った友人はモッシュピットで全曲聴いてたらしい、とてつもなく良かった、KID Aとアムニージアックで表現したかったことがわかった、とメールしてきた。
サマーソニック2003の後、レディオヘッドの来日公演には足を運んでいない。
Hail to〜以降は新譜もチェックしなくなった。
バンドとして好きかと聞かれたら、今のレディオヘッドはそこまで好きではないかもしれない。
でも、彼らはロックリスナーにポストロックの道を提示し、変わる事を恐れないバンドだ!
と終わりっぽい書き方になったが、なぜかレディオヘッドをまた聴く機会が訪れた。
つづく。