16歳
16歳ってなんか曖昧な年だなあって思う。何にも考えていない子供でもなければ、大人みたいに成熟もしていない。でも、今は自分が全てで、とにかくなんでも全力でやりたくて、友達とも毎日会いたくて。
そんな時でも、一人になれば将来が不安になるし、なんか泣きたくなる夜もあるし、友達が何考えてるか1ミリもわからない時もある。なんだかすごく不安定。teenagerだから、高校生だから青春して楽しもうって言うけど現実はあんまりうまくいかなくて。
今この時期が大事だからやれるだけやろうって思って、頑張りすぎたりもして。それで体調壊してまた自分を責めて。他人から見たらみんななんでもないふりして笑って生きてるけど、みんな色々あるよね。
でもきっと将来思い出すのはみんなで胡座かいて座ってご飯食べてる時とか、授業中に吹いてくる風の匂いとか、友達の眠そうな顔でそんな何気ない瞬間がきっと大切なんだ。
”高校生”とか”青春”とかって楽しくて爽やかでピンクな感じがするけれど、本当は青くて、グレーで、辛くて苦しかったりする。でもまだまだ未来が広がっているって信じていて、何かに気づいてしまっても後ちょっとだけ気づかないふりをしていたくて。曖昧だけどでもいろんな色が混ざっていろんなことを感じる時だなあと思う。
ちょっとだけメイクして学校に行きたくなる気持ち。みんなに人気のあの子が羨ましい気持ち。友達と馬鹿騒ぎする時。一人で泣いている時。誰にも知られたくない気持ち。あの子の秘密を知ってしまった時。悔しい気持ち。もっとモテたい気持ち。ひたすら頑張ってる時。ちょっと疲れた時。ぜーんぶひっくるめて愛おしい青春。