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ピンク色のバター

読んでない新しい本が何冊かあるのに、何度も読んだ本に手を伸ばす。
そういう本を読むと、落ち着いてきて、そうそう、そうだ、と勇気が出てくる。
活字は不思議だなあ、絵や音楽とまた違う。
現実では押し黙ってしまうことも多いけれど、やはりことばの大きさを実感することもあって。
声に出して伝えたいとあまり思わないのも、沈黙を信用していると言いつつ、ただの怠惰でもあるのかもしれない。

自分にはヤンキーみたいなところもあって、不誠実だと思ったにんげんを、テメーがそのつもりならこちらは構わないから金輪際関わってくんなよなと頭の中で釘付き金属バットを振り回しながら見限るときがある、言ったら勝手に惨めな気持ちになってしまうので言わずに関係を切るけれど、こうして文字に起こすと、そもそもが傲慢なのが分かるね、書かなきゃいいんだよ。

チャットモンチーが「口から出るのは半分、文字にできるのは10分の1」って言ってるね、ここでの意味とは違うかもしれんが…

こうやって雑多なひとりごと記録をつくることでなんとか保ってる部分が自分の中に確実にある、10分の1なんて守れずに自分でもわからないまま書きながら考えているというこの状況、脳がとても気持ちいい。書きながら考える、これ本当に良いのです…だからいつもまとまらない。

今日は詩を書いてしのいだ1日でした。夜になかなか寝付けず、窓を開けて風を浴びながら色んなことを思い出す。
たくさんの選択肢があったことを思う。
そんで絵を描く人生を選んだことを思い出す。
画家は売れなきゃ画家じゃないかもしれないけどね
本当のことは何にも知らないよ
好きという気持ちしか信じられないだけ





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