記録

必要なのは体だけ
体がないような気分で生きてるからわけがわかんなくなる
インナーチャイルドには体がないから、あたしが動かなくちゃな

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生駒山のぼった記録。
山道がきつくてもうだめ…と思いつつ辿り着いた興法寺、その先で会った迷子の19歳の男の子。こちらから話しかけたけど顔はしっかり見ていない、頂上まで一緒に行くことになって、しゃべったりしゃべらなかったりして歩いた。
生駒山の山頂には山上遊園地というものがあり、入場無料で子どもたちが遊ぶような小さな遊園地、そこに入った。だって山頂が園内にある。というかここに来てみたかった。あたしたちの他には3組くらいしかいない。せっかくだからぐるっと歩きますかとなって、お化け屋敷の前を通りかかる。絶対に面白くないのがわかったけど勝手に二人分お金払って勝手に入っていった。着いてきてくれた。全く怖くなかった。他に乗りたいのがひとつだけあって、高くとんでゆっくりぐるぐるまわるやつ。あれ乗りたいと言ったら、いいですよ乗りましょう俺奢りますよって、19歳に奢ってもらってしまった。このへんから、なんかすごく、気持ちがやわらかくなっていることに気づく。彼、高所恐怖症だったらしくヒーッっていいながら携帯で写真を撮ってた。
そこから山をおりて、分岐点でお別れ。その前に彼が一緒に写真とってくださいというので、撮った。絶対にSNSには載せませんからって言うので、いいよ載せてもって返したけど、いいえ絶対載せませんだって。なんか、すごいよかったな。すごくよかったよ。ちゃっかり自分の携帯でも撮ったので、あとから写真で彼の顔を初めてちゃんと見た。ふーん、こんな顔してたのか。めちゃくちゃ可愛いな。菩薩様みたい。遠視なのか、景色を見るときだけ眼鏡をずらして見ていたな。浪人してるって言ってた。受験がんばれよ。受かってトライアスロンサークルに入れたらいいね。名前も知らないけど、また会えたらいいな。

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焦ってるとか自分が嫌になるとか言うてる人に、実にさらりと、自分では嫌に思うかもしれんけど、あなたの価値は何も変わらんからねと言っていた。ハァ、こんなのが言える関係なのもよいんだけれど、誰に言うてるんかわからんな。人には、本当に、そう思えるんや。生きてるだけで素晴らしい。活躍も素晴らしいけれど。自分らしくいられんのがいいな。

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あしたお月さんまんまるの日やで