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⇄2年後

春ってどうしてこんなに、最高なのかしら?あったかくってまぶしくて、お茶がおいしい。だれかわたしに、絵をやめるなと言ってくれ。求められなきゃ終わりなの?ふらふらしゆうよ。

メモ : 困ったとき、諦めのついたとき、検索検索しましょう。呉服屋さん、テキスタイルの工場、ドレスコーディネーター。

チームワークに全く向いていないので力を合わせて進める仕事は絶対に無理。虚しい人間なの。こんなこと言いだしてるのも星ちゃんの影響でよ。なんだか、わたしの思いが完成したみたいに感じた。久々に会った星ちゃんは就職を決めていた。春から、京都で。でも2年間まだ考える期間にするみたい。自分は芸術でどこまでいきたいのか、どこを目指すのか、どうやってやっていくのか。2年後、もしいま制作で埋めている穴が本や映画なんかで埋められるようになっていたのなら、もう芸術をやる必要もないのかなと思っているって。ああ、なんて…なんて潔い。わたしは就職してからやっぱり絵を描くってことが出来ないと思ったから、卒業の延長で1、2年やってみようとしてるわけだけど、星ちゃんならば、2年後、もしまだ芸術でないといけないと感じたとき、迷わず制作をするだろうと思う。どの道筋が正しいのかなんてわからないけれど、いま自分に必要だと感じる選択ができる心の豊かさがとてもいいと思った。芸術を、自分の制作をやらなければと思うこともないんだ。わたしにはそれがすごく、正しいことのように思える。もちろん星ちゃんに制作を続けてほしい気持ちはあるけど。

卒業して、えっ仕事しないのやばくない?どうするつもりなの?なーんて聞かれまくって、メンタルがべこべこ。わたしはいままで先生になるとずっと決めて進んできたから、その情熱が消えた今どうすりゃいいのか何すりゃいいのかわからなくなってるのだと気付いた。絵でなくてもいいのかもしれない。それも分からない。
これから生活してゆくことが本当に不安だ。どうすればよいの。誰かはどうにもしてくれない。自分しかわたしを生かせない。頭もない。技術もない。あるのは元気な体と愛想だけ。それしか持ってない。頑張りたいけど何を頑張ればいいのかわからない。いますぐ真っ当に生きなければならない気がして、この貴重ないまいまを、どうすればいいのか、どうやってゆけばよいのか考えているうちに時間だけが過ぎてく。エーンエーン。お月さまが見てるよ


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