冷えた脂肪の色をしている
年々、桜のことを綺麗だと思う心が育つ
雲がない空だ
くすんだブルー
落ち着いている生活
正体不明の焦燥がつれてくる胃痛
知らない顔ですすむ4月
ひとと話すとどうしても
欠陥品である自分を知ることになり
割れ物だと思わせてしまうのが怖く
腹式呼吸、ひぃふぅ
そんなときは幽体になって
相手を見る
読むように見る
すべきことが提示されると
上等なシャンプーで頭を洗われたような
気持ち良さがある
毛細血管切れている
指の先まで
からだの在処
振り返り反省しつけた点数に絶望せず
もう自分は嫌なやつになっちまったと
受け入れよう
そして嫌な部分をひとへ伝染させないよう
努力すること
気を付けるべきはそこだけ
それでようやく空っぽになれまいか
無理ならまた違うやり方をする
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自分でつくったミートソースがおいしくてビビる
ごはんにかけてゆで卵添えて食べている
めっちゃ健康
おへそはへこんでいる
いつか虫眼鏡で焼かれるね
日光のもとに生まれてよかった