私がサークル名を変えた理由(ワケ)
HaTo小屋改め、hikageです。
2012年に同人活動を始めてから10年以上、同人サークル「HaTo小屋」として活動して来ました。
(個人サークルで、作品に応じてゲストボーカルをお招きするスタイル)
HaTo小屋っていうサークル名自体は特に想いやこだわりがあって付けた訳じゃなくて、活動名の「HaTo」って鳩と同じ音だし、鳥小屋的な感じで可愛いかな!って思ってノリで決めたサークル名です。
実際にポップな感じなので気に入ってます。
じゃあ長年、使い続けて愛着もあるであろう「HaTo小屋」ってサークル名を何で畳むことにしたの?っていう経緯を盛大な自分語りと共に書いていきます。
なんかエッセイっぽい仕上がりになってます。
全部で3000字以上あるので心して読んでください🔥(?)
◆暴走する自意識
20代半ばの当時、青年HaToは音楽で仕事をして行きたいけど全然うまく行かなかなくてくすぶってるくせに、
「俺のことを見てくれ!!!」
「俺の曲を聴け!!!!オラァ!!!!!」
「名前を認知してくれ!!!!」
みたいな自意識モリモリな感情でした。
新譜を作る時も、コンセプトとか、制作に対する想いとか、そういうのを決められるほどの頭も、活動する上での確固たる軸みたいなものもありませんでした。
しかも聴いてくれる方のこととか微塵も考えていませんでした。
買ってもらえたら「ヨシャ!!!」・・・以上!みたいな。
わざわざイベントに足を運んでくださり、たくさんあるサークルの中から
「HaTo小屋」を選んでお金を出して買ってくださってる。っていう想像力がゼロでした。
やばすぎる。
音楽でやっていきたい気持ちはあるのに上手くいっていなかった現状、その満たされ無い気持ちが変に自意識を暴走させてた説、ある。
うわーこの人、仲良くなれなさそう〜〜〜 www
って思いながら書いてます。
普通にウザいでしょ
◆透明になる
そんな感じで、スーパーこじらせウザウザマインドを引きずりつつも、音楽の仕事で徐々に結果が出るようになり、ちゃんと音楽でやっていけてる!っていう状態になったあたりでスーパーこじらせウザウザマインドもおとなしくなりました。
んで、数年前から自主制作CDのジャケットを作っている時に「HaTo」って書くことに違和感を覚えたんですよね。
なにもおかしいことではないんですけど、作った人が「HaTo」であるのを出す必要ある?みたいな。
「HaTo」って名前抜きに作品を好きになってもらえたら良いなって思うようになり、改名を考え始めるきっかけになります。
ちなみに、作る曲については今まで通りその時々で自分が興味のあるものや作りたいものを作品にし続けます。
「HaTo小屋」ではやらなかったこととしては、
・ボカロ(広義)を使った作品も出す
・ジャケットに非実写(イラスト)も使う
ところですかね?
作品にマッチする形で色んな表現をしていきたいので、写真ジャケットに拘るのをやめました。
音楽性を方向転換!って訳ではありません。
◆hikageに込めた想い
◇
大人になると、学生の時ほど毎日楽しい〜〜〜最高〜〜〜✌✌
って感じではないと思いますし、むしろ、昔は楽しかったことが楽しくなくなる…みたいなこともありますよね?
ただそんな中でも、好きな映画や漫画、アニメや小説とかがあると、次の作品が出るまで頑張ろうかな、みたいなのってあるじゃないですか。
あるんですよ僕は。
日々のモチベというか、心の拠り所というか、支えというか。
そんな存在になりたい。
""存在""としての想いを込めてのhikage。
◇
自主制作で出している作品はお仕事の楽曲提供で書いているものとは違ってちょっとクセがあったり、素直なポップミュージックではないものが多いです。
hikageっていう言葉の雰囲気的に、落ち着いたチルい、ゆったりとしたヒーリングミュージックをやっている・・・かと思いきや、全然そんな事ないです。看板に偽りアリ…???
ただ、hikageってサークル名は音楽ジャンルを表すものではなく、日々の癒しとか楽しみ、休憩できる場所みたいになりたい。
""場""としての想いを込めてのhikage。
◇
逆に主流でない音楽をやっているので、流行りのポップミュージックは自分の気持ちに寄り添ってくれない…みたいな寂しさを感じてる方に刺さってくれるんじゃないか?って思ってます。いや刺さってほしい。刺さってくれ。
そういう方にとって、hikageってサークルが新譜を出してくれるなら明日も頑張ろうかな…って思ってもらえる、そんなお守りのような存在になりたい。
""お守り""としての想いを込めてのhikage。
◆赦す、そして大人になる。
お仕事の楽曲提供が上手くいくようになり、だんだんと「自分が作った作品が評価される」ことよりも、「聴いてくれた方が喜んでくれる作品にする」ことを意識するようになりました。
上手くいかなくてくすぶってた自分、自意識が高くて変なとがり方をしていてかつ、それに自分でも気づいてるから「ダサいな~wwwww」って思っていた自分も全部赦した。
「聴いてくれた方が喜んでくれる作品にする」という気持ちになったきっかけは仕事で楽曲提供をし、ライブの招待をいただいて観に行った時のことです。
会場に着くと大勢のファンが会場入りのために長蛇の列をなしているわけです。
みんな今日のライブが楽しみで普段頑張って生きてるんだろうな・・・
全力でサイリウムを振り、メッセージ入りのうちわをアーティストに向け、アーティストから手を振りかえしてもらえたり反応ももらえた時に、誇張なしに膝から崩れ落ちるファンの姿を見て思ったんですよ。
この人たちのために曲を書かねば
って。
きっとそのファンはその日のライブは忘れないし、演出で放たれたテープを持って帰るし、なんならチケットも大切に保存すると思う。
次の日が仕事で気持ちが乗らなかったり、落ち込んだときに、
楽しかったライブのワンシーンを思い出すはず。
またライブに行きたい、っていう気持ちにもなるかもしれない。
自分が仕事でやっている楽曲提供は、アーティストの魅力を惹きたてたり、華を添える。っていう気持ちでやっていましたが、全力で楽しんでいるファンの姿を目の当たりにして以来、アーティストの魅力を惹きたてるのはもちろん、ファンの方が
「この曲を聴けて良かった」「待ってた」
って思ってもらえるような、楽しんで喜んでもらえる曲を書かねば!
って意識が芽生えてきました。
仕事を通してそういう経験をしたこともあり、自主制作においても
「俺の曲、すごいだろ?!」
っていう自意識モリモリなスタンスから、
「買ってくれた方が喜んでくれること」
を想像しながら作品制作を進めるようになりました。
昔なら、何となく曲を揃えて作ってた
今なら、コンセプトを決めて想いを込めて作品として仕上げる
曲単体ではなく、作品のコンセプトや世界観も含めて楽しんでもらえるように。
自分に向いていた意識が外に向き、「誰かのために」を原動力の一つとして考えられるようになった今、大人になったな…って自分に対して思います。
◆2周目
長々と書きましたが、今後のhikageとしての活動についてざっくりいうと、
・今まで通り好きな曲を書いていきます
・今までやらなかったこともやります
って感じです。
え、なにこれ超シンプル。
今までの長文は何だったんだ…?????
ただ作品制作のスタンスは変わり、技術面でも今まで以上に良い作品を生み出していくぞ!!!っていう気持ちの高まりだったり、リスタート、区切りをつける意味で、サークル名の変更に踏み切りました。
新たな自分として2周目に突入!的な。
とりとめのない文章になってるかも知れませんが、ここまで読んで下さった方、本当にありがとうございます…!
毎日楽しく生きるのは難しいかもしれない。
毎日頑張るのは辛いかもしれない。
そんな時、少しでも気持ちが軽くなるような。
この作品があなたの心のhikageになりますように。
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