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【データで楽しむ!】週刊阪神タイガース! Vol.3
皆さんどうもこんにちは。
凌真です。
今週のタイガースは中日と横浜の6連戦でした。
Vol.2でお得意様の横浜には3連勝やカード勝ち越しを狙いたいと今週の戦い方を挙げていましたが、実際どうだったでしょうか。
試合結果や注目選手などをピックアップし、今週の動きや試合を振り返りましょう。
また今週のMVPには誰が選ばれるのか、ぜひ予想して楽しんでみてください。
それではVol.3も張り切って…
プレイボーーーーーール!!!!!
阪神タイガースの今週の試合結果まとめ
まずは各試合の結果を一覧表で見てみましょう。
今週は2勝4敗で負け越してしまいました。
更に3連勝を期待していた横浜戦ではまさかの今季初の3連敗を期してしまい想定外の事態に発展してしまっています。
タイガースのファンの皆さんも愕然としたのではないでしょうか。
あまり振り返りたくはない試合結果が多かったですが、各試合の詳細も確認していきましょう。
日本代表同士のしのぎを削るハイレベルな投手戦|vs 中日 9回戦
この日の先発は中日が大野、タイガースが青柳と共に侍ジャパンに選ばれた投手同士の投げ合いで始まりました。
代表入りが発表されて最初の登板だっただけに両投手とも結果と内容にこれまで以上の意識を持って望んでいました。
投球する姿も去ることながら、一番気持ちが出ていた場面が両投手の打席です。
大野は打席で粘りヒットで出塁、青柳もきっちりとバントを決め進塁させると見せ場が打席でも出ていて、「そうしても勝ちたい」という気持ちが現れていました。
結果は青柳が7回1失点で勝利を収めましたが、大野も7回2失点と流石代表に選ばれるだけはあると頷ける内容。
実際に見ていて、かなりぐっと来るものがある非常にいい試合でした。
両投手ともオリンピックでの活躍を期待しています。
打線は苦手なバンテリンドームでしたが、最低限の2得点を上げることができました。
もちろん多くはないですが、相手が大野であっただけに上々の内容でしょう。
1発構成ではなく、つないでタイムリーヒットによる特典を積み重ねられたのも大きいです。
今季のこれまでの戦い方を全否定されたような今季最大に悲運な試合|vs 中日 10回戦
この日の試合は最初から最後まで悲運で、収穫の少ない試合試合展開でした。
正直1ファンとしてこの試合について多くを語りたくないほどです。
近年タイガースでよく見られるタイムリーエラーでの敗戦がまだましと言えるでしょう。
今季のタイガースは積極的な走塁を軸に、相手のミスをも逃さない意識が根付いています。
この日もミスに付け込んだ積極的な走塁を見せていましたが、これがすべて裏目に出て返球が良く捕殺される場面が3度も見られました。
1試合に捕殺3というと非常に珍しい数字です。
これで選手が走塁を躊躇してしまうことが一番恐ろしいです。
そして極めつけは8回に同点の場面で投げた藤浪が4失点で打たれてしまいます。
見ている限り悪い球を投げているわけでなくしっかりとコースにも投げられている場面が多く見られました。
中日打線にうまく見送られ、連続四球で押し出し、走者一掃タイムリーとここでも厳しい展開に。
矢野監督にはここで藤浪を競っている場面で投げさせるのを止めないでほしいものです。
少し打たれても任せてるぞと大きな器で藤浪の完全復活を後押ししてあげると、以前の藤浪に戻るのではないかと思うためです。
繊細な藤浪のメンタルも考えて采配してもらいたいですね。
開幕当時を思い出させる効率的な攻撃でカード勝ち越し|vs 中日 11回戦
交流戦開幕前あたりから開幕当時のような得点を重ねる攻撃ができていなかったタイガースですが、この日は久しぶりに気持ちの良い攻撃で試合展開させていました。
中日先発の岡野もある程度整った投球をしていましたが、チャンスの場面で確実に得点を重ねることができ、じわじわと突き放すことに成功。
先発のガンケルも2塁を踏ませず開幕当時のような圧倒的な投球を繰り広げていました。
前日の試合内容がメンタルダメージが大きい試合だったため、圧倒的な試合展開に持っていけたことは非常に大きいです。
このカードを落としていると前半戦終了時点に響く可能性が高かったので積極攻撃ができて本当に良かったと思います。
横浜投手陣を打ち崩せず重要なカード頭を逃す|vs 横浜 10回戦
交流戦開けから続く貧打をなかなか解消できず無得点での敗戦となってしまいました。
先発の西は初回に横浜・オースティンに2ランを浴び失点してしまいますが、立ち上がり以外はまとめ上げ8回3失点と上々の内容でした。
これまでのタイガースであれば3失点程度であれば強力打線がひっくり返していましたが、相変わらず貧打に喘ぎやり返すことなく負けてしまいました。
3連戦の初戦のため、せめて1得点でも上げることができていれば翌日以降の戦いに大きな意味を持つことができたのですが、横浜の勝ちパターンに簡単に抑え込まれてしまいました。
矢野監督の采配も不調気味?前日に続き手痛い一発に泣く|vs 横浜 11回戦
この日も前日に続き貧打と一発でしてやられた、なんとももどかしい試合展開になってしまいました。
先発した伊藤将は好調ではないもののなんとか要所を締めて5回無失点の投球でした。
伊藤将の状態を見てか早めの継投に移ったタイガースでしたがここがうまくハマりませんでした。
2番手の馬場が1イニング目は好投するも2イニング目に先頭打者を出したところで及川に変わります。
しかし横浜・桑原に逆転の2ランホームランを打たれ、そのままやり返すことなく敗戦という結果になってしまいました。
後述でも触れますが、正直ここは及川でなくても良かったと考えています。
なんとか状況を打破しようとしている矢野監督ですがここではなく打線のコテ入れや刺激を増やしてほしいですね。
悪夢の今季初3連敗でタイガース大ピンチ!?|vs 横浜 12回戦
"この横浜3連戦で最も振り返りたくない試合となってしまいました。
第1戦目のリプレーを見ているのかと思うほど同じ展開で初回に横浜・オースティンの2ランで先制を許してしまいます。
その後も先発の秋山がなかなか試合を締めることができず失点を重ねていき、5回を投げ6失点と非常にらしくないマウンドでした
その後の中継ぎ投手も失点を重ねてしまい、総じて8失点で敗戦を期してしまいました。
打線は少しだけ復調し3得点あげることができましたが、投打の噛み合いが悪くまさかまさかの3連敗という苦汁を飲まされました。
横浜への3連敗はなんと6年ぶりで、異常事態であることがわかります。
今のタイガースにはこのリードを許してしまっている状況で自信を持って送り出せる投手がおらず、そのままずるずると失点を続けてしまっていることが心配です。
開幕当初はこのポジションに小林や馬場がいましたが、抹消やポジション変更などにより穴が空き未だ埋められていない状態になっています。
個人的には岩貞を第2先発の枠として考え、先発投手の仕上がりが悪いときは早々と3回や4回で交代させ、岩貞に2~3イニングほど抑えてもらうようにするのはどうかと考えてします。
先発が試合を作れるのは強いチームの証ですが、無理に引っ張ることなく任せられる投手の準備が急務となっています。
セ・リーグの今週の順位変動
今週はセ・リーグの順位表を見ていきます。
ある程度順位にも変動が出ていることが予想できますので、今週もしっかり抑えておきましょう。
ここまで同一カード3連敗がなくしっかり首位を固めていたタイガースが、横浜に3連敗を期したことで2位3位の巨人、ヤクルトにゲーム差2.5にまで迫られてしまいました。
この影響で再び横浜の広島の順位が入れ替わっています。
巨人が7連勝と驚異的な強さを見せてタイガースを追走。
次週も負けられない戦いが続きます。
阪神タイガースの今週のターニングポイント
今週は今季初の同一カード3連敗などあまり良くなかったタイガースですが、何が原因になってしまったのでしょうか。
ここでは6連戦中のターニングポイントに焦点を当てていきます。
中継ぎ投手の継投タイミング
今回のターニングポイントは選手というよりは監督の采配の部分に触れていきます。
今週の6戦中の4敗で先発投手に敗戦がついたのは西と秋山が投げた試合のみでした。
つまり残りの2試合は中継ぎ投手が敗戦投手となっています。
中継ぎ投手に負けがつく場合、選手の調子が悪いことと監督の采配が悪い事の2パターンあるのですが、今回の場合2試合とも監督の采配だと考えられます。
ではその中継ぎ投手に負けがついた試合を見ていきましょう。
藤浪を投げさせる超難解タイミング
まず1試合目、藤浪に負けがついた6/23の中日戦10回戦。
藤浪はこの日7回に2-2の同点の場面で登板しています。
最近の藤浪は安定感自体には欠けていましたがなんとか抑えているといった状態であったため、同点という余裕のない場面での活躍は難しいように感じられます。
確かに現在タイガースには7回を任せられる投手がいない状態ではありますが、同点の場面の藤浪は計算できないことが多すぎます。
実際この試合で藤浪はボール自体悪くなかったですが、結果的に4失点してしまっています。
藤浪は今季元々先発として考えられ調整してきた投手です。
そのため、リードしている場面で投げる回数を増やし中継ぎとしての形を確立させてから勝ちパターンとして確立して行くほうが藤浪にとって最善と言えるでしょう。
それまでの7回の投手は馬場や岩貞など併用しながら複数の投手で抑える形をとるのが良いと思います。
できれば2軍からもうひとり中継ぎとして上げたいところです。
及川を登板させるなら回の頭からを想定したほうが良い
もう1つの2試合目は、及川に負けがついた6/26の横浜戦11回戦
及川は1-0とリードした7回に登板しますが、6回から投げていた馬場がランナーを出したところでの登板となりました。
首脳陣としては使える及川を勝ちパターンとして考えての継投だと思われますが、実はこの継投は非常に危ない継投でした。
まずは交代した場面ですが、横浜は代打に関根を送り込んでおり、バントや進塁打させる作戦でした。
確かに及川には鋭い真っ直ぐとスライダーがありますが、若干20歳で高卒2年目であるため経験が浅いのは誰が見ても明白。
バントをさせない、進塁打を打たせない配球やボールを投げる技術はまだないと見て間違いないでしょう。
そういった経験が生きる場面で及川を登板させたことに疑問を持ってしまいました。
結果として関根に簡単にバントを決められ、続く桑原の逆転2ランを打たれています。
また及川のピッチングですが、クイックで投げたときのほうが圧倒的に球の威力が下がっています。
これも経験の部分になりますが、及川はセットポジションの投球が得意というわけではないでしょう。
そのため及川を勝ちパターンで使う場合はできるだけ回頭からやランナーのいない場面での登板させるほうが良いと考えられます。
実際桑原に2ランを打たれてランナーがいなくなった場面では見違えるようにいい球を投げていました。
若い投手を勝ちパターンで使う場合、それなりの制約が生まれてしまうので気をつける必要があります。
週間MVP in 阪神タイガース
今週実施の6試合で投手と野手に分けてそれぞれのMVPを選出します。
さて今週はどの選手が選ばれるのでしょうか。
これぞ日本代表の投球、今季のタイガースのエース枠へ名乗り|青柳晃洋
今週は負けこんでしまいましたが、その中でも光る投球をしていたのはやはりこの青柳でしょう。
青柳はこれまでも先発ローテーションを任せられていましたが、中々勝ち星に恵まれずいい投球をしても負け星が先行してしまいがちでした。
しかし今季はピッチングがレベルアップしていることで7回や8回まで投げきる事ができ、打線も好調であるため勝ち星が順調についています。
今週は6/21に登板し中日大野との投げ合いに勝利しています。
ちなみにその日の成績はこちら。
奪三振は3と少ないですが、被安打4と与四球1であり青柳の特徴である「打たせて取る」投球ができている素晴らしい成績です。
正直日本代表に選ばれて肩に力が入ってしまうかなと思いましたが、見事に覆してくれました。
代表入りしたことが青柳のなかで非常に良い刺激になっているようです。
今季はタイガースのエースとしてFA移籍時から君臨してきた西が今ひとつ乗り切れていないので、その穴を是非青柳に埋めてほしいものです。
来年は背番号が10番代に変わるような絶対的なピッチングをこれからも見せてくれるでしょう。
唯一気を吐きチームに欠かせない絶対的なリードオフマン|近本光司
今週は貧打に喘いだタイガースでしたが、チームの波に流されない屈指の切り込み隊長の近本を選出しました。
6試合中5試合でヒットをうち、そのうち2試合は猛打賞を獲得する大活躍を見せていました。
開幕当初は例年のように数字がなかなか上がらなかったですが、このチームの調子が悪いときに本人の結果が出ているのは非常にありがたいです。
今週の近本の打撃成績をこちらになります。
素晴らしい結果ですよね。
ただこの成績の打者がいるのに点が取れていないとなると、後続の打者(クリーンナップ)が近本の出塁を生かせていないということになります。
それが近本の得点数に堅調に出ていますね。
それとわがままが許されるの出ればもう少し四球を増やして出塁率を上げてほしいところですが、大きな声では言えないですね。
近本には来週もMVPに選出されるようの活躍をしてもらって、眠っている打線を引っ張っていってくれるでしょう。
阪神タイガースの次週のスケジュールと予想先発
ここからは次週のタイガースの試合予定を確認していきます。
次週はヤクルト、広島の3連戦ずつ行われます。
お得意様の横浜に3タテを食らってしまいましたが、週の頭からもう一つのお得意様のヤクルトであるため、ここで3連敗を取り返したいところです。
更に後半は昨年まで苦手にしていた広島との連戦を控えているため、如何にヤクルト戦で貯金を作り、広島戦でその貯金を維持できるかが今週の鍵になります。
もちろんすべて勝つことができれば最高ですが、今のタイガースの状態だと難しいことが想定されるため、今週も我慢の週になるでしょう。
まずは週頭の先発の青柳にしっかり連敗を止めてもらって仕切り直ししたいですね。
今週のMVPにも上がった投手のため個人的に非常に期待しています。
横浜3連敗から切り替えた攻めの野球に期待
今週はあまり褒められた結果ではなかったですが、まだまだ貯金はあります。
2位以下のチームもゲーム差を詰めていますがまだすぐにひっくり返される差ではありません。
臆せずにある程度ゆとりをもって応援できる時期であるのは先週から変わりないでしょう。
次週でしっかり巻き返すタイガースの姿に期待しましょう。
今週は仕事の関係で投稿が遅れてしまって申し訳なかったです。
次週からは通常通り投稿できますので、是非楽しみにお待ち下さい。
それでは次回のVol.4でまたお会いしましょう。
次回の投稿は7/5(月)を予定しています。
お楽しみに。