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ずっとわがままに今もそばにいたいけれど
新しい相談所で婚活を始めてもうすぐ1ヶ月がたつ。
すごくありがたいことにそれなりにお見合いも組めて4週連続土日がお見合いという予定になった。
会わなければ始まらないし、
話さなければ分からないし、
だからこそ会い続けるしかないけれど、
人の心って努力できないからしんどいんだね。
人の心は努力するものではなくて、きっと自然に訪れるものなのに、結婚するために努力しようとするんだから、なんだかもう一体なんのために、どこに向かって進んでいるのかよくわからなくなっちゃうね。
毎週土日を知らない人とのお茶やご飯に使うと
自分の時間がなくなって、家に帰る頃にはクタクタでどんどん疲弊しているけれど、そんなことをしているうちにまた月曜日が来て仕事に行く。
仕事はやっと今の部署になれてきて、周りも本当に優しい人で恵まれているけれど、仕事だけしていても誰も認めてくれない。
内心、行きたくないなと思いながら行く食事は、ただただ仮面を被っているみたいですごくしんどい。断れないことが更につらくて、オシャレなお店であることが更に重荷で、それでも無理矢理足を進めた。
日曜日の夜は家にいたいのに、そんなこともちろん言えなかった。
すごく好きな人ならどんな日時でも無理をしてでも会いに行けるのに、会いに行きたいのに。
かわいいと思われたいから服を選ぶのも髪の毛のセットもメイクも楽しいのに。
あなたが笑うたびに静かに惹かれたから
進めないと分かっていても会いたかった。
叶わなくても、いつか思い出になるのなら違う感情でまた笑顔で逢いたかった。
誰もが大事な人と一緒にいたいだけなのに、
それが一番難しいことだということを、
終わる日が来ると本当は気づいていたのに
隠れ家を探した恋は誰も知らない真実で、
忘れないキスに込めた秘密をあなたは知らない。
でもあなたとは心で強く結ばれていたから、
もしも同じ運命でも生まれ変わっても、
きっとまたあなたに会いたいと願うと思うよ
沙也加ちゃん、あなたの曲がずっとずっと頭の中で鳴り響いているよ。
やっぱり今でもまだ生きている気がしてるし、あなたの映像を歌を言葉を、わたしはずっとずっと宝物にしているよ。
沙也加ちゃんの書く歌詞はいつもどこか寂しくて何か足りなくて、引き算で。あなたの透き通った声が大好きでわたしは本当に本当に救われていた。
思い出さないようにしていたけれど、今年に入ってはじめて今日、あなたの曲を久しぶりに聴いて、この曲が今の心境にピッタリで涙がこぼれた。
35歳になるあなたの命日まで、わたしはどんなに辛くても倒れそうになっても全てに全力を尽くして生きてみると、あの日誓ったから今日も婚活相手とご飯に行ってきたよ。
毎日仕事も頑張っているよ。
涙が出ても今まで通り人前では絶対に泣かないようにしてるよ。
やっぱりこの世界では、優しくて豊かで美しいほど生きにくい。
周りの目なんて気にしなくていいよ、と言われても気にしなければいけないような日々に埋もれて生活している以上、心を持って生きているわけで割り切るなんて、もしかしたら一番難しいことかもしれないのに。
正解はないよと言うくせに、
間違いはたくさんあると指摘され、
わたしはどこに向かって歩いたり走ったりしたらいいんだろう。
わたしが会いたいのは一人だけなのに。
でもそれは間違い、だから。
沙也加ちゃんを間近で見たあのトラトリのLIVEも、キューティーブロンドも、とっても可愛くて歌声が綺麗で皆んなに愛されていたあなたをわたしはずっとずっと忘れない。
11年前に販売したあなたのアルバムをまだこうやって道標に、薬に、救いにして聴いている人がここにいることを、どうか忘れないでね。
そしてわたしも涙を拭いて、過去の恋心を捨てて進んでいく行動をしているのだから、どうか心も訪れますように。