見出し画像

最愛だったウルフくんへ

元気に生きてますか?いま、幸せですか?
ぼくはこれであなたのことを思い出すのは最後にして、いい加減に幸せになろうと思います。

あの日、Aちゃんの猛プッシュで担当になったよね(笑)でもなんとなくフィーリングが合って出会った次の日から、仕事の時間以外は電話を繋げたまま生活するようになって。

始めは寂しさを埋めてくれてるから好きと錯覚しているのかなと思っていたし、ウルフくんも仕事でしてくれてるって分かっていたけど、知れば知るほどぼくにはもったいないくらいあなたは魅力で溢れていました。

どんなところが好きだったか、言い出せばキリがありません。なんでも褒めてくれるところ、ぼくのネガティブをポジティブに言い変えてくれるところ、小さな変化に気付いてくれるところとか。

でも何よりぼくのつらさを知ろうとしてくれたところ。
ぼくがお仕事で辛いことがあった時、話を聞いたりご飯に行ったりしてくれて、それだけじゃなくて自分も同じ経験をしようとしくれたよね。そういう趣味のおじ様と。そんなことできる人が他にいるのかな。

別にぼくがそれを望んだわけではなかったけど、「今まで想像でしか分かってあげられなくてごめんね」ってなぜか謝ってくれて。そんなことしなくてよかったのに、寄り添ってくれて行動してくれたことが嬉しかった。

気付けばぼくたちは真逆だったのにお互いなくてはならない存在になってたよね。

3ヶ月目、早稲田にワンルームのアパートを借りて2人で引っ越したとき、
「もう仕事やめていいよ。俺が養うからね」
って言ってくれて。
大切にされたことなかったから信じることが出来なかったぼくが信じられるように、本当に全部、言葉じゃなくて行動で示してくれて。贅沢できなくてごめんねってよく言っていたけど、毎日が幸せでいっぱいだったんだよ。

だってぼくは、ウルフくんさえいればそれでよかったから。

担当と姫は鏡という言葉があるように、ぼくたちもまた鏡のようにメンヘラになっていって。
初めて喧嘩した時、ぼくは悲しさのあまり「そんなにぼく必要ないなら消えてあげるから」って口走ってしまって、そしたらウルフくんは「消えても俺も付いてくから逃げられないよ」って綺麗なメンヘラカウンターをくれたよね。それは人生初めての重めの愛で、ぼくの心を余すことなく満たしてくれました。

一緒に暮らしてからと言うもの、ウルフくんはぼくのために前よりも頑張ってくれていたよね。行動で示してくれる、あなたのいいところ。でも売り上げが上がっていくのと並行して、しんどいことも増えていっていたんでしょ?

誰よりも頑張ってるのを分かっていたはずなのにぼくは甘え過ぎてた。なんなら寂しさのあまり、ぼくまで負担になっていたんだよね。しんどいこと、吐き出せる場所でいられなくてごめんなさい。

そしてあなたは歌舞伎町から姿を消しました。
ぼくの前からも、一緒に住んでいた家からもいなくなりました。

最後はLINEに一言だけ"ごめんね"って。伝えたいことなんて沢山あったのに、見た時にはもうLINEアカウントも消えていて、ありがとうも言えなかった。

ウルフくん。あの時はごめんなさい。
一緒にいることが当たり前になって、あなたのしてくれたことに感謝できていませんでした。気持ちを分かろうとすら出来ていなかった。

今更、どんな言葉で謝ってもあの時のウルフくんの苦しさは消えないけど、今はどうか素敵な誰かと幸せになっていることを願っています。ぼくは今も、ウルフくんならこんなポジティブに言い換えたのかななんて考えることがあるくらい、あなたの考え方はぼくの人生に大きな影響を与えてくれました。

ねえ、愛してくれてありがとう。
死にたかったぼくを世界1幸せにしてくれてありがとう。
半年間という短い間だったけど、あなたの特別になれて幸せでした。

いいなと思ったら応援しよう!